ほとんど連絡はなかったんだけど、たまに来るメッセージからでは、
月曜は医学部の大きなパーティーがあり、皆相当羽目をはずしたらしい。
授業はちゃんと行った。
何とか自炊してる。
水泳部と野球部 のトライアルに行った。
というようなことが伺えました。
木曜の夕方、「明日は解剖」というメーッセージが来たので、今日詳細を聞いて見ました。何を解剖するんだろう?もしかして人間?
するとこれは、やはり人体解剖でした。グループごとに遺体を割り当てられて、この遺体を1年間使わせていただいて、勉強するとのことです。75歳くらいの男性とのこと。ま、昨日は初日だったので、自分たちは何も解剖しなかったと言ってました。やり方とかの説明だったのかもしれません。
女子学生が一人気絶したそうです。
そういえば去年別の大学の大学訪問で解剖室を見たとき、壁に解剖当日の心得として、前日早く寝ること、暖かい衣類を身につけること(解剖室は寒いので)、朝ごはんを食べてくることと書いてありました。気絶する学生ってよくいるんでしょうね。
イギリスの医学部は、大学によって、あらかじめ準備された遺体の部分部分を解剖するというカリキュラムの大学と、全身を解剖する大学があり、全身解剖を行う大学はそれが募集要項の売りのひとつになっていたりします。(全身解剖はちょっと無理みたいな学生もいるでしょうし、ぜったいやってみたいという人もいるでしょう。ルイはやりたい派。)
そのくらいの、医学部生活のハイライトみたいなイベントを、新歓ウィークで遊び呆けた学生たちに いきなりやらせるとは、さすが。天晴れです。そのくらいのストレートパンチを受けて、ルイも自分がなぜロンドンの大学にいるのか、肝にしっかり命じてくれていることでしょう。
人間にとって、人生で一番価値ある所持品は肉体。その肉体を使わせていただいて、勉強しているということを、くれぐれも忘れないで欲しいです。
ではこちらのクリックもお願いします。

イギリスランキング