それで昨日は、郵便と一緒に、政府からの広告の小冊子が入ってました。こちらです。「EUに残ることがイギリスにとっては最良の決断であると政府が信じる理由」という題です。
現カメロン政府はEUに残ることを推進しています。けれども、与党の保守党にも労働党内にも、EUから脱退するべきだという声は多く、国民投票をすることが前回の総選挙の公約になっていました。昔から国民投票を望む声は高かったのですが、なにせ一般大衆にこういう重大なことを決めさせるのはリスクがありますから、今まで伸ばし伸ばしになっていたようなものでした。
EUに残ったほうがいい理由がいくつか載っていますが、一番大きいのは、
1.ヨーロッパ内の自由貿易の権利を失う。
2.上記による経済の不安定と、予想される海外からの投資の減少。
3.テロリスト対策など、防衛面でのヨーロッパ諸国との情報の交換が難しくなる。
などでした。頭ごなしに政府の意向を宣伝するだけでなく、反対意見も取り入れて、なかなかバランスの取れた書き方だと思いました。
イギリスには日本の自動車会社、日産とホンダがありますが、やっぱりヨーロッパの拠点として工場があるわけだから、EUを抜けたら、イギリスにいるメリットないですね。
ナショナリズムの台頭っていうのは、東ヨーロッパやソビエトの例を見てもわかるようにここ20年以上にわたる世界的傾向だと思うので、こういう話が出てきてもおかしくはないです。スコットランド独立の投票もあったし。(これは否決されました。)
一方ではインターネットやら通信の発展で、世界はだんだんボーダーレスになってるし。世の中って常に二つの相反する力で進んでいくものなのでしょうか。
スコットランドと言えば、もしもイギリスが(スコットランドを含むUKが)EUを脱退したら、イギリスから独立してEUに参加すると言ってます。話がややこしい。要するにイングランドから離れたいだけかいな。
ちなみにこの小冊子には、国税の9百万ポンドがつぎ込まれたそうです。1軒につき33ペンスです。私はEU残留派だからいいけど、脱退派なら、ちょっと頭に来るでしょうね。
ではこちらもよろしく
イギリス(海外生活・情報) ブログランキングへ
プランターに咲いた花。名前は知らない。 |
2 件のコメント:
すごい国民投票ですね。イギリスが抜けたらどうなるんだろう・・・?日本ではそんなことちっとも報道されてませんね。日本語だけで情報収集してるのは危険ですね。鎖国状態的な・・・。
本当に抜けたらすごいことになると私は思うんだけど、抜けるキャンペーンをしている政治かもたくさんいるわけだから、本当にそうなる可能性はあるよ。イギリスの国債とか株とか、日本人でも投資してるんじゃないの?
コメントを投稿