2010年12月16日木曜日

国民の健康

昨日エリザベス1世についての本を読んでることについて書きました。そのときも書いたんだけど、ヘンリー8世は世継ぎが生まれても生まれても早死にしたり、唯一生き延びたエドワード6世のお母さん、ジェーン・シーモアは出産の12日後に死んでいます。まあこれはヘンリー8世の家族にかかわらず、あの頃は早死にするって言うのは結構普通のことだったみたいですね。

で、単純に考えると、やっぱり今は医学が発展してるからなあってことになりますが、よく考えると、ちょっとそれだけでは納得行かないと思いませんか?

だって私の周りを見回してみても、医者なんて行った事ないという人がたくさんいるし、きっと世間には「わしゃ、今まで一度も医者の世話になったことなんて無い。」っていう人は山ほどいると思います。

私だって病気で医者に行ったなんてめったにありません。あっても前回の胃カメラの時のように、一応成人病とか気になって検査に行っても、実際には問題なしということが大半。子供の頃はよく病気して医者に行ったけど、それでもあちこち検査されたりして、結局何も分からなかったり、放っておいたら直ったというケースばかりです。

ルイとチャーリーも生まれてからほとんど医者に行ったことはありません。今までした病気は風邪とかインフルエンザとかおなかいたとか、結局自然治癒する病気ばかり。

現代の医学がなければ私は死んでいたという人は、そんなにはいないんじゃないでしょうか。

こうして考えると、今に比べ16世紀は大人も子供も早死にしたというのは、医学の進展だけじゃないみたいですね。というか、それ以外の要素が多いいんじゃないかなあ。

昨日もちょっと書いたけど、衛生面の発展ってすごく大きいんじゃないかなあ。飲料水が汚染されていたら、下痢なんかすぐに広まるし、小さい子供は弱って死んじゃうでしょうね。

それから子供の事故なんかもすごく多かっただろうなあ。何しろあの頃のお母さんが、子供をちゃんと監視していたとは思えないからなあ。

そしてこれはずっと最近になるけれど、予防接種の威力もすごく大きいですね。天然痘が地球の表面から消えたのは、予防医学の大勝利です。

あとは栄養面が改善したことや、暖房が行き届くようになったり、住宅事情が改善したことも大きいでしょうね。

まあこう考えると、子供が早死にすることがめったになくなったり、平均寿命が延びたりするのって、医療のおかげというよりは、全体として社会が豊かになったからといえるかなあ。ああ、ありがたや。

あ、我が家の健康事情は、ルイと私がほぼ全快、チャーリーはたぶん明日は学校。でもデイブが熱を出し始めました。私も全快とはいえ、まだまだすごく疲れやすく、今日も午後はちょっとベッドで寝てました。

チャーリーの学校は生徒150人強なんだけど、昨日は51人欠席だったそうです。

チャーリーで思い出したけど、今日チャーリーと一緒にスーパーに行って並んでいると、前のおばあさんが振り向いて、私の顔を見て、そのあとしみじみチャーリーの顔を見て、「まあ本当にきれいな娘さんね。」といってくれました。チャーリーは、やっぱり嬉しそうでしたね。

4 件のコメント:

こんの さんのコメント...

長生きは、ね 
あつこさんの言われる通りでしょうねぇ

ブログの最後 うふふ 思わず笑ってしまいました(ごめんなさい)
しかし、こういう記述をあっけらんかんとなされる
あつこさん 大好きです!
明日71歳の誕生日を迎える老人より

あくあ さんのコメント...

その通りでしょうね。社会はやっぱり豊かじゃないとね。子供が美人・美男子なのはうれしいだろうけど、比べられるとアジア人は辛いよね(笑)

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、明日のお誕生日おめでとうございます。70代は今の時代ではまだ老人とはいわないですよ。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、豊かなことはいいことですね。

ヨーロッパではアジア系の顔がいいと思う人も多いみたいですよ。日本で大してかっこよくも無い白人男性がかっこいいと思われてるように、珍しいと価値が高いんじゃないかなあ。チャーリーもルイも、こちらでは100パーセント日本人と思われてると思うんだけど。