私は柿が大好きなんですが、イギリスでは獲れません。それでもこの季節になると輸入ものの柿が売られてます。輸入先はイスラエルなどです。それで面白いことに、柿には二つ名前があります。店では富有柿みたいな平たい柿と(こちらはちょっと小さめ)、もっと丸い柿(これは大きい)がおいてあります。(日本で干し柿に使われるような形の柿。)それで、私の中ではこの二つはどちらも柿なんですが、店では前者はSharon Fruits,後者はPersimonという名前で売られてます。こちらの人にとっては、別の果物のようです。
みかんも同じなんですよ。日本でいうみかんは、こちらではTangerine, Clementine, Satsumaという3種類の果物です。前の二つはちょっと小ぶりで、サツマが一番日本のみかんに近いけど、色がちょっと黄色い。このほかにもMandarine というのがあって、これもほとんど同じなんですが、こちらはちょっと皮がむきにくくて、種があることが多いです。
ちなみにどうしてサツマというかというと、初めてこのみかんが日本から輸入されてきたときに、鹿児島からのみかんで、箱にSatsumaと書いてあり、それ以来このみかんがサツマといわれています。すっかり英語になじんでいて、たぶんイギリス人はこれが日本語という意識はないと思います。
これは日本語では区別は無いけど、英語では区別する例ですが、他に例を挙げると、かえるだとかワニもそうです。かえるはFrogとToad. Toadのほうは陸に住むがま蛙。CrocodileとAlligatorはおなじみですね。あとは足も英語ではFootとLegに分けられます。
その逆、つまり日本語のほうが言葉が多いのは、SisterとBrother。英語では生まれた順序にあまりこだわらないのかなあ。それでも封建制の時代とか、今でも王室とかでは、第一子と第二子ではぜんぜん重要性が違うことは日本と同じなんだけどなあ。
それから身近なところでは水とお湯。どちらもWater でお湯の場合はHot waterだから、やっぱり言葉が存在しないですね。ご飯とお米もどちらもRice だけど、まあこちらは文化を反映してるんでしょうね。
英語って昔からラテン語だとかフランス語だとかケルト語だとか、いろんな言葉が入ってきてるから、語彙が多いそうです。たとえば速いというだけでも、fast, quick, speedy, swift, rapid, expressなど、たくさん言葉があるといわれてます。きっと他にも早いという意味の言葉あったと思うんだけど、誰か知ってるかな。
6 件のコメント:
そういう固有名詞は住んでないとぴんと来ないから会話に出てくると辛いですね。だから仕事の会話はほぼ問題ないけど、日常会話になると突然わからなくなるんだよなぁ。
「かき」は日本から欧州へ入ってきた果物で、学名にもKakiが入っていたはずです。
こっちのスーパーでもkaki-xxxという名前で見たことがあります。
意外ですが。
きっと語源が日本語だとはしらないんじゃないかな~。
こんど、自慢してやろう!
あくあさん、でもこんなのは知ってても知らなくてもぜんぜん日常生活にも会話にも支障は無いですよ。マイナーな果物なので、普通の人はあまり知らないし。
山歩きさん、他に日本語が語源のものといえば、カラオケはもちろんですが、鯉、わさび、豆腐、なんかは結構知られてますね。特に鯉はKoi-carpといわれてます。カロウシ、ネマワシも一部の人では知られているとか。
Satsuma 薩摩ですね
似たようなのにカステラ 本来は城だそうですが、美味しいオランダかスペインのお菓子がね、長崎のそれになってしまった
柿は、先日NHK(クエスタ)でやってました(笑い)
言葉って面白いですなぁ
こんのさん、カステラ、箱にオランダ人の絵が描いてありますが、カステラ=カッスル(Castle)だったのですね。知りませんでした。コンペイトウもオランダ語だとかポルトガル語だとかから来たと聞きましたが、もともとはなんだったんでしょうね。てんぷらも外来語だったらしいですが、もしかしたらTemperature?
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