マイケルジャクソンが死んでもう10日以上にもなります。うちの子供たちは、マスコミでマイケルジャクソンという名前は聞いていましたが、彼の曲はあまり知りませんでした。知っていたのはマスコミの作り上げたイメージばかり。整形手術を繰り返す、ちょっと頭のいかれた人、という感じです。おまけにチャーリーは、私がダンスのお手本にと思ってスリラーのビデオを見せたものだから、余計彼は化け物のような人というイメージを持ってしまいました。
でも彼の死以来、ラジオでは彼の曲が良くかかります。どのくらいかというと、20分に1回くらいはかかる。それで急激に彼の曲を知って、なかなか好きになってきているようです。特に普段はあまりポップソングに興味のないルイが、ラジオで彼の曲がかかると、「ボリューム上げて」というほどです。
チャーリーは彼女自身のモダンダンスのパフォーマンスの前に、ダンスのお手本としていくつか彼のビデオを見せると、あまり何も言わないけれど(チャーリーは彼の死までは、マスコミに洗脳されて、マイケルジャクソンのことを良く思っていなかった。)、しみじみ感心していたようでした。
今週のイギリスのトップチャートでは、トップ40に5曲くらい入っています。一番上のランクは11位。アルバムチャートは、これも5枚くらい入っていて、こちらは堂々1位です。
シングルチャートで彼の曲の中で一番上なのは、誰もが知っているスリラーやビリージーンやビート・イットではなくて、ちょっと地味目な Man In the Mirrorという曲です。これが良い曲なんです。どういう歌詞かというと、「世の中には貧困や社会問題がたくさんある。もうこれを見てみない振りをするのは嫌だ。世の中を良くしたいと思うのなら、鏡の中の人から(つまり自分から)はじめよう。」という内容です。
I'm starting with the man in the mirror,
I'm asking him to change his way,
If you want to make the world better place
Take a look at yourself
And make the change
この曲がマイケルの曲の中でナンバーワンというのは、なんだか死んだ人に対する尊敬と、彼の残した音楽への感謝の気持ちがあらわれているようで良いですね。20世紀が終わるときに、どの曲が1999年のナンバーワンになるかが注目されていたのですが、そのときはジョンレノンのイマジンでした。そういうのを見ると、大衆の心の中には、世の中を良くしたい、世界の不公平と貧困をなくし、平和な世の中を築きたいという気持ちが奥深くあるように感じます。
生きているときは、マスコミもそれに踊らされる大衆も、話題になるような悪いことばかりを注目しますが、死んでしまってから今になって、彼がいかに音楽シーンを変えたか、彼の貢献について語られ、一般人も彼の音楽をあらためてすばらしいなあと聴きなおしています。(彼のスリラーのアルバムが出る前は、レコード会社はどこも、黒人音楽は広く受け入れられないと考えていたそうです。うそみたいでしょ。)
生きている間の肉体というのは、ある意味では魂を縛るもの。肉体を通してしか物を見ることができないし、周りとコミュニケーションできない。でも死んだ今では、彼の魂は世界中のあらゆる場所に浸透し存在している。昨夜彼のMan in the Mirrorのビデオを見て、そんな気がしました。だから急に人々が、彼のすばらしい面に目を向けるようになったんですよきっと。
マイケルの魂は、あなたの隣にもちょうど今いますよ、多分。
4 件のコメント:
いいですね、この歌詞。予定されていたショーのリハーサルでもこうした歌を歌っていたようですね。日本にいると外人歌手の歌の歌詞を意識することはあまりないんだけれど、メッセージ性の高い歌詞を歌っている人って多いですよね。その点、日本人の歌にはあまり社会性のあるものは見当たらないような気がします。もっと個人的というか。
私は一週間、テレビも見ずに世の中の出来事から離れていたのですが、帰って来てみたらうちの彼もマイケルにぞっこんになっています。
ほらね、マイケルの魂が千葉にもただよってるんですよ。私も別にファンだと思ったことはないけれど、今ラジオで流れてくるたびに、ああ、これも良いなあと思う曲が多い。それに彼の踊りがすごい。
ちょっと変な話ですけど、彼が死ぬ3日くらい前に、とういういうわけかふとそんな気になって、ジャクソン5のビデオ、YouTubeでいくつか見てたんです。
昔日本で人気のあったフィンガー5って、ジャクソン5のまねだったのかなあって思いながら。
あつこさん そういうことなのですねぇ
実は、今日 石原裕次郎の23回忌法要が国立競技場で行われ、15万人が集結の見込みです
夕べもテレビで特集番組がありまして、遅くまで観てました
裕次郎映画は、私の青春でした
彼は52歳で逝ってしまいましたが、大勢のこころの中で生きているのです
マイケルの魂
裕次郎のそれもですね
えっ、石原裕次郎って死んでそんなにたつんですか。いまだにそんなに人が集まるなんて、すごいですね。
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