ま、確かに第二次世界大戦は、日本とヨーロッパはまったく別の戦争を戦っていたようなもので、ヨーロッパ人にとっては「ユダヤ人のナチからの解放」がすべてです。ですから、勝戦国でもあることだし、戦争とは栄誉あることなのですね。
敗戦国であり、基本的にぜんぜんほめられる点のない日本国軍の行為と比べると、それは仕方のないことかもしれません。
先日、ある裕福な老女の会(ライオンズクラブの女性版みたいなもの)でスピーチを頼まれました。趣旨はヨガ関係だったのですが、日本のことも話して欲しいということで、少しだけ戦争の話になりました。太平洋戦争では、広島長崎ばかり知られているけど、それに至るまでにも、考えられないような悲劇が何年も続いたのですよということを、数分でちょこっと触れたのです。
するとそこである女性(70代くらい)に言われたことです。
「日本ではそうやって、戦後からずっと、戦争の悲劇を語り続けているのね。イギリス人も徴兵でたくさんの若者が亡くなり、空襲もあり人々は苦しんだけれど、イギリスではそのことを口にしてはいけないような風潮が最近まであったの。戦争で戦うことはあくまでも栄誉ある行為で 、その悲劇を口にすることは、裏切り行為的に見られかねない風潮。
それがやっと最近では、戦争の悲劇を語ることが許されるようになってきたようだわ。」
これには、本当に目からうろこが落ちる思いでした。イギリスに長く住む日本人は、多かれ少なかれ、私と同じような、腑に落ちない感覚を、戦争に対して持っていたんじゃないかと思います。どうしてあんな悲惨なことが、栄誉あることと捉えられるんだろうって。
でもそうじゃなかったんだなあ。やっぱり人間は同じなんだな。
イギリスは勝戦国であったがために、 且つ、ナチスドイツという悪と戦ったために、戦争の傷を隠すような風潮になったということでしょう。
これは私の中ではすごく大きいわだかまりだったので、すごく重要な出来事でした。
ではこちらもよろしくお願いします。
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