イギリスはもうすぐ総選挙です。だからニュースはその話題ばっかり。今日はイギリス初めての労働党、保守党、自由民主党の3党首のテレビディベートがあるので、それをやってます。
イギリスは今は労働党が政権を握っていますが、歴史的には労働党と保守党の2党が独占しています。自由民主党は現在63人の議員がいますが、政権を握るようなレベルではありません。
私も昔はすごくイギリスの政治興味があったんです。イギリスは文化と政治の結びつきが日本より強いので、パンクロック、ニューウェーブロックの時代は、若者文化はかなりサッチャー(保守党)批判の文化でした。私も15年位前は労働党の党員でした。
といっても選挙権がないのですぐに党員は辞めたのですが、それでも毎日ニュースを見ていたし、政治家の名前も大体知ってました。自分の住む地区の国会議員や総理大臣に手紙を書いたことも何度かありました。(するとすぐに返事が来ます。これってすごいと思った。日本でもそうなのかな。)
でも2年位前にアブラハムの教えに出会って、すっかりノンポリになってしまいました。アブラハムがノンポリになれといってるわけではないのですが、政治関係のテレビやディベートを見ると、なんか気分がよくないということに気づいたんです。テレビに向かって反論したり、政治家のスピーチに冷ややかなコメントを独り言で言ったり。まるでおっさんのような反応をしてる自分に気がつきました。
政治家が嫌いなわけではないし、誠意と信念を持ってがんばってる人が大半だとは思うんだけど、それほど政治に力があるとは思えなくなっても来ました。だって政治家ってすごく世論というか世の中の風潮を読むのがうまくて、その風潮にあったことしか言わない。考えてみれば、議員というのは選挙区を代表してるわけですから、世論に迎合したことを言うのは当然と言うか、それが仕事を言うこともできるんだけど。
とにかく、世の中が変わるのは、まず草の根レベルで世論が変わっていって、それを政治家が代表してまとめてるんだなあということに気づきました。そりゃあ、庶民がついていけないような政策はうまくいかないから、それはそれでいいんだけど。でも政治が世の中をリードするというのはうそだと思うな。たとえばオバマ大統領が選ばれたので黒人の地位が高まるのではなく、黒人の地位が高まったからオバマ大統領が選ばれたように。
とにかくそういうわけで、テレビをつけると選挙の話ばっかりです。
現在は総理大臣は労働党のブラウン首相ですが、今のところの世論ではちょっと保守党が上です。でも私の予想は労働党が少数差で勝つと思います。ブラウン首相って、ブレア元首相とは違って気難しそうで人好きのしないタイプなんですが、でも信頼は置ける感じはする。保守党のカメロンはあまりにも顔がつるつるしてて、苦労を知らないエリートタイプで、結局首相にはなれないだろう。というのが私の予想です。
4 件のコメント:
うふふ 面白い見方ですねぇ
選挙結果が楽しみになりました(うう、こういうのって悪趣味?かなぁ)
今少し忙しいです
また書きますね(ごめんなさい)
5月3日が選挙日です。今回は政権が変わるだろうと言う見方が強いですから(私はそうは思わないのだけど)、結構マスコミ等盛り上がってます。
イギリスはさすがに、政治もその討論もおもしろそうですね。
ベルギーはね~。また首相が辞めそう?(た)ですし。
この北部のオランダ語圏と南部のフランス語圏の争いはいつまでたっても収まりませんね。なぜ、独立国家としてひとつなのか、よく分かりません。不思議な国です。
イギリスからベルギー(政治)はどう見られているんですかね。北部ベルギー人にいわせると、イギリス人は島国根性の国だから、そういう点は日本と似ているね!?などとよくうそぶいています。
山歩きさん、こういっては何ですが、ベルギーって欧州の中では本当に存在感の薄い国って言う印象です。ベルギーの政治のシステムなんて誰も知らないじゃないかな。たとえば王制か共和制かなど。(王制でしたっけ?)
言葉はフランス語とフラマン語でしたっけ?こんなに小さい国なのに2ヶ国語あって、しかもそれが対立してるとは。本当にどういうわけで独立国になったんでしょうか?その辺はすごくややこしいヨーロッパの歴史の話になるのかな。
イギリスは島国根性かどうかはともかく、(おそらく違う。あれだけ世界に進出してた国だから)、日本とはすごく似てると思いますよ。
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