2009年5月11日月曜日

猫の一日


うちの猫の一日はこんな感じです。

誰かがおきて朝ごはんの用意をしだすと、勝手口にあるキャットフラップ(猫用の小さなドア)から入ってきて、台所のドアを引っかいて「入れてよう」といいます。入れてあげるとまず家人に一通り擦り寄って挨拶してから、ご飯のボウルに行きます。キャットフードは乾燥したビスケットタイプなので、常に何か入ってる。でもなくなっているとしつこく入れてあげるまで寄り添ってきます。水のボウルも隣にあるのですが、これからはあまりのまず、お風呂場に行ってお風呂の蛇口からぽたぽたとたれる水を飲むことが多い。でも蛇口はいつもぽたぽたしているとは限らないので、そういう時はどうしているのかな。仕方なくボウルから飲むのかな。

朝ごはんを食べると、朝の支度で忙しい家人を無視してすたすたとソファーに行って横になるか、外に出て行きます。子供たちがスクールバスを待っていると、昔はいつも一緒についてきたのですが、最近はめったについてきません。子供がバスで行ってしまって私が家の中に入ってくるころには、昼寝の時間。居間に大きいソファーと小さいソファーがあって、あまり人間が座らない小さいほうで寝ます。

掃除をするときもぜんぜんどきません。猫が寝るソファーは特に掃除機をかけたいので、猫の周りと掃除機をかけても、興味深そうにみているだけです。それで最近、脅かすつもりでちょっと掃除機ですってやったのですが、それでも「何々、これ?」という感じで、掃除機かけられている。うちの掃除機はダイソンで吸引力が強いので、きっと吸い付かれてることは感じているはずなのに。ちょっと前まで季節のせいか抜け毛が多かったので、ちょうどいいやとそれ以来いつも猫に掃除機をかけています。それでも動かないときは仕方なく別のソファーに連れて行く。自分でいやになったときは、迷惑そうな顔をして、窓の近くに移動します。

昼寝はずっと午後3時45分まで続きます。そのころに子供がバスで帰ってくるのですが、その音を聞いて目覚めます。子供たちが入ってくると、なんとなく回りによってきて、子供たちが着替えたり宿題をする近くにいます。

庭に出ると、よくついてくる。特に午後は気配をかぎつけて、外で遊んでいるときでもどこからかやってきます。そして畑仕事の邪魔をします。どんな風に邪魔かというと、種をまいたり、やっと双葉が出てきて、ネットでカバーしてあるところで、そのネットの上に寝そべるのです。幸いなことに、猫に乗られて植物が死んでしまうということはあまりないのですが、それでもよくないので、動かそうとすると、すごく抵抗します。これがまた種や苗にはよくない。普段は私をかんだりしないのに、このときだけは本気で抵抗する。いったいどうしてなんでしょう?????これがあるたびに、「やっぱりあんたの考えることはわかんないよ。」という気持ちになります。

夕方からまた外で遊びます。そして子供が寝るころの時間に家に入ってきて、子供たちの寝室に行きます。まだ寝る支度をしているときはそのままうろうろしています。でもベッドに入ると、子供部屋を追い出される。この部屋にはドアがないので、しばらくするとまた子供部屋にいってしまうこともありますが、たいていは子供が寝てしまうと、居間のソファーでまた寝ます。

私が寝るときに、台所のドアの外に連れ出します。最近はわかっていて、11時以降に声をかけると、自分でソファーをたって出て行くときもあります。ソファーにいないときは、たいていこっそりと子供部屋に入り込んで、ルイのベッドの足元で寝ているので、追い出します。

台所のドアの向こうで夜食を食べて腹ごしらえをしたあと、彼はキャットフラップからつるりと抜けて、夜の帳に消えていきます。

それから朝の7時まで、誰も彼がどこにいるのか知りません。台所と勝手口のボイラーのある部屋に猫用の椅子も置いてあるのですが、まずここで寝ているのをみたことがない。いったいペパーちゃんって、夜は一晩中起きて遊んでいるのでしょうか。それとも隣の家の馬小屋だとか、別のねぐらがあるのでしょうか。うちの外はご存知のように庭というよりは草原で、隣の農耕地にも簡単に入れるし、いったいどこまでが彼の行動半径なんだろう。

ごくまれに、朝起きても入ってこないことがあります。そうするとなんだかいやな気がする。一度午前10時を過ぎても入ってこなくて、すごく心配したことがありました。よく考えてみれば、昨日の夜出て行った猫が、翌朝帰ってくるという保障はまったくない。夜の間に何かが起こって死んでしまうこともあるし、気まぐれにふと、もう帰ってこなくなるかもしれない。

友達の猫は時々、2ヶ月くらい消えてしまうことがありました。でも1年位前に姿をくらましてから、今度はもう戻ってこなかった。

でも今までのところ、夜の行動はまったく不明ですが、朝から夜まではこんな感じで生活しています。猫を見ていると、すごくうらやましいなあと思う。ちょっとストレスがたまったときなど、猫をなでると気分がずっとよくなる。

家と家族はあるけど、そんなものにはぜんぜん縛られず、夜は夜で秘密の生活を送っている我が家の猫。私の理想の生活でもあります。昔村上春樹がアメリカで買った文字盤が「寝る」「遊ぶ」「食べる」の3つしかない猫の腕時計のことを書いていました。そんな生活、いいなあ。

3 件のコメント:

こんの さんのコメント...

猫は、犬とちがってあまり媚びないと云われてますが... でも、けっこうじゃれつきますよねぇ
ペットって、癒してくれます。可愛いのですが、死ぬ時(ペットが)は辛いです。かわいそうになり、食欲も減退します
あつこさん 猫は気侭そうに見えますが... でも、けっこう苦労しているのじゃありませんか

あくあ さんのコメント...

「寝る」「遊ぶ」「食べる」だけですか。天国みたいですね。しかし、いろんな刺激を与えてくれる遊びがないと私は飽きちゃいそうだなぁ。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん
うちの猫はまだ3歳未満なので、まだまだ大丈夫とは思うのですが、でも毎晩出て行くし、いつ帰ってこなくても仕方がないなあとも思います。

苦労してるようには見えないけど、してるのかな。食事が毎日同じで飽きるとか。

あくあさん
家の中で飼われてる猫は、退屈だろうなあ。うちのは、多分私には思いつかないような刺激が夜の世界にはあるのですよ、多分。