駅で聞いても届いてないとの事で、その場はあきらめてフェリーに乗って宮島に観光に行きました。宮島観光はこの旅の目玉の一つだったのに、ちょっとそのせいで気持ちが凹んでしまいましたが、気持ちを盛り立てながら観光を終えました。
その後は大阪に戻るだけだったので、乗り換えの広島駅の忘れ物センターに行って見ましたが、やっぱり届いてないとのこと。仕方なく新幹線に乗って帰ってきました。
門司港から一度乗り換えて宮島口まで行ったので、考えたらどこで失くしたのかもわかりません。それで翌日、新山口と広島の忘れ物センターと、その他二つの駅に電話してみましたが、やっぱり届いてないとのことでした。どこも対応が丁寧できちんと詳細を聞いてくれて、見つかったら連絡してくれるとのことでした。
それでも妹に言ったら、「多分電話はかかってこないよ。またこちらからしたほうがいいよ。」とのことだったので、翌日も同じく電話しましたが、返答は同じでした。
その翌日から、例の八百津や白川郷への5日間の旅行にまた出かけました。それで携帯のことは忘れていたのですが、白川郷を発つ最後の日、たまたま朝食のあと時間があったので、新山口と広島の忘れ物センターにまた電話してみました。 この翌々日にはイギリスに向うことになっていましたから、きっともう見つからないだろうと思いながら、これでだめならあきらめようと電話口で調べてくれるのを待っていました。
すると、「おっしゃるような携帯が届いています。」と言われました。その日の朝、忘れ物センターまで届いたとのこと。翌日届くように着払いで送ってくれるとのことです。
その日はそのまま白川郷から名古屋経由で大阪に帰り、翌日朝から今か今かと待っていたら、昼過ぎに届きました。
あのチャーリーの携帯でした!しかも着払いの料金は360円とかそんな感じでした。
どうやら岩国から宮島口までの電車で置き忘れたようなんですが、多分座席の横かどこかに入り込んで、山陽本線を何度も何度も何百キロも往復して、誰かが見つけてくれたんでしょうね。
こういう話って日本人の人にとってはたいしたことないかもしれませんが、外国に住む我々にとっては、やっぱり日本ってすごいと思わせる出来事でした。
イギリスならまず返ってくることはありません。学校でもプールでも忘れ物って返ってくる確率は半々以下なんですから、電車で失くした携帯が返ってくるなんて考えられないし、たとえ届けられたとしても、誰かが責任を持って管理し、しかも着払いで翌日に着くように送られてくるなんて 、イギリスでは絶対に絶対に絶対に絶対にありえません。万が一戻ってきたとしても、360円で済むなんてことも絶対の絶対にないですね。
日本は犯罪が少ないとか、人が正直だとか言われてますが、やっぱりそうなんですね~。それに私はなんと言っても、JRの忘れ物センターの人がきちんと責任を持って忘れ物を処理してくれていることに感動しました。イギリスならこういうことは片手間におざなりに処理されて、よっぽど担当の人がいい人とかでないと、忘れ物なんて返ってこないと思います。
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