2010年9月18日土曜日

ジャムとアップルクランブルと危険思想

りんごや梨の実る季節になりました。果樹を育てるからにはたくさんできて欲しいんだけど、そのまま食べられる量は限られているので、この季節はいろいろこれを加工するのに忙しい。そういうわけで、今日は午後は昼食から夕食までずっと台所に立ってました。

まず作ったのはブラックベリーとりんごのジャム。ブラックベリーは家の裏で勝手に生えてきます。梨もフルーツボウルにいっぱいあったので、入れました。まあ何でもそこにある果物で適当に作ってますが、失敗したことは無いですね。イチゴなどと違って、りんごは皮を剥いて芯を取るのがめんどくさい。芯の無いりんごがあればいいのに。

これが終わると、今度は晩御飯のローストチキンを用意しながら、デザートにアップルクランブルというのを作りました。アップルパイのようなものですが、パイ皮を作らなくていいので、この方が簡単です。それでまた山ほどりんごを剥いて芯を取りました。これにもブラックベリーを入れようかなあと思いついたので、テレビを見ていた子供たちを庭に送り込んで、どんぶりに1杯くらい取って来てもらいました。

これはりんご(説明いらんか)

剥きかけのりんご。これは皮が真っ赤で、実も赤みが差しているというかわったりんごです。

これが途中。ここに砂糖とシナモンをかけて、クランブルをのせて、オーブンで焼いて出来上がり。クランブルというのは小麦粉とバターを指でこすり合わせてぱさぱさにし、砂糖を混ぜたもの。出来上がりの写真を撮るつもりだったのに、忘れて食べちゃいました。

ついでにこちらはジャムです。たくさん作ってもせいぜい1回にこのくらいしかできないんですよね。まあこれだけあるとかなり持ちますが。

でも今日はふと思ってしまいました。何で私って、こんなところでこんなことしてるんだろうって。何時間もかけて、買ってもたかが知れてるジャムなんてつくってるんだろう・・・?

日本で久しぶりに中学のときからの友達に会ったんだけど、娘さんが高校生になった彼女は、「私の人生ってホンマしょぼい人生。」って言ってました。人から見ると平凡で何不自由ないんだけど、まあそういう気持ちもわからないではなかったんだけど・・・。

で、今日何時間も台所で立ちっぱなしでこんなことしていて、「私の人生って、こんなものでいいんかなあ。なんかしょぼいなあ。」と思ってしまいました。ああ、危険思想。

8 件のコメント:

こんの さんのコメント...

買ってしまえば安価な物でも、そこはそれ自分の手製の味は格別というもの...
山菜採りでもまた潮干狩りでも、それをやること自体が楽しい
金では買えない行為(楽しみ)があるものですなぁ
「危険思想」っふふ それも無いよりはあった方が人生豊と思えば...
ムダなもの(こと)なんてないと考えたい(笑い)
いつも爽やかな人生なんて、それこそ眉唾もの...

ふぅ さんのコメント...

美味しそうですよ。しょぼいなんて・・・(笑)。全然。私もあつこと同じような状況に居たらそうしてると思います。
実は、今、夫が出張先から山ほどもらってきた無農薬栽培のりんごがあるんだけど、時間がなくて、ケーキすら焼けない(泣)。
いつも、小麦粉(薄力粉・強力粉)をしっかり用意して、スタンバイしてるのに、なかなかまとまった時間が出来ず・・・。
私は、食いしん坊でもあるので、余裕があれば、いろいろ作ってみたいものはあるんだけどね。
すっかり涼しくなってきたので、そのうちパンでも焼くか・・・と思ってるところです。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、自給自足は楽しいので、好きなんですよね。こういうジャムなどの保存食を作るのはなんか豊かな気持ちがするし、自前の果物を無駄にしないというのも充実感あります。

でもふと、私の人生ってこんなもの?って今日は思ってしまったのでした。本当に、迷いの無い人生なんて眉唾かもしれませんね。

Atsuko さんのコメント...

ふぅさん、だんなさんって石とか鉱物とかの硬い関係の仕事じゃなかった?それでりんごをもらってくるの?イギリスもこの季節、この辺はあちこちでただのりんごがもらえます。

そういわれてみると、こういうことをする時間があるっていうのは贅沢なことではあるんだけど、でも他にもやりたいことがあったんだけど、今日はそっちは犠牲にしました。りんごごときに追われて、やらなきゃいけないっていう状態が嫌いなんでしょうね。でも腐らせてしまう勇気は無いし。
そちらのりんごはどうするの?

本読みと山歩き さんのコメント...

「しょぼい」はなにと比較するかですよね。
ジャムを作っている間、それを思わなければ、それはきっと充実している時間だったのです。
 作り終えてから、そう思うことは私もしばしばあります。それもまた、こっちをやっとけばよかったとかいう比較論で、それも自分のその時の感情で(比較対象や基準が)変わります。
 このジャムで自分が作るのを楽しみ、家族が味を楽しみ、また工夫してみる、はまると楽しそうな世界です。
 私も、いつか自分で作れるようになります。なにせ、自給自足が私の将来の夢ですから。

こんの さんのコメント...

あつこさん 今日のブログの一部(最後の方)を「天童の家」でお借りしました
事後承諾ですが、よろしくお願いします
明日の「天童の家」で使わせてもらいます

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、確かに作ってるときはしょぼいことしてるなあとは思わなかったですね。でも出来上がって結果を見て、「ああ、こんなに時間をかけて、週末の半日をかけてやってこんなものか。」と思ってしまいました。
そしてそれが、「私ってこんなイギリスのこんな片田舎にまで落ちてきて、一体何してるんや?」になってしまいました。
自給自足が夢って言う人、結構いますね。私の場合はたまたま状況からそうなってしまったので、それはそれで充実感あるんだけど、なんかこれだけで終結したくないというか・・・・と考え出すと、やっぱり危険かなあ。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、では楽しみに読ませていただきます。