2017年5月27日土曜日

お葬式の話 その2

亡くなった友人は無神論者でした。なのでお葬式は教会ではなく、火葬場で行われました。

火葬場というと聞こえが悪いんですが、火葬場兼葬式会場で、火葬場でお葬式をする人は多いです。きっと教会でする人より多いんじゃないかな。

この火葬場は緑に囲まれた公園の中にありました。中は祭壇がないだけで、小さな教会みたいな感じです。普通のお葬式と同じように参列者が席について、30分くらいの式でした。故人の選んだ曲が流れ、故人を偲ぶスピーチがあり、詩の朗読やバイオリンの演奏もありました。

日本と違ってちょっと驚くのは、この式の最後です。花に飾られた棺おけが、教会でいえば祭壇の位置に 置かれてあるのですが、参列者が席を立ち黙祷する間に、機械でブーンと床の下や正面の奥に移動され、そこで火葬されるようです。

日本と違うことのひとつはお葬式のタイミングです。日本では亡くなった後、せいぜい数日後にはお葬式ですが、イギリスでは最短でも1週間くらいはかかります。この知人の場合はなんと4週間でした。きっと火葬場の予約が一杯なんだろうなあと思います。

去年日本の母が亡くなったときは、翌日の飛行機で帰って、やっとぎりぎりお通夜にまにあいました。もしも飛行機の予約が取れなかったりしたら間に合わないところでした。日本みたいにあまりにもすぐにお葬式というのも、とにかく急で大変だと思うのです。なので1週間くらい後というのは良いと思うのですが、4週間も長引くと、親族の人は精神的に辛いだろうなあと思います。

 当日、お葬式会場に45分早く着いたのですが、ちょうど別のお葬式が始まったところでした。会場の前に張ってあったその日のスケジュール表を見たら、 45分から1時間ごとにお葬式は詰まっていました。あまりにもタイトなスケジュールに驚きましたが、考えたら火葬場ってそんなにあるものではないし、火葬場不足が深刻なのかもしれません。

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2 件のコメント:

foo さんのコメント...

最近の日本は火葬場が足りないので、地域や時期によっては、かなり長い間葬儀屋さん(?)の冷凍庫で待機とか、中々お葬式ができないみたいで、それはそれで切ない感じなのかもしれませんね。

Atsuko さんのコメント...

火葬場が足りないという話聞きました。お葬式を済ませないことには、家族も切り替えることが出来ないし、困ったことだと思いました。
母の時は大阪市の南東のほうの火葬場だったのですが、そこはそのエリアが葬式関係のビジネスで成り立っているという感じで、斎場はまるで体育館のような大きい会場で、釜(というのか、要するにオーブン)が20くらい並んでいました。

ロンドンの近くで大きい火葬場ってあるんでしょうかね?この私がいった火葬場は、SE2くらいの、ドックランドの南だったんですが、こじんまりした場所でした。