今日は子供たちの水泳のクラブ内のチャンピオンシップの日でした。水泳は種目が多いので何週間にもわたって行われます。今日の種目はルイは50m自由形とバタフライ、200mバタフライでした。チャーリーは100mメドレーと200mバタフライ。
毎年のことなんですが、イギリスでは風邪が流行っています。私もごほごほしてますし、水泳クラブでも風邪の人がたくさんいます。それでルイは昨日から風邪気味でした。でも泳げないほどではないので、今日も出かけました。
はじめの種目は50メートル自由形でこれは30秒台を切って自己新記録でした。バラフライ50mは自己新記録ではなかったけれど、まあいいタイムです。でもこの2つのレースのあとで私のところにやってきて、200メートルは棄権したいとのこと。
バタフライって泳いだことあるひとは少ないと思うんですが、すごくしんどいんです。特に200メートルはすごくしんどいらしい。それで最初から泳がない人が多いし、直前に棄権する人も多いです。
それでルイに言いました。本当に病気で泳げないのなら棄権したらいいけれど、風邪気味で体調が万全ではないので、いい記録が出ないだろうから棄権というのは、よくないんじゃないのという話をしました。目の前では7歳とか8歳の子供たちが200mバタフライ泳いでいます。小さい子供には特に難しい泳法で、みんな必死にアップアップしながら泳いでます。
ルイの今年のクラブチャンピオンシップの目標は、全種目泳ぐことでした。というのは去年は豚インフルエンザで数種目泳げなかったし、その前の年は骨折で短距離は全部だめでした。それで今年は全種目泳ぐって気合を入れてたんです。
それでお母さんは説教を始めました。阪神の金本選手は1492試合連続フルイニング記録があるんだぞ。1年間の試合は144試合だからこれは10年以上、1イニングも休まず出場、しかも鉄人アニキは肩を痛めても左腕を骨折しても試合に出続け、ヒットを打ち続けたんだと諭しました。新井も去年は腰を骨折しても出場し続けたし、鳥谷も今年5月は骨折で激痛に耐えながらもフルイニングでてたそうだぞって・・・。
それでルイも気を変えて泳ぐことにしました。自分も鉄人アニキに見習わなければと思ったようです。ふたを開けてみると、16歳と14歳のトップスイマーに混じってのヒートに入れらてました。これはちょっと厳しいだろうなあと思ってみていると、はじめからがんがん飛ばして泳いでます。4人のうちルイを入れた3人はデッドヒートです。それでもだんだんルイが引き離し始め600メートルの時点では1位でした。
それが・・・・
600メートルの時点で泳ぐのをやめてしました。最後あと1往復のところで、戻ってこないんです。ルイを応援していた友達やコーチたちが駆けつけてました。どうやら咳き込んでしまって息ができなくなったようです。水から上がると普通に歩いてましたから、別状は無いようでした。
あのまま泳いでいたらかなりいいタイムが出たはずなんだけど、本当に残念。本人は残念そうではありましたが、別にそう気にもしていないようでした。「ベストを尽くしたんだからしょうがないよね。」と私が言うと、納得してました。
結局ははじめから棄権しているのと同じ結果だったのだけど、でもそれだと「やっぱり泳げたんじゃないかなあ」という後悔が残るので、泳いでみてだめだったんだから、まあ仕方ないね。
いつも体調ばっちりで、泳ぐたびに新記録っていうんならいいんだけど、シーズンオフの無い水泳ではたまにはこういうこともあります。体調が悪いから、どうせいい記録は出っこないんだし、無理しないというのもひとつの考え方。体調が悪くても、泳げる限りは泳ぐというのも考え方。自己最高がでないだろうから棄権というのはいいスポーツマンシップとは言えないんじゃないの? という私の考え方に、ルイもなんとなく同調していたようです。
まあどちらの考え方でもいいんだけど、ただメダルがもらえればいいというだけでなく、スポーツマン精神とは何たるかというのをルイちゃんも初めて考える機会となったようです。
チャーリーはどちらも自己新記録を出しました。目標はクラブ記録なんだけど、これは現在のクラブ記録保持者がデボン州の州記録を持っているので、ちょっとやそっとでは更新できそうにありません。でもどんなことでも不可能なことは無いですからね。二人ともしっかりがんばれ!
4 件のコメント:
うふふ なんとも頼もしい!
あつこさんの母親ぶりですねぇ
なかなか真似できないことで(素晴らしいなぁ)と感心です
お子さんたち いいお母さんをもって幸せです
それは立派な教育だったね。素晴らしいと思いますよ。私は落ちる試験は受けに行かないタイプだけど・・・。
こんのさん、あくあさん、ありがとうございます。本人はけろっとしてるんですけどね。むしろ周りのほうが、あのペースならいいタイムがでてただろうになんて、いまさらながら残念に思ってます。
ルイちゃんには何を言っても馬の耳に念仏なので、たぶん来週にはもう忘れてるんじゃないかなあ。うらやましい性格。
そもそも金本の行為がスポーツマンシップに則った行為とはいえない
スポーツマンシップとは記録を作るためではない
今回、結果的には生命の危機に陥らなかったから良かったものの、1つ間違えれば死んでた可能性だって十分ある
スポーツマンシップとは
正々堂々と全力でプレーすること
だが、それを考える前に命に関してのリスクをしっかり考えるべきだ
できるならやるべきだ
という考え方は
未来のことを考えてない
つまり選手生命を脅かす考え方だ
もう少し考えて行動をとった方がいい
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