2010年10月10日日曜日
アルケミスト_夢を旅した少年
Alchmeistという本を読みました。作者はPaul Coelhoです。スペイン語の原作で、私は英語で読みました。Alchemit というのは錬金師のことです。鉛などを金に変える術を持った人のこと。
この本は私の本棚にずっと長い間眠っていたんですが、最近急に気になって読みました。ずいぶん昔、5年位前にそういえばブッククラブで買った記憶があります。ブッククラブというのは、はじめに入会割引ですごく安く5冊ほど本が買えて、そのあと最低1年、自分でキャンセルするまで毎月会誌が送られて来るというシステムです。そこにその月のお勧め本が何冊か載っていて、それは本屋で買うよりは20パーセントくらい安い値段なのですが、とにかくその1年に2冊だか3冊だか買わなければいけません。それでそのときにあまり何も知らないで、でも聞いたことある本だからと買った覚えがあります。
結論から言うと、すごくいい本でした。一応小説なのですが、リチャード・バックのかもめのジョナサンやイリュージョンのような感じで、すべてがメタファーということもできるスピリチュアルな話です。その内容がちょうど今の私の宗教観というか、神とか宇宙の摂理とはこういうものだろうという考えとぴったりでした。
逆に言うと、この本を買った5年前に読んでいたら、今ひとつよくわからなかったかもしれない。
話は簡単に書くと、スペインのアンダルシアの羊飼いが夢でピラミッドに宝があるというお告げを受け、それを探しに行くと言う話です。もちろんその道中ではいろいろ挫折や出会いがあります。錬金師は彼がアフリカで出会う師で、後半は彼に導かれ道中を続けます。
アブラハムの教えでは、欲望とはそれがあるからこそ自分を拡大していく命のエンジンのようなものだとのことです。どんな欲望でもかなうんだけど、かなってしまえばそれ自体がかなったことよりも、それは自分を前に進めていく燃料だったのだなあいうことに気づくだろうといっています。つまり欲望があるからそれをかなえようとがんばリ、その結果自分がさらに進歩するわけで、欲望自体はそのきっかけのようなものに過ぎないと言うことです。だからどんな欲望でも神は『それはよくない』とは言わない。どんなことでも自分の自由に選べるとも。
この本の場合も欲望の対象は結構他愛ないと言うか、ピラミッドの近くの宝なんですが、その辺も読んでるうちにはっきりしてきます。
本の厚さは175ページくらいで、すごく簡単に読めました。多分翻訳なので、英語がわかりやすいんでしょう。
日本では上のタイトルで出版されています。文庫化されてるみたい。別に英語で読む必要も無いと思うので、興味のある人にはぜひお勧めです。
写真は今日海に散歩に行ったときのもの。石のはよく見ると顔になってます。
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4 件のコメント:
なにの本を読むか... 読むも、読まないもね 出合い。
そして人生も選択的な出合いと、必然の出合いと
そう考えると、面白いですなぁ
5年前に出合ったけれど、実際に読んだ(出合った)のが今
写真の顔、それは作られたのではなくて、誰かが作ったそれに出合われたのですね
今日のブログ、いろいろと想像され、面白いです
こんのさん、本も人も出会いですね。必然的な出会い、あると思います。
この顔は作ったんです。面白い石を探していて、この目玉に使った石を見つけたので、顔を作ってみました。イノセントなアートでしょ。
いい写真だなぁ。子供がいるって、いいですね。実感できないのがとても残念です。
あくあさんならどんなお母さんになっていたかなあ。お母さんになっても今のライフスタイルとあまり変わらない気がするけど。
でもいいことばかりでもないんですよ。たった昨日も朝から晩まで立ちっ放しで家事とか料理とか1日中感謝もされない人のことばっかりして、「あのクレーマークレーマーの出て行ったお母さんの気持ちがわかる女性って多いやろうなあ・・・」と思っていたところでした。
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