2010年10月7日木曜日

空気を読むのに汲々とする日本人

先日日本に住む知人からメールが来ました。上海万博に行ったとのこと。かれは外大中国語科を出てますので中国には詳しく親中派ですが、中国人ガイドのあつかましさにあきれた話が出ていました。まあそれは中国人の気質として置いておいて、彼が「空気を読むのに汲々としてる日本人と比べて」と書いていたので、わが意を得たりと思いました。

ちょうどそのころ、最近の言葉の「空気を読む」というのはすごく言い当てているけれど、それと同時にいかにも日本人らしい考え方だなあと思ってたんです。イギリス人は同じ島国だし、中国人なんかと比べるとすごく気を使う国民性だと思うけど、それでも空気を読むのに汲々とするということは無いですね。根本には自分は自分、他人は他人だから、他人の考えることはわからないと思っています。

「汲々とする」とういうのは、空気を読めないとKYと呼ばれてしまうかららしいですね。日本人はこれがすごく恥ずかしい。でもおそらく日本人以外だったら、少なくとも西洋人なら別に人にKYと思われても、それがなによって思うと思います。

最近の日本を知らないのでわからないけど、本当にそんなに誰もがKY呼ばわりされるのを嫌がってるんでしょうか? 私なら、まあそう呼ばれて気分よくも無いけど、そんなに回りに迎合するのが嫌なので、そう呼ばれてもわざと涼しい顔してると思います。

また野球を例に取ると、1週間前に行われた矢野選手の引退試合があります。何度も書いたとおり、これは最後の9回で2死を取ったら、矢野選手がキャッチャーのマスクをかぶって試合を終えるというシナリオになってたんです。

それが9回に登板した藤川球児が絶不調でぜんぜん玉が入らず、横浜の村田選手にスリーラン打たれて逆転負けという悪夢のような試合になりました。

それで皮肉なことに、そのあとの引退セレモニーでこの村田選手が横浜代表で矢野選手に花束贈呈したんです。村田選手は横浜の選手会長ですから、これはもともと決まっていたことでした。彼もすごくやりにくかったことでしょう。

すると彼が出てくると、一部の阪神ファンからすごいブーイングがあったんです。まあわからないことも無いですね。何しろたった今試合が終わったばっかりですから。なのに矢野選手は花束を受け取りながら彼の肩を叩いてました、気にするなって。ああ、すごい人格者。

でもそのあとネットで、村田選手がKYだといって批判する声が上がってました。村田選手自身もあとのインタビューで
「本能的に打ってしまいました。すみません。」
ってコメントしてました。

でもこれってどう考えてもおかしいんじゃないの? まだペナントレースの最後の山場で優勝も決まっていないときに、消化試合でもオープン戦でもないのに、どうして気を使ってホームラン打っちゃいけないの? どうしてそれでKYっていわれなきゃいけないの? 横浜だってファンは(少数だけど)お金を払って見に来てるし、最後まできちんと全力で試合をするのがプロって物でしょう。それにそんなに気を使って三振したって、矢野選手は喜びませんよ。

もちろんこれは私だけの意見ではなく、ネットではこういう意見もたくさん出てました。

それでちょっとデジャブ的なのですが、その1週間後に横浜の木塚投手の引退試合があって1打順だけ登板しました。打者は阪神4番打者の新井選手。それで新井は軽々と2塁打を打って木塚選手はノックアウトでした。これもごく一部では「新井は空気読めてない」という声が出てました。

ホンマ、お前らええかげんにせえよ。

阪神にとっては一試合も負けられないこの場で、個人打率争いもかかっているこの場面で、4番打者が打ってKYって呼ばれるわけ?????


私が日本に住んでいたころは空気を読むなんて言葉はありませんでした。いつごろ出来た言葉だろう? 新語ということは、若い人がよく使うのでしょう。ということは若い世代がせっせと空気を読んで生きてるのか?

思い返すと、私はそういうのが嫌で日本を出てきたようなものなんですよね。あれから20年以上たって世代も変わって、ちょっとは風通しがよくなって住みやすい国になったかなあと期待してたんですが、まだ日本人ってそんなに空気を読むことに汲々としてるのかなあ。

どう思いますか?

4 件のコメント:

こんの さんのコメント...

>私なら、まあそう呼ばれて気分よくも無いけど、そんなに回りに迎合するのが嫌なので、そう呼ばれてもわざと涼しい顔してると思います。

あつこさんは、それだけしっかりと自分を持っているからそう思えるのです
しかし、自分をもっていない輩は、kyとか言われると、まるで自分が否定されるような恐怖感を覚えてしまう
いつか弱い者ほど偏見をもつといいましたが、あれと同じこと
自分を信じ切れない者ほど、他人の評価が気になる

いろいろな日本人がおりますからねぇ...

あくあ さんのコメント...

まあKYって言葉が流行ったから何でもそう言ってるんでしょう。その野球の話は変だよね。それじゃ八百長じゃないけど、真剣勝負じゃなくなるよね。私の周りではよほどずれてる人にしかKYなんて言いませんよ。親がなくなって悲しんでる人の前で結婚式の話するような人とか。それは西洋人にも分かるんじゃないかな。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、ありがとうございます。おっしゃるとおりだと思います。でも私の場合はそんな立派なものではなく、ただ昔から反発心が強いだけでしょう・・・

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、でしょ、この野球の話へんでしょ。スポーツなのに。
その話そこまでずれてるとこちらでもKYだけど、それはちょっと常識外れでしょうね。

時々ドキッとするのは、水泳の大会などで他の父兄がずらっといる中で、たまにデイブが他の子供の泳ぎ方の批評なんてすると、シーって感じですね。そういうところはKYだと思うけど、彼は???という顔してます。