2010年5月18日火曜日

ルイの一日

今日は午前中はルイをつれて歯医者に行きました。矯正が必要になり、今日はそのはじめての予約です。長く待たされた挙句、今日はレントゲンの調子が悪いからと、歯形を取っておしまいでした。それで予約が詰まっているため次の予約は日本から帰ってきたあとの9月1日となりました。せっかく歯型を取ったのにそれまでには乳歯が抜けたり永久歯が動いたりして、役に立たないんじゃないかなあ。

でもありがたいことに、子供のめがねと同じで18歳までは矯正はただです。歯科治療もただです。大人は医療費はただだけど、歯科治療と眼科はお金がかかります。

イギリスの子供は矯正をしている子供が多いです。これはもちろん無料ということに関係あると思う。私が子供のときは周りには矯正してる子はあまりいなかったです。ルイに「あなたたちはラッキーだ。お母さんが子供のころはお金のある家の子供しか矯正ができなかった。」といったのですが、多分これは本当です。今日本で矯正したら、いくらくらいかかるのかな。

夕方はルイが9月から通う中学の個人面接でした。新入生が300人も入ってくるそうなので、一人につきせいぜい5分か10分の時間の振り分けだろうと思っていたら、30分以上も話しました。

それでもその内容は個人的なことではなく、学校の規則とか方針など、全体的なことでした。20分ほど話を聞いて、最後に何か質問はありませんかといわれたので、ルイの勉強のことを切り出しました。

(ここから先はちょっと自慢っぽくなるので、読みたくない人は飛ばしてください)
ルイちゃんはいろいろ忘れ物をしたり、しっかりしていないというぼんやりしたところはあるのですが、実は学校の成績がすごく良いんです。それで、そういった優秀な生徒に対してどういう準備があるのかを聞きました。

その回答は「学校はそれぞれの個人にとっての最高の教育を与えることを目指しているので、優秀な生徒はそれに対応した内容の課題を与える。」とのことでした。それでそのときは納得して帰ってきたんですが、それでも今にして考えると、実際どういうことをするのか。特別なプログラムを用意する準備があるのか。その辺のことをもっと聞くべきだったなあと思いました。

こうしてせっかく1対1で面談してるのだから、小学校からそれぞれの生徒についてのインフォメーションが行ってるかと思うとそうではなく、そのへんも残念でした。

それでも学校としては、「個人個人の最高の資質を引き出せるような教育を」と目指しているようで、それがただの掛け声ではなく、実際にそうであれば良いなあと思います。その先生は「学校にとっては毎年毎年たくさん入ってくる生徒ですが、一人一人にとってはたった一度の教育の機会ですから(学校はぜんりょくをつくします)。」と、学校全体のことではなく個人のことを考えてくれているようで、印象はよかったです。まあ、少なくとも私が行った中学よりは何倍もましな感じです。(そこでは平均以上であればよし、という感じでした。)

中学になれば、勉強だけでなくその他の要素もいろいろ出てきますからね。友達の付き合いだとか、あまり勉強ができると仲間はずれにされるとか。でもそういうのを無視して(特に男の子が周りの影響を受けやすいとか。)がんばってほしいですね。今のところルイはマイペースの人なんですが、いったいどう変わることやら。視線を遠くに構えて、自分が勉強面での資質に恵まれているということを忘れないで、可能性を実現させてほしいものです。

お母さんは個人的には量子物理学者になって、アインシュタインだとかスティーブン・ホーキンスだとかがしたような研究をしてほしいなって思ってるんですが。会社に入るのは、人付き合いもあるし、向いてないような気がします。今の学校の校長先生で担任の先生も、「ルイには学者になってほしい。」となぜか嬉しそうに言っていました。量子物理学ってあまりにも科学の最先端で、哲学的、神学的な領域と重なる部分もあるし、そういうのを詳しく研究して、噛み砕いて教えてほしいな。

でもまあ究極的には、この辺のビーチでサーフショップか何かを開いても、幸せになってくれれば良いか。

6 件のコメント:

こんの さんのコメント...

あつこさん 拝読し、思わず笑ってしまいました。(あつこさんも極ふつうのお母さんだなぁ)と嬉しくなったのですよぉ
いいブログです(大きな拍手!)

子どもには限りない未来・夢がありますからねぇ
大学者もいいですねぇ
でも、健康で幸せな暮らしもわるくない。
たった1回性の人生だから...自分らしく一つの生を生きるしかない
ルイさん 楽しみですねぇ

ふぅ さんのコメント...

すっかりご無沙汰してます。
ルイちゃん、やっぱり近くの中学に入れることにしたんですか?
優秀な子供はどこへ行っても何をやっても出来る気がしますが、やはり親心・・・、よ~くわかります。
自分たちが与えられる最良の環境に居させてあげたいという思いありますよね。
うちの子は、ルイちゃんと同い年なのに、こちらでは中1が終わろうとしています。
ものすごくハードな1年でしたが、今の学校に入れて良かったと思っています。
でもでも、夫はもう高校をどこにしようか、悩み始めました(笑)。
イギリスは中・高一貫教育なんでしたよね。

あくあ さんのコメント...

ルイちゃんは、賢い上に男前だからなぁ。私が35年若かったら・・・。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、学者でも医者でもサーフショップの親父でも良いですが、幸せになってほしいですね。おそらく親の望むような選択はしないと思いますが、どの道を選ぶとしても、文句を言ったり干渉したりしないようにと、今から自分を戒めてます。

Atsuko さんのコメント...

ふぅさん、ほんとご無沙汰です。夏はどうするの?そういえばもうKちゃんの1年が終わろうとしてるんですね。

うちもできることなら進学校のような私立に入れたいのですが、そうも行かず近所の公立の学校に行きます。私立にやれなかったばかりに可能性が伸びなかったということになるのが怖くてその話をしたのですが、先生の話では多分大丈夫でしょう。中学1年生から、数学と科学は能力別のクラスだそうです。どちらにしても長い人生、何事も本人しだいですからね。

イギリスでは中高一貫です。最近まで16歳でやめてもいいシステムになっていましたが、今は18歳まで行かないといけないみたいです。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、確かに賢くて男前ではあるんですが、あまりにもマイペースでのんびりしすぎていて、手ごたえが無いのが欠点。暖簾に腕押しというかぬかに釘というか。ルイちゃんと結婚する人は、楽といえば楽だけど、いらいらさせられるといえばさせられるだろうな。