2010年5月13日木曜日

離婚の理由

私のヨガのクラスに10年くらい来てくれている生徒が、私が毎週一緒に泳ぎに行っている友達の友達だということがわかり、今日の午前中3人で一緒に出かけました。出かけた先はこの近くのヨットクラブで、目の前には海が広がり隣にはヨットが並び、なかなかきれいなところでした。私の友人の友人が癌のチャリティーの基金集めのためのお茶会をここで開いたんで、それに参加しました。

水泳の友達(ニッキー)とは出産準備クラスで知り合った関係です。(ルイと彼女の息子のクリスは今も親友です。)それで私と彼女はお互いのことは良く知っているのですが、私はそのヨガの生徒さん(ケイト)とは表面上の付き合いなので、彼女の私生活についてはほとんど知りませんでした。そしたら行く前に彼女から「ケイトは最近だんなさんと別れることになったので、その話には触れないように。」と釘を刺されました。

朝一番に一緒にニッキーと泳ぎに行ったあと、一緒にケイトの家に車で迎えに行きました。するととっても元気そうに出てきました。普通の世間話をしながら普通にヨットクラブに行き、テーブルに座ってお茶を飲み始めると、ケイトが私に向かって、「私実は今、夫と別れるところなの。」と私に言いました。ああ良かった。これでなんとなく避ける話題が無くなって会話がスムーズに進みます。

先週まで家を出て知人のところに泊まっていたのですが、弁護士の勧めでまた今は家に戻ってるそうです。多分資産を分配するときに、住んでいないと不利になるのでしょう。別れることになっても同じ屋根の下というのは、なかなか気まずくて不便だといっていました。そりゃそうでしょう。

ケイトは4月に3週間フロリダにだんなさんとホリデーに行く予定だったのですが、例の火山でキャンセルになりました。それで飛行機代はそのうちかえって来るらしいのですが、個人で手配したホテルやレンタカーやユニバーサルスタジオの切符は返ってこないらしく、損失は2000ポンドくらいとか。

それなのに来月はイタリアのフィレンツエに女友達と数日旅行に行く予定だそうです。そして先日は年末に親戚の住むニュージーランドに2ヶ月以上行く手配をしたとのことで、とってもうきうきとその話をしていました。

1時間ほどでそこを出てケイトを家に送った後、私がニッキーに「ケイトはすごくげんきだったじゃない。」というと、「元気すぎる」とのこと。あれはちょっと躁状態じゃないかとニッキーは心配してました。そういえばそうです。ほんの2週間前までフロリダがキャンセルになったことでショックを受けていたのに、今度はフィレンツエとニュージーランドなんだから。それに妙に彼女は喋り捲っていました。ニッキーいわく、まるでほんの少しの沈黙を避けるように話し続けたとのこと。そのとおりでした。

そのあと車の中でニッキーがケイトの私生活についてちょっと話してくれました。彼女は57歳で、今のだんなさんとは再婚です。彼女の最初のだんなさんは20年近く前に首吊り自殺をし、彼女がその発見者だったそうです。その彼女の相談役になったのが今のだんなさんです。そのとき彼は結婚していたのですが、すでに離婚寸前で、彼は奥さんと別れてケイトと一緒になったとのこと。ニッキーとケイトとそのだんなさんは3人とも同じ銀行の同じ支店で働いていた関係で、ニッキーはどちらも良く知っているのです。

「57歳という年で離婚してどうするのかな。形だけは結婚していてもお互い別の世界に生きて、それでもなかなかうまくやっているという人たちも世の中にはたくさんいるのに。」そういうと、ニッキーはもう少し教えてくれました。ケイトのご両親はどちらも早死にしたそうで、今の彼女くらいの年でなくなったそうです。それでケイトは、とにかく生きてるうちに元気なときになんでもやっておきたいという気持ちが強いらしく、ヨガはもちろんのこと、旅行やいろいろなサークルやチャリティーに参加しています。数年前にはサーフィンまで始めました。だんなさんは悪い人ではないけれど、一緒にあれこれできるタイプではなく、それが極限に達したんじゃないかとのこと。

そういえば昔聴いた話ですが、知人の知人は75歳で離婚したとのこと。残り少ない人生をこんな人と過ごしたくないというのが理由でした。それも筋が通ってます。

人それぞれ理由はありますからね。離婚もよし、とどまるのもよし。どちらにしても、人生は短いんだから、存分に生き生きと生きたいものです。

4 件のコメント:

こんの さんのコメント...

あつこさん そうですねぇ 書かれて通りだと思います(大きな同意)
ただ1回性きりの人生 悔いなく生きたい
結婚も離婚も制度であるけれど、人生は制度に振り回されたくない思いも強いです
人それぞれに「わけ」があります
「わけ」は、人それぞれであるのは当然ですが、その「わけ」に振り回されることもないですよね
とにかく悔いない(悔い少ない)人生でありたい!
いいブログ ありがとう(大きな拍手!!)

あくあ さんのコメント...

そのニッキーって言う人、そんなふうに人の込み入った話を共通の知り合いに話しちゃうんだなぁ、と全然違うところに気が行ってしまいました。昔、ある女友達と仲が良くて、彼女を信じていたので告白した、あまり人には知られたくない話を、彼女が共通の知り合いに話していたことをその共通の知り合いから聞き、彼女には理由も告げずに絶交し、その後二度と会っていないという経験があります。ま、あつこも親友の仲間入りってことで信頼されてるからなんでしょうから、私のケースとは違うんでしょうけど。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、ありがとうなんてとんでもありません。こちらこそコメントありがとうございます。
結婚という制度、昔はいい制度だったのでしょうが、今では誰にでもいい制度というわけではなくなってきてるんじゃないかと思いますね。離婚の増加は社会悪と思われていますが、別の側面で見ればそれだけ女性が声と経済力を持ってきたわけで、離婚したいのにできないという状況よりはいいと思いますがどうでしょう。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、このニッキーという人は意味無く興味本位で噂話やゴシップしたりする人ではないので、私に知らせておいたほうがいいと思っていってくれたんでしょう。特にむかしのことなどは知っている人が多いので、グループで付き合うようになると、私だけ知らないでまずい発言をしたり、ほかからゆがんだ噂が入ってきたりすることもありますので。まあ、大人になると人付き合いも難しいですね。
でも一応まだヨガの生徒さんなので、あまり込み入ったことは知らないほうがいいのかなあという気もします。