2009年7月10日金曜日

子供の面白いこと

今日昼ごはんにサラダを食べようとすると、(サラダを食べるのは私だけ)、いつも使っている酢が切れていました。それで戸棚の中を探っていると、昔買ったバルサミック・ビネガーが出てきました。ずいぶん古いんだけど、匂いをかいでも少し味見してみても問題ないので、使いました。

すると隣できゅうりのピクルスをビンから出して食べていたチャーリーが、「酢はその中に野菜を入れて、保存食にするくらいだから、酢が悪くなるわけはない。」といいました。それはそのとおり。8歳にしては、本当によく物を知っている良い子、と思っていると、

「人間の体の一部もお酢につけてビンに入れて保存してあるでしょ。」というのです。

これって、大学の医学部とかで、人間の臓器や目玉の標本がホルマリン漬けになっていることを言ってるんだろうけど、お酢だと思っていたのかと、みんなで大笑いになりました。かわいいチャーリー。

こういうかわいい思い違いって、小さいうちだけなので、覚えておこうと思うんですけど、そのたびに記録に取っておかなかったので、もうかなり忘れていました。

思い違いではないのですが、チャーリーが1歳くらいのころのこと。いつもいくスーパーの入り口に、お金を入れると前後に動く乗り物(日本にもありますよね)があって、二人とも小さいころは、お金を入れずにただしばらくそこに座って満足していました。それである日、チャーリーがそれに入って、歌を歌い始めたんです。こういうことはよくあるので、別に何も考えずにそのままにさせていたら、あるおばあさんが寄ってきて、「歌が上手ねえ。」と50ペンスお金をくれました。

ただ感心してくれたのか、それともお金も入れずにのっていたので、かわいそうに思ったのか。とにかくチャーリーが歌でお金を稼いだ始めての出来事でした。

そのしばらく後、スペインのミノルカ島にホリデーに行ったときのこと。そこにも同じような乗り物がありました。それでチャーリーはその日、よその子供たちがそれに乗っているのをじっと見ていました。その翌日子供たちが寝ている部屋に行くと、チャーリーがじっと目を開けて横になったまま動きません。どうしたのかと思って声をかけても、ぴくりともしない。それでだんだんこちらは心配になってきて、「チャーリー、大丈夫?どうしたの!」と揺すろうとすると、自分の口を指差して、いいました。

「お母さん、ここにお金を入れたら、私は動くよ。」

そういえば私はあの乗り物にお金を入れたことがほとんどないし、子供たちも入れてくれとも言いませんでしたが、入れてほしかったのかな。

ルイは1歳半くらいまで、なぜか自分のことをディッチと呼んでいました。どうしてだかはまったく不明。それである日、これもまた同じスーパーでレジに並んでいると、これもまたおばあさんが声をかけてきました。「まあ、おりこうさんねえ。名前はなんと言うの?」ときかれて、大きい声でしっかりと、「ディッチ・ウッドワード」と答えていました。ウッドワードはルイの苗字です。

これを書いていて、また別のことを思い出しました。

うちの子供の苗字はWoodwardといいます。でもイギリスの子供は初めてアルファベットを書きだすころ、bとdを良く間違える。それで小学校1年生にあがってしばらくして学校からもって帰ってきたものに、自分の苗字をWoobwoobと書いているんです。それで、これではいけないとちゃんと教えてあげようとすると、すごく怒るんです。「どうしてWoodwardって書かなきゃいけないんだ。」って。b とdの間違いはわかったようなのに、ちゃんと自分の苗字を書くことを拒否します。どうも話がおかしい。ルイがこんなに我を張るなんて。

そう思って話をしてみて、事情がわかりました。ルイって小学校1年生の半ばくらいまで、自分の苗字ってウッドウッド, Woodwoodだと思っていたんです。なるほど、それでwoobwoobと書いたんですね。確かに発音すると似たような音なので、電話などでは本当にWoodwoodと思われたこともありますが(どんな名前や)、それにしても小学校に上がってもずっとそう思っていたとは。

今となっては懐かしい思い出です。名前についてはまだ思い出があるので、それは別の日に。

3 件のコメント:

こんの さんのコメント...

ルイさん・チャーリーさんのこととても面白いといいますか、そういうことってありますですね
自分自身・子どもの頃(小学2年生の時)のことですが、父親と教師が私の描いた絵を見ながら話してました
教師「この絵、面白い。空にたくさん3という数字が描いてある。お父さんには、この3という字の意味がわかりますか」
父「この子は絵が好きでいつも描いてますが、3という字は何の意味なのか...分からない」
私(こころの中で)「それはねぇ 3なんかじゃない! カラスが夕方になってねぐらに飛んで帰るところなんだ」と、叫んでいました
3ではなく、3を横にしてみてください。カラスが飛んでいる姿になるでしょ!

こんの さんのコメント...

「天童の家」の2・3枚目のそれは、はい ネムノキの花が写ってますね

それを書くのを忘れてしまいました(ごめんなさい)

オジギソウは手などが触れると葉を閉じてしまいますが、ネムノキの葉は似ていますが、触れても閉じません
夜になるとやはり閉じるそうです

Atsuko さんのコメント...

大人の目から見ると、子供って面白いこといいますが、子供から見ると、大人ってぜんぜん物がわかっていないと思われているのかもしれませんね。このカラスの話とか。