2008年12月5日金曜日

I'm a celebrity, Get me out of here

という番組の最終回でした。知らない人のために説明すると、有名人(といっても、そんなに有名ではない)が12人オーストラリアのジャングルに閉じ込められ、色々なチャレンジをして、24時間キャンプの様子がカメラに収められ、視聴者が電話で投票して、人気のない人がだんだん抜けていくという、リアリティー番組です。チャレンジの内容といえば、飛んだり走ったりというのもありますが、ゴキブリやカンガルーの睾丸を食べたり、透明の箱の中に閉じ込められて、その中に蛇やねずみや蜘蛛を入れられたり、ゴキブリジュースを飲んだりという、気持ちの悪いものでした。

私はこういったリアリティー番組は、仲間内で陰口を言い合ったりもめたりする場面が多くて、見ていてもうんざりするので、嫌いなのですが、子供たちは学校でその話が出るらしく、時々(ここ3週間放送していました)見せてあげていました。でもルイやチャーリーも、ジャングルチャレンジは好きですが、仲間内でゴシップしたり喧嘩したりするのを見るのはつまらなそうでした。

この12人、まあよくこんなに性格の違う人たちを集めたなあという顔ぶれだったのですが、あのテニスのマーティーナ・ナブラチロバがでていたので、ちょっと私も興味を持ってみていました。今日は最終回で、残った3人はナブラチロバと、ジョージ・タケイという日系のアメリカ人の俳優(スター・トラックにでていたらしく、大俳優らしい)と、イースト・エンダー(イギリスの長寿ドラマ)にでているらしいジョー・スワォッシというイギリスの若手俳優でした。この3人はとても好感の持てる人たちで、特にもう老年に達しているジョージ・タケイは、本当にすばらしい人柄で、50ペンス払って電話投票したいと思うほどでした。でもマーティーナに勝たせてあげたいし、でもやっぱりイギリスの番組なのでジョーが勝つかなと、今日は家族でテレビに釘付けでした。

「この3人の皆に勝たせてあげたいわ。ああ、いい人たちが残ってよかった。」と私が言うと、チャーリーも、「自分勝手でゴシップばっかりの人たちがいなくなって、見ていて楽しい。」といっていました。8歳にして、結構人を見る目があるなあと、感心。

結局ジョージが3位、マーティーナが2位、ジョーが一位でした。ジョージ・タケイはいつも物事のよいほうを見て、文句を言ったりけちをつけたりすることがなく、チャーリーはなぜか彼がお気に入りだったので、ちょっとがっかりしていました。ナブラチロバはさすがに歴史に残るテニスプレーヤーだけあって、身体的にも精神的にも鋼のようでした。でもフレンドリーで、愚痴をいわない、気持ちのいい人でした。優勝したジョーは、いつも優しそうで面白くて、全然気取りや飾ったところがなく、やはり陰口や文句のない積極的な若者でした。

でもどうして、世界のナブラチロバのような人が、こんな番組にでるのでしょうか。たいていは駆け出しのグラマーモデルだとか俳優とか、とうの立った女優や、ひと昔の有名人が、なんとか知名度を上げようと出るような番組なのに。彼女なんて、これから一生、ベッドから一度も起き上がらなくても、何不自由なくお金がはいってきて、今後100年くらいは忘れられることの無い名前なのに。やっぱりああいう人は、常に何かチャレンジがないと、つまらなくてやっていけないのかな。

そうそう、ところで彼女は52歳なんですって。もちろんそうは見えません。でも「37歳(だったかな)で、史上最高齢のウィンブルドンチャンピオン」といっていたのは、ついこの間のような気がするけど。そのころから髪型まで同じで、筋肉ムキムキで、全然変わっていませんでした。私は彼女が大好きです。イギリス人も、テニスファンはたいてい誰も彼女を信奉しています。

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