2018年4月24日火曜日

子供との会話の反省点

最近こんな記事を読みました。要約するとこんな感じ。

米国のある調査によると、既婚の男性のメンタルヘルスは、未婚の男性よりもずっと良好とのこと。女性の場合は未婚既婚による違いはありません。

これは、会話をするときに、女性は相手の振り出した話題に対し、質問をしたり相槌を打ったりして、会話を成立させる傾向が強いのに対し、男性は、それを断ち切るような「回答」「解決策」を答えることが多く、会話にならない傾向があります。

自分が切り出した話を相手が聞いてくれたと感じると、自分が肯定された感じがしますが、会話になる前に断ち切られると、肯定されたという感じはしません。その違いがメンタルヘルスに現れるということでした。

(まあいろいろ突っ込みどころはあるとは思いますが、要約ですのであしからず。)

これってわかりますよね。旦那さんが上司の愚痴を言うと、奥さんは「へえ、あの〷さんが~。」「いろいろあるね。」とか、返すところを、奥さんが上司の愚痴を言ったら、「じゃあそんな仕事辞めたら。」とか、「仕事とはそういうもの。」とか言いそうじゃないですか。

これを考えていて、親子のコミュニケーションについて、すごく重大なことに気が付いた気がしました。

中高生くらいの子供ってそんなに親に話をしないけど、するとしたら、やっぱり先生とかクラブとか友達の愚痴ってありますよね。他には電話の機種が気に入らないとか、ラップトップにログインできないとか、そういう些細な面倒なこと。

親としては、そんなつまらないことを愚痴愚痴言うなという気持ちもあるし、それは自分が悪いと思うこともあるし、中高生ってくだらないこと考えるなとか、そんな文句の多い人間になって欲しくないとか、いろいろ思うんですよ。そしてもちろん、その愚痴が単なる愚痴で、本当に大きい問題であってほしくないという現実否定の気持ちもある。

だから結構上に書いた「男性」的な受け答えをしてしまうことが多いです。

「悪口を言ってはいけない。」「自分にも責任あるでしょ。」「しかたない、我慢しなさい。」「思い過ごし。」「 誰でも同じだからしょうがない。」

そんな感じで、やっぱり会話が成立しないような、断ち切るような 言い方をしてしまうことが多いです。というか、私の場合は常にそうかもしれない。

これじゃあ会話にならないし、子供も親と話をしようという気持ちもなくなるもの無理もないです。

もっと、「そうか、高校生って大変だね。」「私も昔そういう事があったわ。」「XXさんもそう言ってるの?」とか、会話になるような受け答えをもっとしてあげるといいんだろうなあ。

ただ先生とか友達の悪口とかは、一緒になって悪口言うのはよくないから、その辺はやっぱり匙加減が 必要なんだけどね。

うちはもう息子は大学生で家を出たし、娘もあと1年ちょっとで大学生だから、今更気づくのが遅かったかもしれません。でも、これからでも遅くないから、お母さんはしっかり反省しようと思います。

まだ子供が小さい人は、心してくださいね。


ではこちらもよろしくお願いします。

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4 件のコメント:

foo さんのコメント...

こ、これは、医学部の臨床過程のOSCEでもたっぷり求められる資質ですよ。経験を積んだコンサルやGPパートナーあたりは、男性であっても上手いですね。そういえば過去を思い出してみると、私自身、大学の研究室を預ってた専任教員時代にも、すごく求められた資質でした。否定せず、迎合もしないって難しいですね。

Atsuko さんのコメント...

fooさん
じゃあルイはこれからしっかり教えてもらえるってことなのでしょうね。それは安心です。最近コミュニケーションのプロ(ファミリーセラピスト)と話をする機会がいろいろありましたが、やっぱり普通の人間の会話力とは全然違うなあと思いました。
プロとして話を聞くときは、相手のことを優先に考えるけど、一般人として、特に家族と話すときは、自分のニーズというかエゴというかが邪魔をするので、その辺がなかなかうまい聞き手になれない理由かもしれません。難しいです。

あくあ さんのコメント...

そうかぁ。私、子供相手じゃなくても、解決策をいつも探してしまう・・。多分、外資金融で訓練されたせいだと思うけど。

単なる共感というの、すごく苦手です。それがコミュニケーションスキル上の問題なのはわかってるけど、多分、何か訓練でも受けないと直らないんだろうなぁ。訓練所があるなら行ってみたいわ。

Atsuko さんのコメント...

あくあさんの今の仕事なら、サロンのクライアントさんとか学校の生徒さんとか、やっぱりこういうスキルは仕事上必要かもね。きっとそういうコースは東京ならいろいろあるんじゃない?
ま、それを個人レベルで、旦那とかを相手に実践したいかというのは、別問題やけどね。