2017年12月7日木曜日

HIVに関するいいニュース

12月1日はWorld AIDSDay。その日のラジオ4の番組で、最近のエイズに関する医学の特集をしていました。その一部を聞いただけなんですが、こんなことを言っていました。

今はHIVの治療のいい薬が開発され、投薬治療を続けるHIV感染者は、一般大衆よりも余命がごくわずか長いそうです。まあ、この「長い」って所は 置いといて、少なくとも非感染者と余命は変わりないということですね。

ということは、HIVは治療さえ続ければ治る病気に近いわけです。確かにそれでも、人に移すという危険はあるので、感染者はいろいろ苦労はあるとは思いますが、以前のように、死を意味する病気ではなくなったと言えます。

が、これには大きなBUTがあります。

治療によってコントロールできるのは早期発見された場合のみで、発見が遅れると薬の威力はそんなに大きくはありません。そして、残念なことに現在でも40パーセントの患者さんは、発見が遅すぎるそうです。

 発見が遅すぎる理由は、いうまでもないことですが、一般の偏見です。「性病」という見方がされますから、なかなか積極的に検査を受けないのはもちろんですが、たとえば既婚者の場合とか、感染したことがわかるとややこしいことになる立場の人もたくさんいるわけです。

この番組では、「だから偏見をなくして、積極的に検査を受けられるような環境にすることが必要なんです。」とは言ってました。でも、子宮頸がんや大腸がんのように一般を対象に検査をするわけにはいかないですよね。

というわけで、科学的医学的にはHIVの治療は格段に進んだということはとってもいいニュースなんですが、まだ社会的障害がなかなか取り除けそうにないというのは問題ですね。

ではこちらもよろしく
 
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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

へえ、そうなんだ。

日本ではエイズの話はほとんど聞かなくなっちゃいましたね。そんなふうになってるんだ。

ほんと情報ってまだまだ偏ってるよなー。意識してないと、日本語で流れてくる操作された情報しか入ってこない。一時期意識して英語の情報取りに行ってたことがあるけど、やっぱ、必要ですね。

あつこがサマリー書いてくれたら助かるわ。

Atsuko さんのコメント...

エイズの話題は最近はイギリスでもあんまり聞かないんですよ。聞くのは、アフリカでどれだけエイズが蔓延しているかとかそっちの話題。多分、こんな風に最近は治療可能になったので、昔ほどセンセーショナルにニュースにならないのかも。

それでも、やっぱり日本のマスコミはゴミだから、せっかく英語ができるあくあさんなんだから、英語の情報取り入れたほうがいいよね。bbcニュースのワールドニュースのサイトとか、すごくまとまってるからいいんじゃない。
http://www.bbc.co.uk/news/world
日本でも見れるかな。