2017年11月17日金曜日

最近の若者のメンタルヘルスの問題の原因がわかった話

先日最近の若い人達の間でのメンタルヘルスの問題を書きました。

それでひとつ思いついたことがあります。その原因って・・・・・音楽が簡単に手に入ることだって。

自分がティーンエージャーだった頃一番熱中したこと。私の場合は音楽でした。洋楽。その頃のお小遣い、バイト料、時間、労力を一番費やしたものでした。

LP一枚2500円。高校生の頃は月に一枚も買えない値段でした。だから音楽雑誌を熱心に読んで厳選したものです。そしてエア・チェック。つまりFMガイドで番組を調べ、夜中に起きて番組やそこでかけるレコードの録音です。後はレンタルでかりてテープに録音しました。今はブランクCDがすごく安く買えますが、その頃はテープ3本で1000円とか2000円だったかな。安くはなかったです。

友達からも借りました。同じような音楽が好きという友達は数えるほどでしたから、そういう人達とはすごく仲良くなりました。早朝から一緒に並んでコンサートの切符買ったり 、一緒にファンクラブの集まりに行ったことや、それどころか、来日時には新大阪や伊丹空港まで一目会いに行ったりしました。あのネットのない時代にどこで情報を仕入れていたのか、今から考えたら不思議です。

MTVなんてものもなかったんだけど、ごくたまに洋楽のテレビ番組があり、それを録画できるビデオもそれほど普及してなかったから、ビデオのある友達の家に洋楽ビデオを見に行ったものです。

私は楽器も弾けないしバンドもしないし、音楽を創り出すことはぜんぜん出来ないんだけど、ただただ聞くのが好きっていうだけで、こんなに時間とお金とエネルギーを注いでいました。

それが今では、音楽ってすごく簡単に手に入りますよね。値段だってぜんぜん安い。いつでも好きな音楽を無料で聴ける時代。そう言い切ってもいいと思います。今の世代にとってはそれは当然なんだろうけど、私の頃には絶対そんなことはありませんでした。

それは音楽に限らない。映画だってそう。私が大学生の頃は、梅田で昔の名作を2本700円で見える名画座があり、見たい映画が上映しているときは授業をサボって行きました。ビデオレンタルすらなかった頃です。そして深夜まで起きてテレビ映画見たり。

今はレンタルすらしないですよね。

つまり思うに、音楽にしろ映画にしろ、簡単に手に入ってしまうと熱中できないんじゃないの?ってことです。そしてそれが、若者のメンタルヘルスの問題の一因かも?と思うわけです。

今でもオタクと呼ばれる人達っていますよね。そういう人達の地位、なんとなく昔より上がった気がしません?昔は、「なんかよくわからんことに熱中しているキモい人達。」というレッテルがあったかと思うんですが、今は「自分だけの世界を持って、それに没頭できる人達。」って感じ?

私は昔から、オタクって、周りに流されず自分の趣味と興味を徹底して優先できるすごい人達とおもってましたが、そういう要素って、今の若者にもっと必要なんじゃないかな。

愛が多くのものを解決する。そう、でも人に対する愛でなく「自分のやりたいこと、好きなこと」に対する愛。 そういうことです。

ではこちらもよろしく
 
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2 件のコメント:

nekonasu ねこなす さんのコメント...

私も同じでした!
バイトで貯めたお金はレコードやコンサート代に充てて、テレビやラジオで情報を集めて。
コンサートも、あの時代はその会場に並んでとか、チケットぴあに電話してでしたよね〜。(爆)
電話も黒電話で、まだ実家にはプッシュホンがなかったので、指でダイヤルを早く回したりしてましたよ。(笑)
たしかに、物でも情報でもすぐに簡単に手に入ってしまう今の時代は、メンタルのトレーニングにはあまりいい環境ではないかも。

Atsuko さんのコメント...

ねこなすさん
同じでしたか!あの時代の音楽ファンって共通な体験を持ってますよね!本当に今から思えば、すごいお金とエネルギーと時間を注ぎ込みましたよね。私は学校の休み時間に学校の赤電話でウドー音楽事務所に電話したの覚えてます。
人間って簡単に手に入るものは大事にしないんじゃないかなって思うのです。それがたとえ趣味でも。