2014年12月5日金曜日

猫に与える愛情の不平等さ

先日友達4人でランチに行ったときのことです。話題がペットの世話の話になりました。友人は子供達のモルモット、最近は餌すら面倒くさがってやらないだとか、うちも私が不承不承毎日熱帯魚の餌をやり、毎週水槽の水を変えてる話をしました。

その時ふと気づいたのです。考えてみれば、熱帯魚のほうが猫より手が掛かっていると。うちの猫の世話は、朝、水を変えて、餌が無くなっていれば、乾燥キャットフードを足してあげるだけ。勝手に出入りするので、トイレも外でどこかで済ませてくるので、生後3ヵ月後以降は、猫の糞すら見たことありません。ちょっと厄介のなのは、時々ねずみなどの獲物の死骸を家に運んでくること。そして時々吐いてしまうこと。でもこれはまあ仕方ありません。

散歩もしないし、毛づくろいやらシャンプーしたりすることもありません。獣医もうちは、怪我をしたとき連れて行ったのを除くと、5年くらい行ってません。時々のみ取りと虫取りの薬をつけるだけですから、お金もかかりません。

それでその友人に、ペットに猫を飼ったらどうかと勧めました。すると犬派の別の二人が、やっぱり犬のほうが猫より愛情が厚いし、家族の一員としての忠誠心があるから、犬のほうがいいと言い始めました。一緒に毎日散歩に行けるし、車に乗せたり、いろいろ一緒に出来るとのこと。芸を覚えさせることもできます。

そういわれると、私も返す言葉はありませんでした。確かに猫の愛情は犬に比べればかなり薄い気がします。我が家の猫ペッパーは外から帰ってくると寄ってくるし、外で私を見つけると嬉しそうに走ってきますから、愛情、あることはあるとは思うけど、絶対ひざの上にのってきたりはしません。うちの猫は愛情あるほうだと思うけど、猫によってはもっと冷たいのも一杯いることでしょう。

そして人間の役に立つなんてことは絶対にしません。番犬のようなことも出来ないし、盲導猫とか警察猫なんて 、考えただけで笑ってしまう。紐をつけて散歩に行くことすら出来ません。しかも、うちの猫はやったこと無いけど、ふらりと出て行ってしまってしばらく帰らない猫もいるそうだし、別の飼い主の家に勝手に引越ししたり、飼い主の知らない間に他の家に入り浸るようになったり。。。忠誠心なんて全然ないようです。

でも猫好きの人って犬好きに劣らず猫を愛しているし、数も同じくらいはいますよね。

これってよく考えたら、不条理だと思いませんか?犬は手が掛かるけど、返ってくる愛情と忠誠心が、猫とは比較にならないくらい大きい。 それに比べ、猫って飼い主のことを、愛してるってことはなさそうだし、まあある程度の同居人としての礼儀を保ってるくらいの情しか返ってきません。

それなのに猫好きの人間の猫にかける愛情。家の閉じ込めて、毎日毛をといてあげて、お風呂に入れてあげたり、高い餌をやる人もたくさんいるというのに、猫はそれに忠義を返すなんてことはありません。

人間が犬に注ぐ愛情は、ちゃんと受け止められて返してくれるけど、猫に注ぐ愛情は、「くれるっていうならもらっとくわ」 程度のもので、見返りはすごく少ない。

でもでも・・・・・・

猫好きに言わせれば、そのツンデレ具合がまたすごく可愛く愛しいのです。猫って罪な生き物ですね。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

猫組解説委員です。
ペッパーは膝の上に乗ってこないんですか?ウチのは膝の上に乗るのは言うに及ばず、冬になるとふとんの中にも入って来て、僕の腕を枕にして寝ますよ。
警察猫で思い出したけど、以前にも確か書いたはずですが、スコットランドヤードの警察犬訓練所の犬を訓練する猫のはなし。なんでもその猫は、訓練の最終段階で犬をテストする試験官役を務めているのだそうです。ずらりと並んだ犬たちの前をその猫は時に悠然と、時に急ぎ足で、要は勝手気ままに歩いてみせるのだそうです。そしてすこしでも猫の存在に平常心を失ったり、興奮したりする犬がいないかをチェックするのに一役買っているらしいのです。やはり警察犬たるもの猫ごときで取り乱したりしてはいけないですから。
それから、ダウニング街の首相官邸にも公務員猫がいるそうですね。なんとその猫には予算まで付いているそうで。仕事はネズミ退治だそうです。『猫生活』という雑誌の「働く猫」という特集記事に載ってました。

Atsuko さんのコメント...

猫組解説委員さん
乗って来ないんですよ。猫によっていろいろいますよね。
その警察猫の話し、覚えてます。整列して、猫を追いかけたいのをがまんしてる犬を想像すると笑えます。ねずみ退治用にダウニングストリートに猫が飼われてるとは知りませんでした。首相官邸は、内部は古くて結構ぼろいらしいですよ。ねずみもいるかもしれません。