2014年5月5日月曜日

父性テスト

今日FBで読んだ記事です。

あるティーンエージャの女の子が、「今迄で一番悲しかったことは何ですか。」と質問されて、「お父さんが父性テストを受けて、本当のお父さんでないと分かったこと。」と応えました。それで「その後どうなったのですか?」とまた聞かれ、「別に何も変わりませんでした。」との応えでした。

それにたくさんの「いいね」とともに、いろんな人のコメントが載ってました。だいたい「そうあるべきだ。」「血のつながりよりも心のつながり。」「父性テストなんて関係ない。愛し育ててくれる人がお父さんだ。」 とか、そんな感じでした。

私もこれはいい話だと思ったし、その大方のコメントと同じように感じたと思うんですが、実は身近に似たようなことがあったので、単純に「そうあるべきだ。」とは思えませんでした。

デイブの仕事先の人で、すごく昔のことになるのですが、5歳くらいの一人息子の父性テストの結果、自分の息子ではなく、自分の親友が父親だと分かったんです。

奥さんとの仲がうまくいかなくなり、いろんなことが重なって、奥さんが親友とできているんじゃないかと疑い始め、あるふと、「自分はこの息子の父親じゃない。」と気づいたらしい。それでDNAテストを受けて、確定したとのことです。

その当時のことは私は人から聞いただけで直接は知らないんですが、もちろん奥さんとは離婚。奥さんはその浮気相手と結婚し、息子はその人の子供として引き取られました。引き取られたといっても、本当のお父さんなんだけど、書類上は違うし、どうなるんでしょうね。

とにかくその時はすごくかわいそうだったそうです。家にも帰らず、毎日職場で寝起きしてたとか。息子とは離婚と同時に縁を切りました。

それがどういう気持ちだったのか。息子にしたら、今までお父さんだった人が、実はお父さんじゃなかったというのはすごくショックだと思うけど、その人にしたら、息子が新しいスタートを切るためには、それが一番と思ったとか、いろいろ事情があるのだと思います。

その人がもしもコンタクトを続けたいと思ったとしても、向こうが断ったということも考えられますね。

どちらにしろこういう特殊な状況だから、ソーシャル・ワーカーとか、小児精神科とか、いろいろエキスパートのアドバイスもあったのかもしれません。

自分の気持ちだけとしても、そうやって縁を切ることが、たぶん一番傷が早く癒える方法だったのでしょう。

でも小さい街のことで、ばったり会うことも十分ありえる状況なんですけどね。

今はその人は再婚して、イングランド・アンダー18・ラグビーチームのキャプテンを務める一人息子がいて、幸せにやってるようです。その元息子さんのほうはどうなったか知りませんが、もうたぶん20歳くらいと思います。

まあとにかく、こういうことを身近に知ってるので、一番最初にあげたような記事を読んで、簡単に「そうあるべきだ。」とか、思えませんでした。

本当に、他人の立場から人のことをあれこれ判断したり 批判したりするのは簡単だけど、実際の事情はその人たちにしか分からないことですからね。私も、たぶんよく考えずにしょっちゅうやってると思うんだけど、軽々しく難しい状況にある人の決断を、良くも悪くも判断しないよう、気をつけようと思います。

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我が家の桜も咲きました。これはチェリーのなる桜です。花はピンクというより、白い。

例のたまご!今日見たら割れて、なかに液体がありました。臭いはなし。何かが食べたか。それとも孵化??

2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

そういうの父性テストっていうの?

その実話は難しい話ですね。そして、よく事情を知りもしないのに適当な感想を述べることの功罪、わかります。気をつけないとね。

最近、日本の芸能人でも同じような話が合って話題になってたけど、なんでマスコミにいちいち経過を話してるのかは謎でした。

Atsuko さんのコメント...

英語ではpatenity testといいます。日本語ではなんというのかなあ。今調べたら、イギリスでは100ポンドでキットを買って、家で調べられるらしいよ。でもそんなもの軽々しく調べられる時代って言うのは、どんなものだろう?

こう簡単に調べられたら、似たような話が頻繁に聞かれるようになるかもね。