2013年11月21日木曜日

Generation Gap

私が生まれたのは1965年。母は1935年。30歳の時の子供です。

母が生まれたのは第一次世界大戦と第二次の間。物心ついた頃は戦争中で、戦後も丸々見て育ったことになります。田舎暮らしだったから、それなりに大変だったものの、学童疎開とか空襲とかなかったし、祖父も軍隊に取られなかったから、まあまあうまくあの大変な時代を切り抜けたほうだと思います。

私と母は、私が子供時代から大学生時代まで、別に特に仲がよくも悪くもない、普通の母子でした。でもジェネレーションギャップと言うのはすごく感じました。というか、私の時代の子供たちは、親と文化的に大きなギャップがあって、当たり前だったと思います。

唯一かろうじて文化を共有するのは文学と昔の映画くらい。音楽にいたってはもう全然理解し合えませんでした。何せ母や演歌が好きなんですから。私は中学生の時から洋楽。演歌は大嫌いです。その辺で流れてるのを耳にするのも嫌。

でもテレビ自体が普及したのが私が生まれる頃だったし、その前はラジオはあったけど、きっと洋楽なんてほとんど耳にすることなかったんでしょうね。レコードとかステレオとかもない家が多かっただろうし。娯楽・文化と言えば、それこそ映画くらいしかなかったのかもしれません。あの時代の人は意外に洋画はよく見てますよね。エリザベステーラーとかヒッチコックとか。

戦争、戦後というだけでなく、日本は私の生まれた頃は高度成長期の真っ只中だし、1960年代の前と後の日本って、全然庶民の生活のレベルが違ったんだろうなあ。その上私は、高校から大学時代は80年代のバブルに向かってどんどん膨らんで行ってる時代。

母の世代と私の世代に、大きいジェネレーションギャップがあっても、全然不思議はないですね。

そして私と子供たち。ルイは1998年、チャーリーは2000年生まれです。ルイは33歳の時の子供。

我々の間はそれほどギャップは感じません。ファッションだって、子供と私同じような服着ているし。(そういえば私が子供の時、ジーンズはいてる大人なんていなかったよね。) 音楽も、子供たちは私達が昔聞いていたポリスやらU2やらボブ・マーリーのCDを、棚から探してきて聞いてます。私が親のレコード聞くなんてありえなかった。

そうか、やっぱり戦争もなかったし、経済的にも、波はあれど、大きく変化したわけじゃないし、我々の間はジェネレーションギャップはあんまりないなあ。

そう思ってたんですけどね。

でも、一番の違いはやっぱりコンピューター、インターネットなどのテクノロジーですね。こういったものに抵抗が全然ない。表面的には、私のほうが子供たちよりもネットやコンピューターを使うけど、でも根本的に依存度が違う気がします。

私は、便利だから、使わないと生活が成り立たないから使ってるけど、心の底では、「あー、でも一週間くらいネットも電話もない暮らしをしたら疲れが取れるんじゃないか。」と思ってる。

きっと子供たちはそういうのは全然ないんですよ。たとえば学校の宿題は、数学などはネットです。ネットでログインして、ネットで解答すると、その場で採点されて、先生にその場で通知が行く。

数学や計算をする時に、私は電卓があっても、時々は暗算や筆算しないと頭が鈍るような気がするけど、子供たちにしてみれば、電卓で出来ることをなぜ頭でやらないといけないのと思ってる。きっとスペルなんかも、スペルチェックあるんだから、読めればいいと思ってるでしょうね。

彼らにしてみたら、学校でスペリングを覚えたり暗算の練習したりする時間を、もっとクリエーティブなことに使うべきだと思ってるかもしれません。 たとえば小説を書くとか、物理理論を考えるとか。

私が勝手に、子供とはあんまりギャップないわと思ってるけど、あちらにしたら、親の考えの古さが信じられないって思ってるかもね。

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4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

うん、そう思ってるのは親だけだと思うよ。自分が親と違うと思ってる音楽などの点も、違ってるところを取り上げて言ってるだけで、お母さんからしたら自分は着物も着ないし洋服だし、娘とギャップはないわと思ってるかもしれないし。コンピュータへの抵抗は個人的なところもあると思うよ。私は大好きだしね。

Atsuko さんのコメント...

着物も着ないし洋服だし・・・と言うのに笑った。うちの母が私とギャップがないと思ってるだろうか???

コンピューターは確かに個人差があるよね。でもあの年代はやっぱり基本的に違う気がする。頭脳がコンピューターを理解しやすいようにできてると言うか。

本読みと山歩き さんのコメント...

最近の会社研修で、「最近の若者は会話がPCやスマホなのでデバイスを通じてやるのがあたりまえの世界で育ってきている。そんな背景を理解した上で部下教育をするように」
なんてのがありました。
組織にはいろんな世代の人がいるので、人の教育も大変です。
通勤電車でスマホばかり見て歩いている異様な若者をみていると、ぞっとします。
外に出たら、そとを見てほしいな~

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、うちの子供たちの世代って、電話ですらも会話しないんですよね。友達と約束するのもメールやフェイスブック。電話で話したほうが早いのにって思うこともしばしばです。
それで先日はたと気がついたのですが、15歳の息子のルイは、家にかかってきた電話に出たことが、今迄でたぶん10回くらいしかないのです。だってそもそも電話ってあんまりかかってこないから。このままではバイトなどとした時に困るので、これから家にかかってきた電話は彼が出ることと決めましたが、それからまだ一度もかかってきてません。