2013年11月14日木曜日

太っ腹に募金

 まずルイとチャーリーのパジャマですが、今日で3夜目。もちろんまだ替えません。昼間は床にぐちゃっと落ちています。写真も撮ったけど、別におもしろくもないので、明日また撮りなおして載せます。

フィリピンの台風の被害者の援助のために、テレビで募金を募るCM(と言うのか、広報)をやっています。

こういうのをみるたびに、ちょっと気持ちが重くなります。それはなぜかなあと考えてみると、被害のひどさをみて心が痛むと言うのではなく(それもあるが)、「ああ、またこの物入りの時に(子供のいる家庭は常に物入り)、募金せなしゃあないな。」と感じるからです。

イギリスってチャリティーイベントやら募金やら頼んだり頼まれたりすることが多く、断ったことも断られたこともないけど、たぶんみんな、このような災害に限らす、募金を頼まれた時は同じような気持ちだと思います。

明日スーパーに買物に行ったらたぶん募金箱が置いてあると思うけど、そこに2ポンド入れたら、「5ポンドくらいしとくべきだったかな。」と思うし、10ポンド入れたら「20ポンドくらいするべきだったか。」と思うだろうし、結局募金っていくら入れても、「あの額じゃけちだったかな。」と、妙に後ろめたく感じたりするもします。

日本の地震の時に私のヨガのクラスの生徒さんたちに募金をお願いしたのですが、みんな快く協力してくれました。その時近所の2組の夫婦が、どちらも40ポンド(7000円位)募金してくれたのですが、そのどちらの奥さんも「もっとたくさん募金してあげればいいんだけど。」と言いながらお金をくれました。

確かに地震や台風なんて何億ドルのお金が必要だし、個人がいくら募金しても、「でももっとするべきだったんじゃないか。」という、後ろめたさが付きまとうものだと思います。

つまり、募金を頼まれて心が重くなると言うのは、募金するのが嫌なんじゃなく、募金をするべきだという気持ちはあるものの、実際財布と相談すると募金できる額は限られてるし、その限られた中ではいくら募金しても、なんとなく自分がけちけちしてる気がするからです。

つまりは、本当は人に募金を頼まれたりこういう災害があると、1件も断ることなく太っ腹にどんどん払いたいのに、実際にはそういう立場にはない、つまり自分にはそんなにお金がないということを実感させられるので、気持ちが重くなると思うんです。

でもね。エイブラハムの教えによると、気持ちが重くなると言うことは、なにか現在かなっていない欲望があるから。だからその欲望をモーティベーションにすればいいんです。

今お金に苦労してるから、気持ちよく太っ腹に募金に協力できない。ならば、「私は人に頼まれたら気持ちよくどかんと募金できるくらいお金持ちになるぞ~」と思えばいいんです。

「お金が欲しい」「お金持ちになりたい」と言うのは、はっきり口に出すのも、心で思うことすら、なんとなくあざといと言うか、がめついと言うか、はしたないことで、抵抗のある人も多いでしょう。私も最近までそうでした。そういう人は余計に、「気持ちよく募金できるようになるために、お金を稼ぐぞ。」と考えれば、考えやすいんじゃないかな。そう考えれれば、またひきつけるものも変わってくるかも。

別に慈善事業のためにお金を稼ぐことだけが正当な理由ではなく、お金持ちになりたい理由はどんな理由でもいいんだけど、そういう目的があると、さらにがんばろうと言う気になるじゃないですが。

東北地震の募金をお願いしたときに、あるヨガの生徒さんが「私と主人から」と言って、100ポンドの小切手を書いてくれました。 その旦那さんはこの街ではなかなか成功したビジネスマンで、彼女は時々ポルシェに乗ってヨガに来ます。

それ以来、私もお金持ちになって、あんなに気持ちよく小切手を書きたいなあと思いました。別にポルシェに乗りたいなんて全然思わないけど。

お金持ちになって、多少お金がかかるようなトラブルが起きても全然気にしないで、 子供が次から次に物をなくしても、「よし、また買うたる。」と言えるようになり、人に頼まれれば快く時間もお金も惜しみなく差し出せるようになりたいものです。できれば数年以内に。

そうそう、明日はChildren in Needと言うイギリス上げての募金の日でもあります。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

おもしろい視点ですね。そんなこと考えたこともなかったわ。私はこれは大変だなぁ、かわいそうだなぁと思って、適当に募金していて、それが普通だと思ってました。根本的なところでお金をどう思っているかで感じ方がいろいろ違ってくるみたいですね。

今、以前お世話になった方が出されたお金に関する本を読んでいるんだけど、日本人にはお金は汚いものというイメージがあり、それはどこから来ているのかという話とか、入ってきたお金は消費・貯蓄・寄付・投資の4つに分ける教育を進めているなどといった話が書かれています。読み終わったらブログで紹介しますね。

Atsuko さんのコメント...

4つに分ける話は、前もブログに書いてなかった?

お金は汚いものと言うイメージって日本人特有なのかな。イギリス人もけっこうあるよ。ということを、オーストラリア人の友達が言っていたので、オーストラリアではないのかも。