ナポレオン・ヒル著の上記のタイトルの本を読みました。
読んだきっかけは、アブラハムをチャネルしているエスターヒックスの旦那さんのジェリーがこの本について時々話すからです。だから興味津々でした。金儲けのはなしとスピリチュアルなはなし。対極にあるようなこの二つのコンセプトがどんな風につながっているのかと。
ナポレオン・ヒルというのは実はかなり有名な人らしい。この名前、注釈もなしに映画「おくりびと」の原作の「納棺夫日記」にも出ていました。この本は1930年代、大恐慌の後に書かれたもので、時々時代を感じさせることが出てきます。たとえばテレビではなく、ラジオドラマのはなしが出てきたり、結構女性蔑視な側面もあり、時代は変わったなあとしみじみ思わせます。
ウィキピディアからの著者についての解説をコピペします。
「1908年、新聞記者として世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューをした事をきっかけに、「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして、成功哲学を体系化してくれないか」と頼まれる。 彼は「やらせてください」と即答、それから20年間苦悩の末、約束通り1928年にプログラムを完成させる。そしてさらに、実践の場での有効性を調査し度重なる検討を繰り返した後、1960年、PMAプログラムを完成させる。
ウッドロウ・ウィルソン大統領の補佐官、フランクリン・ルーズベルト大統領の顧問官を務めた。1970年に87歳で死去。
現在、日本で販売している書籍は50冊を超える。特にベストセラーの『思考は現実化する』(Think and Grow Rich)は、今なお売れ続けている。」
うーん。ニューエージの延長で読んだんですが、実は経済だけでなく政治にもかかわりの強い人だったんですね。
内容は前半はかなり実用的です。成功の秘訣はまずDesire。成功したいと強く欲望することです。そしてそれを信じること。Faith。それ以降は計画だとか自己教育だとか、ちょっと当たり前というか、実用的なあまり面白くないことが続きます。そのうちで印象に残ったのが、根気と決断。何事もちょっとやそっとの失敗で辞めない限り必ず成功するということと、優柔不断さが失敗の元ということです。
後半はいきなりトーンが変わります。かなり話がスピリチュアルになり、引き寄せの法則と同じ話になります。
思考がすべての始まりで、個人の思考は他の人の似たような思考も呼び寄せる。
現実とはすべてエネルギーからなる。思考が現実を引き寄せる。
人間の意識は「神の知性」につながっていて、自分の意識のレベルと高めれば、その「神の知性」とつながることが出来る。これがすなわちインスピレーションである。
など。
人間のBasic fearについては先日書きました。そしてその恐れは心配として現れます。心配とはまったく意味のない不毛なもので、どんなことも心配をしないという決心をしなければいけない。これは簡単に書くと良くわからないんですが、なかなか順を追って読むと説得力があります。「どんなことがあっても、頭を切り替えて心配をしないようにするぞ。」と決心しようという気になります。
それから周りのネガティブな影響に対して防備しなければいけないとのこと。これは長々とネガティブな影響のリストとその対策が載っています。世間にはネガティブな人がごまんといます。そういう人が大半といっても良い。だからそれに影響されないことは、心配しないことと同じく、一番大切なことなんです。
後半は、ビジネス書として読んでる人にはわけがわからなくなるかもしれませんが、私にとっては面白いこと、含蓄のあることがたくさんつまっていました。成功の秘訣とは、きっとこれなんだろうなあということです。
最後から数ページ目の次のようなパラグラフが、内容を要約してると思います。
You have absolute control over but one thing, and that is your thoughts. This is the most significant and inspiring of all facts known to man! It reflects man's Divine nature. This Divine prerogative is the sole means by which you may control your own destiny. If you fail to control your own mind, you may be sure you will control noththing else.
(人が完璧にコントロールできるものはただひとつ、自分の思考しかない。これは一番重要でインスパイアリングな事実である。これは人間の神的性質のあらわれだ。この神的特権こそが、自分の運命をコントロールする手段である。自分の頭をコントロールできないものは、何もコントロールすることが出来ない。)
1930年代に出版以来いまだに読まれているこの本、なかなかためになる本でした。興味のあるひとにはお勧めです。ところでウィキに出ていたPMAプログラムって一体なんなんでしょう?知ってる人がいたらコメントください。
今は同じようなテーマでDeepak Chopraというインド系アメリカ人のお医者さんの書いたCreating Affluence という本を読み始めました。これも面白そうです。短い本ですのでまたレポートします。
Think and Grow Richに戻りますが、心配をしてはいけないというところで、次のような1文があり、全体としてはちょっとドライなビジネス書であるのに、ここにだけ人生の寂しさを感じてちょっと胸がつまされました。
Master the fear of loss of love by reaching a decision to get along without love, if that is necessary.
(必要があれば、愛なしで生きていく決心をして、愛を失う恐怖を克服しなさい。)
5 件のコメント:
偉大な人の言うことは、みんなどこかで同じというか、繋がっている
あくあさんの今日のブログの
でも似たようなことを感じました
偉人の言うことは、それなりに納得しますが...凡人には、凡人の生き方もある
むしろ、そっての方が似合ってる
ムリなことをして破綻することになんと多いことか...
稲盛経営12ヵ条
どうしたわけか、上の10文字が抜けてました
枠内にはちゃんと出るのですが...
(ごめんなさい)
こんのさん、私もあくあさんのブログ読んで思いました。どんな人がどんなふうに言っても、結局真実はひとつしかないんですね。
凡人や偉人というレーベルを下げて生まれてくるわけではありませんから、偉大なことを成し遂げたいと思う人は、皆偉人の卵だと思っています。私も「偉人」というほどのことではありませんが、個人的な範囲での野望はありますので、ぜひ先人の知恵を学んで成功したいです。
私もその本持ってます。だいぶ昔に読んだなぁ。引き寄せの法則的なことも含め、立派な人たちが言っていることは、いつも大体同じことですよね。そこに真理があるんだろうなぁ。しっかり学んで頑張りましょう!そこにはいいバイブレーションがあるから、きっと引き寄せられます!
やっぱりあくあさんも読んでましたか。そうではないかと思ってました。
この手の本って、アブラハムの本を読んでから読むと、良くわからなかったところがはっきりしてくると思いませんか?
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