2010年1月28日木曜日

チャーリーの学校のその後

チャーリーの先生が亡くなってから一週間近く経ちます。私は今週は一度も学校に行っていないことと、ルイちゃんの昨日の遠征だとかでいろいろ忙しかったり頭を悩ませたりすることが多かったので、あまりそのことは考える機会がありませんでした。もちろんそれを聞いた当日はショックでしたが。



子供たちは月曜は普通そうでしたが、なんとなく無理してるなあという感じでした。特にチャーリー。ルイはショックはショックだけど、もともと過ぎたことは考えない性格なので、もうあっさりと過去のことと思ってるようです。(うらやましい。そんな性格になりたい。)



火曜に学校から帰ってきたときは、すっかり普通そうでした。学校の様子をちょっと聞いて見ましたが、別に変わりはないようです。チャーリーのクラスは他のクラスの先生が今週は受け持ってくれているそうです。水曜はルイは学校は行かなかったし、チャーリーはやっぱり普通そうでした。



今日は二人ともすっかり元気です。いつものとおりとっても楽しそう。チャーリーは来週からの先生のアレンジメントが決まったことを聞いきたので、もしかしたらそれで安心してさらに元気度が上がったのかも。もっともその内容(別の学校から臨時の先生が来て春休みまで教える)は不服そうですが、それでも毎朝今日は誰が教えに来るかわからないというのは、子供心にも不安定なものかもしれません。それから春休み以降は、今半年間のお休みを取って外国にボランティア活動をしにいっている先生が予定を早めに切り上げて帰ってきて、担任になるそうです。これにはすごく嬉しそうでした。チャーリーは前はその先生のことをあまり好きではなかったのですが、やっぱりよその学校から来る知らない先生よりは、昔教わったことのある先生のほうが嬉しいみたいです。



チャーリーはクラスの中で一番年上だし、中身もしっかりしていますが、クラスにはまだ8歳の子供たちもいます。考えてみれば彼らにとっては、先生は教師であるだけでなく、お母さんのように自分たちの世話をしてくれる人でもあります。もちろん親とは比較にはなりませんが、でも担任の先生が急に死ぬというのは、子供たちにとってはショックという以上の、不安なものなんでしょうね。

チャーリーのお友達のヤズミンは2年位前にお父さんを急病で亡くしてるんです。それで今回は先生も急に亡くなって、ショックが大きすぎなければ良いんですけど。今週の火曜日に遊びに来る予定だったんですが、その日は学校にも来ませんでした。

校長先生(女性)は日曜の夜に知らされたそうです。もちろんその夜は一睡もせず、月曜の朝高学年の子供たちを朝礼に呼んで、先生が死んだことを告げたそうです。
「これからあなたたちに言わなければいけないことは、私の今までの人生で一番難しいことです。」と涙をこらえながら話したそうです。

今日彼女から父兄宛に手紙がメールできました。学校は正常に戻っている、子供たちは亡くなった先生のためにメモリアルを作っている。(何か彼女の人生を記念する共同の作品でしょう。)そして来週からのチャーリーのクラスの先生のアレンジメントが書いてありました。

そして今週このクラスを受け持ってくれた先生やその他のアシスタント先生たちへのお礼と、ボランティアの予定を早く切り上げて春に帰ってきてくれる先生へのお礼も述べてありました。

私は月曜はもちろんショックだったけど、学校関係者と接することがなかったから特に悲しいという感情はありませんでした。「信じられない」という気持ちが一番強かった。でもこの手紙を読んで、周りの人たちの気持ちや、先生たちが生徒を気遣う気持ちが伝わってきて、しみじみ悲しい気持ちがこみ上げてきました。

昨日の夜ここから20キロくらい先の隣町にヨガを教えに行ったら、早速そこの生徒の一人が「お子さんたちの学校の先生が亡くなったんですって?」と聞いてきました。首吊りという内容まで知っていました。今日は15キロくらい先の村に住むピアノの先生が来たのですが、彼女も知っていました。悪い噂は伝わるのが早いです、こんな田舎では。

彼女は離婚して娘が二人いるのですが、今日聞いたところによると上の娘が大学生、下の娘は14歳だとのこと。まだまだ小さいのにかわいそう。彼女は4月に再婚する予定になっていました。それがだめになったという噂も今になって聞きましたが、そのくらいで自殺するような人には見えなかったんですけどね。

6 件のコメント:

こんの さんのコメント...

自死したその先生のこころの内奥 きっと自殺しなければならないほどの何かがあったのでしょうねぇ
もし、その出来事や悩みを語れる誰かがいれば、自死までは至らなかったのでは...
独りっきりという思いが切ない(辛く、苦しい)し、とるべき道を間違えることが多いのではないでしょうか
深く悲しいそれを乗り越えた時、それに倍する喜びが、展望がひらけてくるのですが、それが分からなく(見えない)なってしまうことが悲劇につながったのでしょう

こんの さんのコメント...

子供にとって、先生(教師)は大きな存在ですからねぇ
早く、安心して勉強が出来るようになればいいですね
チャーリーさんには重いできごとだったでしょうが、ある意味では得難いことを体験したことになりましょう
先生の死をムダにしないようなこれからの生き方がいちばんの供養になりましょう
生あるものは、かならず終わりがあります。どのような終わり方をするかが大事でしょう

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、その先生は男勝りのしっかりしたタイプで、町のボートクラブのメンバーでスポーツが上手でした。学校も全部で生徒たった150人の小さな村の学校で、校長先生もとってもいい人なんです。だから孤独で友達がいないというタイプでもなかったんですけどね。先生としても、一部の生徒や親からは厳しすぎると煙たがられていましたが、熱心で文句はありませんでした。
でも実はうつ病で薬を飲んでいただとか、そういう原因がもしかしたらあったのかもしれません。
今のところは子供よりも大人のほうがショックを受けています。早く先生たちが立ち直って、また明るい学校にして欲しいです。

あくあ さんのコメント...

人の心の中は外面からは分からないからね・・・。強がっている人の方が壊れやすいのかも。

こんの さんのコメント...

あくあさんのコメントに大きな同意です
人の言動から分かりそうなものですが、こころの内奥は謎がいっぱい

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、こんのさん、人は見かけによらないということはありますからね。特に仕事面ではきちんとしてる人でも、プライベートはぜんぜんうまく行っていないとかね。