2014年9月13日土曜日

Abundance

英語のAbundantとは辞書によると豊かなという意味なんだけど、感覚的には「溢れるくらいある」「湯水のようにある」って感じです。今ブラックベリーの季節なんですが、まさにこの言葉がぴったりです。イギリスの田舎ではあちこちで、道路際や生垣でブラックベリーを摘んでる人を眼にします。

これは別にラズベリーやイチゴのように庭で育てる果物ではありません。Brambleと呼ばれる棘棘の結構たちの悪い雑草になります。これは田舎ならどこにでもあるのですが、我が家の庭は半野生なので、うちは庭兼草原でで取れます。

しかも家の裏口から出たすぐ近くの生垣に 、普通よりも断然良い実がたくさんなる場所があるんです。本当にこれ野生なのかなあ、誰かが植えたんじゃないかなあと思うくらい。

今週くらいから段々熟してきました。赤から黒くなったら食べごろです。今年は天気のせいか、それともおととしこの生垣を大胆に剪定したからか、特に豊作。15分くらい取っただけでこんなに取れました。

ジャムにする予定
しかもこれでも大きくておいしそうで簡単に手が届くのを取っただけ。まだまだ赤い実はたくさんあるし、全体の1パーセントくらいしか収穫してません。

ここだけで、こんな感じが4メートルくらい続きます。
もちろん毎年全部なんて取れません。小さめのものや、手が届きにくいのは取りません。これってよく見ると分かるけど、棘があるので、取れない部分が多いです。野鳥がやってきてよく食べてますが、育ててるラズベリーやイチゴと違って、いくらでも食べていただいて結構。

障害になってるのは取る時間だけで、どんなにがんばって手分けして取っても、毎年全体の20パーセントも摘めるか摘めないか。

こういうのって、本当にAbundantだなあと言う感じがします。まさに湯水のようにあるの。いくら摘んでも、シーズン中である限り、尽きることはなくて。

我々はどちらも自由業で、しかも子供なんてお金がかかるものを二人も産んでしまったので、結構日々キャッシュフローは苦労してますが、こういう面に目を向けると、本当に豊かな生活ができていて、幸せだなあと思います。

都会は都会で、都市交通もあるし博物館とか美術館とかショッピングだとか、特有の豊かさがあるけど、田舎もこうして考えれば、豊かですよね。豊かさに目を向けて暮らしたいと思います。



断捨離は黒の長袖Tシャツ。便利なんだけど、3枚あるので。タンスの中がきつきつで、出したら皺になってました。46番か。

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4 件のコメント:

直子 さんのコメント...

そうですよ、厚子さんの生活のほうが私なんかよりずっと豊かですよ。私の憧れのデボンにお住まいだし、草原のようなお庭で野菜や果物を育て、お天気よければ海岸でピクニック、時には牧場の近くをお散歩、その上優秀なお子様が2人もいらっしゃる。夢のような生活ですよね。と他人からはそう見えるよ。ロンドンは劇場だなんだっていろいろあるけれど物価が高くてとても手が出ないわ。私は都心には自宅から歩いてもいける距離だけどほんとご無沙汰。たまに知り合いの人が日本から来るときだけ出かけるけど、ロンドンってこういう所だったのか、って思っちゃいます。

Atsuko さんのコメント...

直子さん、そういわれてみればそうなんだけど、普段は時間に追われてるから、「庭=時間がないのに庭仕事」みたいになってます。
ロンドンは確かに物価は高いけど、美術館とか博物館とか無料であんなに膨大な展示物にアクセスできて、文化的にはすごく豊かですよ。
私も海の近くに住んでいながら、今年は1回しかビーチに行ってません。もったいないこととは思ってるんだけど、なかなか時間のあるときに天気が良いっていうことがないんですよ。。。
こうして考えると、豊かさの一番の障害は、時間がないことですね。

あくあ さんのコメント...

それはほんとにabundanceやね。

確かにabundanceでないのは時間やね。

何もしないで食べて呼吸してただ生きていてもいいんだろうけど何故かそうはいかないね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、それはなんとも哲学的な。。。。人間はそういう、前に進もうというドライブをもって生まれてくるんじゃないかな。

そう、時間がね。引退してからなんていってる人はいるけど、そうなると若さが無くなってるし。時間がたっぷりあるというのが一番豊かなことかなあ。