2013年7月21日日曜日

インドでの悲劇

1週間ほどまえに見たニュースの話です。

インドで、貧しい家庭の子供たちに無料で給食を支給するシステムが近年出来たそうです。それで、ある学校でご飯とレンティル(小さな豆のようなもの)の質素な給食が 供されたのですが、それを食べた子供たち20人が死に、もっと多くの子供が病院に運ばれたそうです。

それでその地区では暴動が起きたということでした。

原因を調べたところ、死亡した子供たちの体に致死量の農薬が発見されたとのことでした。給食を調理した人たちは、いつもそうなのか、それともたまたまその日がそうだったのか分かりませんが、調理のときにレンティルを洗わなかったらしい。それでその校長が逮捕されたそうです。

死んだ子供たちやその家族は本当に気の毒ですが、校長を逮捕と言うのも、スケープゴートという気がします。

でもそんなに大量の農薬がレンティルについていたのなら、ちょと水で洗ったくらいじゃやっぱり危なかったんじゃないかな。 普通は致死量にいたるような量の農薬をかけたりは、いくらインドでもしないと思うけど。

それにこれは勝手な推測ですが、ヨーロッパやアメリカはけっこう食の安全に関する規制が厳しいので、使える農薬も限られてるし、そんなに危ないのは使ってないんじゃないか・・・・と思いたいですね。消費者の安全ももちろんですが、農家の人だってそんな危険な農薬を日常扱って仕事するのはリスクが大きいし。

ちなみに、私の菜園は有機栽培ですが、そうでない人も、イギリスでは家庭で使える農薬は安全性が高いものに限られています。だからもしも有機栽培でないとしても、やっぱり自家製の野菜は店の野菜よりは安全ということです。

で、調理の話ですが、実はイギリス人って、野菜とか洗わない人多いんですよ。昔ハウスシェアしていたイギリス人男性も、我々より10歳以上年上でしたが、全然洗わないでサラダとか作ってました。

そして年に一度くらい家族でお互いの家に泊まりにいく間柄の友人も、すごく料理が上手で好きな人なのに、洗いません。

他に普通の人をざっと見回しても、林檎とかぶどうとか皮ごと食べるのに、洗ってる人を見る事は少ないです。水泳の大会などで果物をスーパーのパックごと持ってきてる人が多いんですが、そこからそのまま食べてます。

一応パッケージなどには洗えと書いてありますけどね 。

子供が小さい頃幼稚園でおやつに皮を剥かない林檎が出てきたのですが、一度だけ、自分の子供のぶんだけ取り上げて皮を剥いていたお母さんがいました。「きっと洗ってないから」って。この人はノルウェー人でした。

そういうわけで、子供たちには改めて、果物や野菜は洗わないといけないと言い聞かせました。日本では考えられないことですよね。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

それはひどい話ですね。どんな農薬を使ってたんだろう?中国とかではもっとすごいものを入れてるという噂も聞くけどね。日本はそういう意味では安全だよなぁ。でも、私もそんなに丁寧には洗ってないなぁ。日本の野菜はすでに洗われていて、どろもついてないから、ついつい簡単にしか洗いません。まったく洗わないということはないけどね。親が有機で作った野菜なんかは、土もついてるし虫もいるから必死で洗うけど。農薬も検査してるから大丈夫だろうと信じちゃってますね。

Atsuko さんのコメント...

店に売ってる時点でかなり洗われてるだろうね。自分で育てて物は洗うのすごく大変で、冬になってスーパーで買わないといけなくなると、洗うの楽やなあっておもうし。
中国とかインドから輸入してる食べ物もあるけど、ちょっと気になるよね。