2013年7月18日木曜日

ステファニー

先日インターネットのエンジニアの話を書きました。ストレートの長髪の黒髪で化粧をした男性です。でも全然話しかたにも働き振りにも女性っぽいところはなく、ただのロックミュージシャン系の化粧をした男性だったという話でした。

で、残念ながらインターネットは依然スピードがすごく遅く、今日また同じ会社の別のエンジニアが来ました。それで彼と話をしていたら、「土曜にステファニーが来たときに・・・・」「彼女が替えたこのパネルだけど・・・・・」ということを言い出しました。ステファニーというのは女性の名前です。

つまりステファニーというのはこの化粧したエンジニアのことでした。彼女?

「えー、でもあの人服装も普通だったし、全然女性的なところなかったよ。」と言ったら、いや実は違うんだとのこと。彼女は「男性の体の中に押し込められた女性」とのことです。

こんな化粧してお客さんのところに行くなんて、BTってなかなかリベラルな会社と思っていたら、会社としては化粧と長髪は認めるけど、女装は禁止しているとのこと。で、このステファニーさんは、プライベートではワンピース着てハイヒールはいて、胸元の開いた服を着ているそうです。でも身体的には性転換はしていなくて、完全な男性とのこと。

考えてみれはクロスドレスをする人がみんな性転換したいとも限らないし、肉体的に男性で女性の格好をするのが一番自分に合ってるという人もきっといるのでしょうね。この人の場合は、仕事っぷりはまったくの 男性でしたから、仕事上は男、でもプライベートは女、でも一応仕事でも化粧はするという人なのかもしれません。

化粧こそしていましたが、それを除けば普通の男性と思ったけど、会社内では全員この人を「彼女」と呼ばなければいけないし、名前もステファニーと言う女性の名前で呼ばれてるそうです。イギリスのこういう会社は人権とか雇用均等とか差別禁止とかとにかくいろいろ規制が厳しく、社内でそう規定されていても全然驚きません。

それで子供たちが帰ってきたときにその話をしました。ルイは彼のことをロックやヘビメタのかっこいいおじさんと思っていたみたいなので、ちょっと驚いてました。

チャーリーは、「でもその人ってすごい勇気あると思う。エンジニアみたいな仕事を選ばなくても、電話オペレーターとか、お客さんに会わなくてもいい仕事ってたくさんあるのに。」って言いました。なかなかよく考えてるなあ、チャーリーも。

ところでインターネットのほうは、実は近所の数件が同じときに繋がらなくなったということが分かりました。それなら話は簡単と思ったけど、そうでもなくて、どうやら超短時間の停電があり、その時にそのサーキットと繋がっている数件の家の 電話の配線版やモーデムなどが個別にやられたようでした。今のところ調子いいです。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

さすがイギリスですね。うちの会社にはそんな規則ないわ。まあでもお化粧してくる男性がいても止めることはないと思うけどね。それからチャーリーちゃんのコメントもしっかりしてるねぇ。でもそうやって勇気を出して自分として生きていく人に子供の頃に触れるのもいい経験ですね。日本なら、あんな人に近づいちゃいけません、とかいう親がいそうですよ。ああ、恐ろしい。

Atsuko さんのコメント...

あくあさんの会社もヨーロッパの会社だから、そういう規則はありそうだけどね。まあ日本の銀行とは考えられないくらい、その点ではリベラルなんじゃないかと思います。

イギリスでもいるよ、そういう親。近所に女装する男性がいるという話をある人がしていて、「でもどんな服を着ようとその人の自由だからしょうがないでしょう。」と言ったら、でも子供に悪い影響があるから文句いうとか言ってましたよ。そういう非寛容な考え方のほうがよっぽど悪い影響と思うけどね。