2012年3月1日木曜日

コンゴ人の子供の虐殺

風邪は大体治りましたが、今日はかなり無理をしてしんどいので、短めに書きます。

今日見たニュースで、パリとロンドンに住むコンゴ人の家族をめぐっての事件で、被告に有罪判決が出ました。これってちょっと背筋の寒くなる話なんです。

おととしのクリスマスの日に15歳のコンゴ人の男の子、クリスティーが実のお姉さんとそのパートナーに折檻された上殺されたという事件がありました。クリスティーはパリに住んでいるのですが、クリスマスホリデーに妹二人と一緒にロンドンに住むお姉さんの所に遊びに来ていました。

それがお姉さんとそのパートナーに悪霊についていると疑われ、お祓いのためにひどい暴力を受けた上に、お風呂に頭まで漬けられて水死したのでした。

判決は今日出て、有罪。刑期は月曜に言い渡されるそうです。これは今日はすごく大きいニュースでした。

何でもロンドンではここ数年、アフリカの黒魔術・迷信にかかわる子供への暴力や残虐行為について、90件近くのケースが警察の調査が入ったそうです。どれも家庭内のいざこざやお金の問題が起こると、子供が悪霊にたたられているからだと疑われ、悪霊払いに暴力にさらされたり、生け贄にされたりという事件です。

アフリカの迷信や黒魔術が大きいニュースになったのは初めてではなく、私も半年くらい前に似たような報道についてここに書いたので、覚えている方もいるかも。こちらです

コンゴ内でのことは直接干渉することはできないけれど、イギリスの地でコンゴからの移民の間で起こるこういう事件には、警察は今後ますます積極的に介入していくようで、判決のあと、「どんな文化的、民族的背景があろうとも、犯罪は犯罪として、厳しく取り上げていく。」と改めて声明が読み上げられていました。

ちなみにロンドンのコンゴ人のコミュニティーでは、こういった迷信を糾弾していますし、文化的というよりも、コンゴ人の間の一部で広がっている迷信のようです。

ロンドンに住んでいると特にしみじみ感じることなんだけど、ロンドンって本当にすごい都市、真の国際都市だと思うんです。なのでいろんな人種、文化、宗教の人が住んでるし、多文化のことが実生活に本当にかかわってくる。

このアフリカの黒魔術のことって、段々大きい社会問題になってきてるようです。なってきているというよりは、段々実態が知られだしてきたというべきですね。

国際化するとそういうもともと自分達には関係ない問題を抱え込むのかともいえるけど、そういうのを、自分達には関係ない問題としないで、自国の問題としてきちんと対応しているのって、やっぱりイギリスって日本よりもずっと国際国家として先を行ってるなあという気がします。

日本なら、マスコミがセンセーショナルに書き立てる割には、「そんなの日本人には関係ないから。」と、国からは本気で取り上げられないにような気がしますね。

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