2012年3月31日土曜日

ガソリンのパニック買い

先日車のタイヤに空気を入れるためにガソリンスタンドに行きました。その夜子供4人を遠くのプールまで連れて行くことになっていたので、念のためにタイヤプレッシャーをチェックしたかったんです。ガソリンはタンクに半分ありました。満タンにして子供4人乗ると車が重いので、これくらいで十分です。

そうしたらガソリンスタンドに車の列ができています。嫌な予感がしました。イギリスってこういうことが数年に一度くらいあるんですよ。聞いてみたらガソリンのタンカー(トラック)の運転手の組合がストライキをするかもしれないので、みんなパニックして買ってるそうです。

それでデイブにメールして、ガソリンを入れるように伝えました。明日子供達を水泳大会と合宿に連れて行かなければいけませんからね。そして私も念のために20ポンド分だけ入れました。15リットルくらいです。これでタンクは4分の3くらいです。

でもガソリンスタンドの列のせいで、タイヤに空気は入れられませんでした。

で、帰ってニュースを見ると、国中でパニック買いだそうです。でもストライキはまだ決定していないし、決定してから7日間は実行できないそうです。ということは実際にストライキになるころには、またガソリンが必要になるかもしれません。

パニック買いの発端は、現在政権を握っている保守党 の大臣が、「ストライクになるかもしれないのでみんなタンクを満タンにするように。ガソリン用のポリタンクをたくさん買って、それにもガソリンを入れてガレージなどにおいて置くように。」と発言したからです。

それでストが決まってもいないのにパニック買いで、どこの町も道路に車の長い列ができて交通渋滞。この辺の大きいスーパーはガソリンスタンドが隣接していてそこに長い列で、スーパーに行くことができません。商売上がったりですよね。

で、これが社会問題になり、今度は「パニック買いをしないように。」と呼びかけています。

昨日はある女性がポリタンクに入れて買って来たガソリンが引火し、その人は大やけどをするという事故もありました。 消防局からは、「危険なのでガソリンをポリタンクに入れて保存しないように。」と声明がありました。そしてこれはほとんど誰も知らなかったのですが、1件の家に付き5リットルのポリタンク2つまでしかガソリンを保有してはいけないと言う法律(?)があるそうです。

本当にイギリスらしい話。日本にはこういうことはないでしょうね。

でもガソリンないと困る人は困るしね。うちも明日プリマスまで往復200キロくらいしないといけないし。イースターにストライクなんていってますが、来週の土曜に迎えにいけるかなあ。運転を控えなければ。

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4 件のコメント:

本読みと山歩き さんのコメント...

パニック買いはどこでもありますね。
震災の時は関西でもスーパーで買いだめするあほなやつがいて、被災地への支給物資が滞ったことがありました。

人の心理とはそんなもので、なくなると聞くと、自己防衛の為におおめに買っちゃうんですよね。
よ~く考えれば、買う必要がないことも多々あるのに。
こうなったらもう、自給自足の生活しかないか!?

あくあ さんのコメント...

へえ、イギリスでもそんなことあるのね。ちなみに日本ではポリタンクではガソリンは売ってもらえず、金属のガソリン用の入れ物が必要でした。震災の時、ツイッターでそれを貸してほしいと呼び掛けたら貸してくれた人がいて、それでガソリンを買って、宮城の実家に届けました。それでもガソリンは揮発性だから、ガスが漏れているところに火があると引火するからと、ビニル袋に入れてガムテープでぐるぐる巻きにしましたよ。

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、震災のときはそうでしたね。まああの時は非常事態だったので、まあ仕方がないのかもしれません。誰も明日がどうなるか分からなかったからね。

自給自足、野菜や果物はできるけど、ガソリンをはじめ大半のものはできないですからねえ。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、日本の場合は震災という非常事態だけど、イギリスの場合はスト。しかもこういうことが数年に一度はあるんですよ。

イギリスでも実は5リットルの容器2つ以上は売ってはいけないという決まりがあるそうですが、うちの芝刈り機がガソリンで動くので、デイブは買いに行くと4ついっぱいにして帰ってきます。きっとガソリンスタンドの人もしらないんだろうね。