おとといなにも知らずに日系日本人のことを書いたら、こんのさんにスケートのペアのロシア人の川口悠子さんは最近ロシアの国籍に換わったのだと教えていただきました。
そういう話、今回のオリンピックだけでもちらほら聞きました。フランスのスケートのペアの女性は最近イギリスからフランスに変わったとか、モーグルの2位になったオーストラリア人の男性は、実はバンクーバーで生まれ育った地元っ子だとか。それからカメルーン代表の唯一の選手は実はイギリスで生まれ育っただとか。
オリンピック以外では、イギリス人のテニスナンバー2だったグレッグ・レデンスキーは、キャリア半ばにしてカナダからイギリスに国籍を変えたことで有名です。はじめはよく思われてなかったけど、ランキングがあがるにつれ、イギリス人は現金にも彼を受け入れていました。
昔南アがオリンピックに出れなかったころ、南アのトップ陸上選手のゾーラ・バットという女性が国籍をイギリスに変えて出場して問題になったことがありました。その是非はともかく、そのとき彼女が、
「どんなスポーツ選手でも、究極的には国のためではなく自分のために競い合う。」
といっていたのが印象的でした。それはそうだろうなあ。子供のころからスポーツに秀で、幼いころは学校で一番、市で一番を目指し、だんだん舞台が大きくなっていく。でもいくら舞台が変わっても、選手自身は自分がどこまでやれるか、究極的にはそれだけを目標にがんばっているんだろうなあ。
親としては子供にがんばってほしい。学校にしたら自分の学校の選手にがんばってほしい。それが行き着くところはオリンピックなんだろうけど、「日本のために」「イギリスのために」などというのは、彼らにとっては迷惑なこともあるんじゃないでしょうか。彼らだって別に国のために多くを犠牲にしてトレーニングをしたわけではなく、自分のためにやってるんだから。
先の川口さん、彼女が日本の旗のためでなくロシアのためにスケートすることについて、いったい日本ではどう思われてるんでしょう。もしも彼女が入賞してロシアの旗が上がったらマスコミは何を書いたんでしょう。ちょっと気になります。きっと彼女はそんなことには少しも動じない鋼鉄のような人なのでしょうけれど。
2 件のコメント:
川口悠子さんがショートプログラム(sp)で3位になった時、翌日の朝日新聞は1面に大きな写真入りで「五輪初出場を果たした川口悠子」と讃える記事を載せました
17日のトップは、長島・加藤の銀・銅でしたが、「川口組4位」の見出しで1面に出てます
川口悠子の活躍は、やはり国籍にとらわれずに彼女の活躍には大きな拍手を惜しまないです
同胞の活躍は、やはり嬉しいですよ
ちなみに、スケートの加藤条治は私と同じ高校を出ています
こんのさん、そうですか、それはよかった。
日本って日本の国籍を捨てた人には冷たい国だと思ってましたが、そうでもないんですね。
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