このブログによくコメントしてくれるあくあさんが、最近シンガポールに出張に行って、かわいがっているトラのぬいぐるみをホテルに忘れてきたという話を彼女のブログに書いていました。
何でも同棲中の彼氏と一緒にペット代わりというか子供代わりとして大切にかわいがっているぬいぐるみです。それを成田についてから忘れてきたことを思い出し、ホテルに電話したものの、見つかるまでに数時間かかったようです。遺失物係りに連絡がついて、保険をかけてDHLで送ってもらう手続きをして、やっと昨日戻ってきたようです。
忘れたのに気付いて手配が出来るまでいろいろ考えたようです。そのままシンガポールまで飛行機でとりに行って月曜までに帰ってこられるかとか、一体いくらまでなら出すか。100万なら出すけど1000万は出さないだって。
まあエクストリームといえばそうですが、ペットと同じでこいうものは本人にしかその大切さはわかりませんからね。でもまあ無事に戻って着てよかった。実は私も心配してました。
この話を聞いて、こちらの子供向けの本、Velveteen Rabbitというお話を思い出しました。
ある子供がたくさん持っているぬいぐるみの中から、ベルベットのウサギがとっても好きになりました。毎日毎日寝てもさめても一緒です。それなので結構はげたり痛んだりしてきましたが、少年はそんなこと気にせず大切にしています。
そして(この部分ははっきり記憶にないので、もしかしたら私が勝手に想像したのかもしれませんが、)手垢で汚れてきたそのウサギは他のぬいぐるみたちから馬鹿にされ始めました。でもそのウサギもちっとも気にしません。
でもその少年はある日病気になりました。麻疹とかしょう紅熱とかの伝染病だったと思います。毎日高い熱が出てうんうん苦しみました。その間彼は一度もウサギを手放しませんでした。
そしてその少年はやっと元気になりました。でもウサギは病気のばい菌で汚れているからと取り上げられてしまいました。そして少年の懇願にもかかわらず、そのぬいぐるみは焼却されてしまうのです。
かわいそうなウサギ。でも大丈夫です。人間に大切にされたぬいぐるみは、その役目を果たした後は本物のウサギになって野原を自由に駆け回れるようになるんです。
というお話です。
5年位前に読んだ話なので記憶違いがあるかもしれませんが、イギリスではとっても有名なお話です。
このあくあさんのトラのガーちゃんも、そのうち本物のトラになるかもよ、どうする?
4 件のコメント:
遠くない日に「蒼い狼になって、この山野を駆け巡れ」という墓碑銘について書きましたね
あつこさんのそれを読み、(いい話だなぁ)とまた思い出しました
こころを深く通わしたそれは、たとえ「もの」はなくなっても、こころに大きな力がのこるのですよねぇ
こんのさん、ね、良い話でしょ。確かこのウサギが病気の少年を一生懸命励まして、危ないところを乗り越えるという話だったように覚えています。
日本でも八百万の神といいますが、インドでもすべてあらゆるものは神の現実化したものだと言います。どんなものもすべてスピリチュアルなんだよという考え、結構気に入ってます。
いや、がーは一緒に棺桶に入ってくれることになっているので、それまで今のままのはずです。但し、私と彼とのどっちの棺桶に入るかでもめています。
あくあさん、そんなに持つかな。ちょっと心配。
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