2009年9月20日日曜日

シルバーウイーク?冗談?







今日も良いお天気でした。でも朝夕は冷えるし、なんと行ってももうすぐ秋分だし、光のやわらかさなんかをとっても「秋晴れ」というのが一番私にはぴったり来る表現ですが、これをイギリス人はインディアンサマーといいます。こんな風に夏が終わるころや初秋の天気の良い日のことです。

今日はチャーリーは久しぶりに乗馬のレッスンがあったのですが、其処に行くまでの道がすばらしいのなんの。うちでも相当田舎ですが、ここはそれよりもさらに森を抜けてますます深い田舎に進みます。舗装されている道の上に木々の緑が生い茂り、深い影となっている中を抜けていきます。木漏れ日がさして本当に綺麗。

チャーリーの乗馬の間は座ってそれを見ていたのですが、陽の中でじっと座っていると暑いくらいでした。

そのあとまた海に行きました。今日はちゃんとボディーボードできました。引き潮が満ち潮に替わって水かさが増してくることも手伝って、すごく良い波で乗り易かった。水もここ10日くらい好天気が続いたせいでちょっと温かかった、というか勇気がくじけるほど冷たくはなかった。それでも40分くらいで寒くなってきて、凍えないうちに帰ってきました。来週末はいろいろ予定があるし、本当に今日こそ海じまいだろうなあ。

うちに帰ってくると台所に私の大好きなイチジクが4つおいてありました。イギリスでは栽培が難しい果物なので、あまり売っていないのですが、向かいの人が庭でできたのをくれたそうです。ひとつ食べました。おいしかった。

ところで日本ってシルバーウィークですって?もう休みが多くて、この国これはふざけてるんじゃないかと、外から見てると思いますよ、正直言って。会社とか経営してる人は、困ってるんじゃないですか。手元のカレンダーを調べてみると、1年で16日も祭日があります。しかもその上お正月の三が日、年末、そしてお盆休みもある。それを足すと20日以上じゃありませんか。私が日本に住んでいた頃は土曜もお休みじゃなかったです。大学ちゃんと土曜も通っていました。

お正月休み、ゴールデンウイーク、お盆、そしてこのシルバーウィーク。日本人って昔は働きすぎって言われてなかったっけ?

イギリスなんて祭日は年に8日だけ。しかもうちの5日は元旦、イースターの2日、クリスマスの2日。それ以外のお休みは年に3回しかありません。しかも!!このうちの7日は学校がお休みのときに当たるので、学校が祭日に当たるのは5月のメーデーだけです。年にたった一日だけ。私たちは夏休みも終わった今、クリスマスまで一日もお休みはありませんよ!そしてクリスマス明けの27日からはまた31日まで働きに行って、新年は2日から出勤ですよ。イギリス人って働かないなんて思ってる人がいるとしたら、それは間違いです。

でも確かにヨーロッパは労働者の権利が守られているから、年休は多いですけどね。普通は4週間、20日はもらえるはず。それに病欠や医者に行くのは有給とは別にお休みがもらえるし。でもそれは被雇用者のことで、自営業の人はお休みはなしです。

日本はお休みが多いのは良いけど、みんなが同じときに休むから、高くて混んでるから、もちろん年休が多くて、それがきちんと消化できるイギリスのほうが良いといえば、それはそうなんですが。でもなんか年のあちらこちらに祭日が散らばっているのって、「あー、来週はそういえば1日休みだなあ。」とか思いつくと、嬉しいでしょうね。

イチジクの詩を最近書いたので、それも詩のブログのほうに載せておきます。まあせっかくだし、読んでやっても良いかという太っ腹な方は、ちょこっと昨日のリンクにクリックしてくださいませ。

写真は上から今日の景色、やっと咲いたひまわり、そしてバタースカッシュと呼ばれるかぼちゃの1種です。

13 件のコメント:

こんの さんのコメント...

 後ろめたいことをしたかのように
 水を流し続ける
「雛をすくい上げるような気持」が伝わってきます
詩情溢れてますねぇ

日本人の有給休暇取得率(消化率)ってとても低いのですよぉ
これは何を意味する? 要するに自分で休暇が取れない。国家がくれる休暇なら大手をふって休める。可哀想な人々...

そういう人々が、今回は政治の変革をもとめた。日本人もようやく大人になりつつある

こんの さんのコメント...

敗戦直後やってきたマッカーサー元帥の「日本人は12歳」発言は有名ですからねぇ

国民の気質もありましょうが、人間的な成長度合いがイギリスなど先進諸国とはちがい遅れていた

大きな政府、小さな政府にも通じることでしょう
シルバーウィークは数年に1度のことで、毎年ではないのです

Atsuko さんのコメント...

ありがとうございます!詩の感想いただけると、すごく嬉しいです。

やっぱりまだ有給休暇の消費率、低いんですか?多分そのせいで祭日が多いんだろうなあとは思っていたんですけど。消費しなかったら、翌年に持ち越しになるんでしょうか?それとも現金支給?私がロンドンのシティーで働いていたときは、持越しも現金支給もだめで(たぶん後者は違法)、絶対休まないといけなくて、12月にお休みをとる人が多かったです。
日本の場合、周りに気を使う国民性ですからねえ、どうでしょうねえ。やっぱり、絶対に消費しないと雇用者が罰せられるくらいにしないと、変わらないかも。

こんの さんのコメント...

有給休暇は繰り越し2年間有効ですが、使わないまま権利消失してしまう
生理休暇も取らない(とれない)という状態ですねぇ
もちろん買い取りなどはありません

子育て休暇もちゃんと取っている人は少ない
家計や出世に大きく跳ね返る

あくあ さんのコメント...

会社によりますよ。前にいた日本の銀行は有給は上限こそありましたが何年も持ち越せました。また金融機関は不正行為防止のために年に5営業日以上休みを取ることが強制されているので、一般よりは有給取得率は高いでしょうね。しかし、妹は地銀にいますが、やはり休みはとても取りずらいらしく、その5日間のみ取ってますね。現金支給や買い取りは確か禁止されてたんじゃないかと思います。

日本にいて祝日もいただきながら、20日間の会社の有給を全部消化している私はかなりいいところ取りをしているかもしれません。それでも欧米人の方が長期間続けてどんと休むのでよく休むなという気がします。会社都合の退職の際は買取してくれます。

お盆休みってどうなってるんでしょう?金融にはお盆休みはないからなぁ。メーカーの人たちって、あれ、20日とは別の有給休暇なのかな?

あと一日当たりの労働時間は日本人が長いですね。未だに遅くまで働いている人は多いです。だから日本人はよく働く、じゃなくて、「効率が悪い」と言われてしまいます。

本読みと山歩き さんのコメント...

おはようございます。
今日は日本にあわせ1日だけ休みをもらいました。
ベルギーの祝日は10日、もちろん有給は20日、土日が約100日、約130日か!?
ヨーロッパ内でもベルギーは“働かない”国民と言われますが。
1日の働く時間も、6時になるとだれもいなくなり、一人さみしく事務所でパソコンと向き合っているとちょっとわびしくなります。

こちらに住んで気がつきましたが、日本人ももうちょっと休んで、それを(人生)を楽しむことにもっとエネルギーを使ってもよいかなとは思います。
昔は日本人もそうだったのでは、と思いたいものです。
敗戦からの立ち直りのため、がんばっていた先人の文化(遺産)なのかも知れません。

それにしても、休みを増やすための祝日の増やし方は変ですね。HapplyMondayとか、明日(22日)って何の日?と思ってしまいます。
“日”を祝うというのは、その日に意味があるので御祝いするのであって、意味の無い日が祝日といわれててもねえ。

こんの さんのコメント...

年次有給休暇の時効は、次のようになってます
「年次有給休暇の時効について労働基準法では、2年としています。」
法律(労働基準法)でちゃんと規定されてるのです

あくあさん のそれは法律の枠を越えて福利政策としてやっているのでしょう
労働組合委員長としてやってきたし、管理職になってからは組合とわたりあいましたので、間違いないです

Atsuko さんのコメント...

生む、皆さん日本の休み制度についてはいろいろ言いたいことがたまってるようですね。

こんのさん、組合の仕事してらっしゃったんですか。生理休暇ってまだあるんですか?これはやっぱり取れないんじゃないですか。かえって女性差別の原因になるってことはないでしょうか、採用の時に。

あくあさん、日本人は効率が悪いというのもあるだろうけど、遅くまでいるのは上司の目があるだとか、家に帰りたくないとか、いろいろ理由があるんじゃないでしょうか。どうせ早く帰れないとわかっていたら、てきぱき仕事済ませようとも思わないでしょう。

メーカーによっては完全週休二日制で、祭日がないところもありますよね。

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、エー、日本にあわせてお休み?良いですねえ。ベルギー人は働かない。なんかわかります。私が働いていたときは、金融なので朝は7時半からミーティングでしたが、夜はみんな5時過ぎには帰ってましたよ、日本人の駐在員さん以外は。そのあとは彼らの世界があったようです。

Happy Monday.そういうバンド昔あったなあ。その昔って日本は、祭日が日曜に重なると、それは流れて(?)振り替え代休なんてなかったですよね。それが今ではこんなことに・・・

あくあ さんのコメント...

こんのさん、その通りです。最低、法律ではそう規定されているけれど、企業によってさらに上乗せがあるということです。今の会社は2年までです。だから2年以内に絶対消化します。そこが日本の会社とは違うところでしょうが。ていうか、捨てている人がほんとは多いんですけどね。私は消化しています。

あつこ>ま、それのすべての組み合わせなんでしょうね。しかし、うちの会社で遅くまで残っている人なんかを見ると、特に上司が遅いでもないし、私は早く帰れと口を酸っぱくしているにも関わらず遅いので、国民性として、今日出来ることは全部やってしまわないと気持ち悪いという国民性も入っているのかなぁ、と思わざるを得ませんね。

Atsuko さんのコメント...

確かに少なくともここイギリスでは、仕事は定時で終わらせるのが基本だから、今日の分が片付いていようといまいと、よっぽど緊急じゃないとしませんね。でもこれが勤務意欲がないかと言うとそういうことはなく、毎朝7時半のミーティングのために6時半に出勤していたりと、やるときはやる、でも定時には帰る、という姿勢の違いなんでしょうね。

ふらっぺ さんのコメント...

Happy Monday・・・・この法律が制定される時、私の働いている業界では需要が増えると業界団体として、こぞって賛成していました。でも、私個人的には大反対。敬老の日も
体育の日ももともと謂れのあるものなのに、
3連休にして余暇の需要の為に移動祝日にするなんて・・・・。それに、3連休に固定された方が、その日しか休めない人たちでどこも混雑してしまうじゃない。

おまけに今働いている部署は年中無休だから
休みが何日続こうが関係ありません。人が少ないので、有給も取れません。暦通りに休み、せめて子供の具合が悪いときくらいは有給が欲しいと思う、毎日です。

Atsuko さんのコメント...

確かに休日が増えると、どこかに行こうという気になるかなあ。でも逆に、どこに行っても混むから行かないという人もいるだろうし、いくら連休があっても旅行に使える予算が増えるわけではないので、そううまく行くものかなあ。

人手不足で有給も取れないなんて、それは会社の経営が悪いんですよ。組合が弱いのか、それとも法律が整備されていないのか。その点は日本はヨーロッパに20年くらい送れているような気がしますね。