2009年9月24日木曜日

買い物考


毎週木曜日は私の週に一度の買出しの日です。今日も1時間半くらいかけて、70ポンド以上も買い物しました。でもこれでも少ないほうです。というのは来週は暖房を入れる前に絶対冷凍庫を解凍したいので、中のものを減らすために、今日は肉や魚は買わなかったからです。野菜も果物もまだ庭になっているので、これもあまり買わなかったし、いったい何にお金を使ったのだろう?

小型の冷蔵庫くらいの大きさはある冷凍室なのですが、大きければ大きいほどいろいろ入れてしまうものなので、いつも満タンです。うちは基本的に週に一度しか買い物に行かないので、パンを8斤くらい買ってきて全部冷凍するので、それだけでもすぐ一杯になるんです。それで、いつもすぐ中に何があるかわからなくなります。今日買い物行く前に怖々調べたら見たら、アイスクリームとかキャンディーとかたくさんあった。去年のハロウィーンのかぼちゃの実だとか、かにつり用のえさの魚だとか、去年の夏に取れたえんどう豆だとかも入ってます。

そこにまた今日買ってきたパンをどっさり詰めました。来週本格的に中のものを出すと、いったいどんなものが出てくることやら。

最近(ここ10年くらい)イギリスってスーパー間の競争が激しくなって、一つ買うともう一つ無料でもらえるとか、二つ買うと安くなるとかいう特価が多くなりました。今日の買い物のレシートを見ると、

6つ入りのマフィン1パック 72ペンスが、二つで1ポンド
6本入り飲むヨーグルト、1パック1ポンド91が、もうひとつ無料
ラザニアソース 1ポンド70が、もうひとつ無料
4つ入りチーズのスナック2ポンド04が、二つで3ポンド
インゲン豆1パック1ポンドが、二つで1ポンド50
イチジクひとつ69ペンスが3つで1ポンド
合計すると8ポンド近くも値引きになっていました。

でもこれって我が家のようにの家族が多くてよく食べて、大きい冷蔵庫のある家は良いけど、老夫婦二人だとかだとぜんぜん良いことがないですね。それから車で買い物に行かない人は一度にたくさん買えないし、クレジットカードとか持っていない人は、その週に必要ないものを前払いで買いだめするの嫌だろうし。ひとつ無料ならまだ良いけど、複数買うと安くなるっていうのはね。

私だって、いくら安くてもそれはなあというものもあります。今日はマーガリン、ひとつ1ポンド24のものが二つで2ポンドだったけど、でもマーガリンってあまり使わないし、賞味期間もあるので、一つしか買いませんでした。ハムやらお肉やらも、3パック買うと10ポンドとかいうことも多いんだけど、生鮮食品そんなに買いだめできないし、冷凍庫の大きさも限りがあるし。それに一度にそんなに多くのお金を使うことへの抵抗もあって、これは買いだめしません。

それから子供が週に一度ポテトチップの小袋をお弁当と一緒に持っていくんだけど、これが普通は6つとか12個とかがパックになって売っています。12個パックだとかなり大きい。こういうのも複数買うと安いことが多いんだけど、あまりにもかさばっておき場所がないので、これもパス。パスすると、すごく損した気がします。

うちですらそうなんだから、たいていの人はその恩恵はあまり受けてないんじゃないかな。こんな風に考え出すと、こういう値下げの仕方をしても、それで得するのは、まず車があって大きい冷蔵庫と冷凍室があって、家族が多くて、クレジットカードでバランスを気にせずに何でも買えるような人たち。つまり中流以上の子供のいる家庭ということになりますね。この辺に多く住んでいる年金生活の老夫婦だとか、一人暮らしの人とか、生活保護を毎週もらって生活している母子家庭だとか失業者にとっては、ぜんぜん良いことがない。

今日のブログは、買い物に行ったら何もかもが複数で値引きになっていたよという話を書くつもりでしたが、なんだか書いているうちに、社会のひずみを見つけてしました。こんなとこにも貧富の格差が開くような構造になっているんだなあ。

ところで、たまには「ウソでしょ」と思うような値引きもあります。一つ買うと二つ無料でついてきたり、ひとつ2ポンド50のものが、二つ買うと2ポンドとか。ありえないよ、そんなの。いったいどうやってこんな値段決めてるんだろう。

今日の写真はルイの作った修道女の折り紙。ルイはとっても折り紙が上手です。教会は嫌いだけどね。

5 件のコメント:

こんの さんのコメント...

今日のブログ うん、とても面白いですなぁ
値段のつけ方や値引きのやり方も頷けるもの、首を傾げたくなるのなどイギリスではそういうやり方が普通?なのでしょうかねぇ

ブログの内容(書き方)が意図したものと違ってくるって、私にもよくあるなぁ
でも、それでいいと思います
ちゃんとよく分かります

ルイさんの修道女 上手いですねぇ(拍手)
妻の通う児童クラブにも折紙の上手い女の子がいます
特殊な才能に驚きます(真似できないなぁ)

3h3 さんのコメント...

供給側からすると、在庫をはかしたいものなんかにそういう手を使うんでしょうね。中にはそういう手に引っ掛かるタイプの人も結構いたりするんじゃないですか?誰に恩恵が行くかなんてことは売る側は考えてないでしょう。儲かればいいんでしょうから。残念ながらね。

あくあ さんのコメント...

またかな変換するまえに出しちゃいました。3h3は私です。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、こんな超家庭的なことを書いて、つまらないかなあと思っていましたが、結構食べ物や買い物の話って面白いのかな。書いてるうちに考えがまとまってきて、本筋から離れてしまうというのは、よくありますよね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、そうですね。あと、新製品をプロモートするときとかね。
スーパーのこういう値段のつけ方って、次第に消費者Aが、同じパンでも紅茶でも少しずつ上のランクのものをトライしたくなるようにつけられてるんですって。たとえば私も今週わなにかかったのですが、高級ブランドのトイレットペーパーが、いつものブランドよりもほんのちょっと高いだけに下がっていたので、買ってしまいました。こんな風に、徐々にアップシフトさせていくそうです。多分心理学者を雇って、研究してるんですよ。