まず今日の写真は、夏に集まった大学のサークルのOB会の時のものです。広角レンズで撮ってもらったのを送ってもらったので、懐かしがる読者の方もいらっしゃるので、載せておきます。
今日ちょこっとニュースを見たら、自殺に手を貸すことについての法的ガイドラインができたということでした。自殺といってもただの自殺ではなく、体が動けなくなる不治の病などで余命いくばくもない人が、その病気ゆえに自分では自殺ができない場合のことです。内容は法律変更というわけではなく、今の規制の法律の枠内で裁判されるが、それについての情状酌量についてのはっきりとしたガイドラインができたということです。
この問題は数年前からマスコミで取り上げられるようになリました。当事者の人たち(病人)で、自分の死期が近づいたら、配偶者や子供などに自殺を手伝ってくれるように頼んである人達が、現在の法律では手伝う人が殺人罪に問われるため、法律をかえるキャンペーンをはじめたからです。
スイスにはそういった人たちに死の場所を与えてくれる有名なチャリティー団体があります。つまり自殺を手伝ってくれる団体です。ディグニタット(Dignitat)という名前だったと思います。そこに不治の病等を理由に自殺を望む人が申し込むと、いろいろな厳しい審査のあと、まるで病院のアポのように日を指定され、ホテルのような部屋で家族に囲まれて薬で安楽死されてくれます。
これはスイスでは合法なので、イギリスからも安楽死を望む人が行き、何度かニュースで取り上げられました。
ある女性は体が動かなくなるmultiple sclerosisというイギリスでは割とよくある病気にかかり、成人した息子と娘に連れられてここに来ていました。法律の変更を望んでいる彼らは、自分たちからメディアにコンタクトし、ニュースチームが彼女の最後の日、ホテルを出て娘と息子とタクシーに乗りそこに行き、その部屋の中に入るところまで撮影していました。自殺がすみ、その場を出てきた息子たちがインタビューされていました。彼らはもちろんこれはイギリスでは違法なので取調べがあることは覚悟しているから、空港からその足で警察に向かうと言っていました。
なんかこういうの、本当に切ないですねえ。でもこういう問題って、これからますます増えてくるでしょうね。森鴎外の高瀬船でも似たような話があるくらいだから、昔だってあった問題なんでしょうね。
この息子さん娘さんはどうなったか知りませんが、おそらくスイスで起こったことなので、法律的には罪に問われかったんじゃないかなあ。もちろん似たようなケースがイギリス国内でもあります。そういう場合は、多分過失致死だとか罪状はつくけど、実刑にはならないんだろうとは思うんだけど。
もちろん今日テレビでは、賛成派と反対派が出ていました。反対派は、神にもらった命は貴重だとか、そんなことをしたら老人や寝たきりの人は死ななければいけないというプレッシャーを感じるんじゃないかとか、そんなガイドラインは濫用する人が出てくるとか、まあ昔からある安楽死反対と同じ論点でした。
私は安楽死も自殺の手助けも賛成派です。何をもって、もうこれ以上生きている価値はないと思うのかはわかりませんが、そういう時点に達すれば、さっさと逝きたいです。猫や犬が死期が近づくと安楽死させてあげるのに、どうして人間はできないんでしょう?
もしも自分の愛する人がそういう立場になり、自殺の手助けを望むなら、自分が罪に問われようと問われまいと、助けてあげると思います。
私も昔はそう思っていたわけではなくて、神様にもらった尊い命だからと思っていたんですが、ここ15年位かな、こう思うようになったのは。死ぬことよりも、回復する見込みもなくて人間の尊厳(陳腐な言葉で失礼)もなくなって、たくさんのチューブにつながれてあれこれ薬を送り込まれて、ぼろぼろになっても死ねないで生かされ続けるほうが怖いです。
そう思ってる人は多いと思うんだけど、安楽死はまだまだしっかりとイギリスでは違法です。これもあと10年もすれば、風向きが変わっていくんじゃないかと思うんですけどね。
引き寄せの法則さん、こんなこと書いたからって、悪いこと引き寄せないでね。私は100歳まで毎日ヨガをして元気で長生きして、120歳までは一日おきくらいにペースを落として、ある日ぽっくりと心臓発作で逝くから、関係ないと思ってるからね。
6 件のコメント:
あつこさん だいたいで「同感」です。まぁ ほとんど同感というべきかなぁ
死ぬ権利もある、そう言いたいのですよぉ
人間の基本的人権の一つとして、あってもいいのではないか、というよりあるべきだと....
生まれてくる時は、自分の意思ではないという言い方もあるようですが...それにも文句?がある
死ぬときだって、自分の意思を貫きたいなぁ
簡単なことではないことを承知しているが
病院のICU(インテンシブ・ケア)で看護婦している友達もそういっていました。生かし続けるほうが酷なこともあるのだけど、医者のシフトって替わるから、誰も自分のシフトの時には結論を出したがらないって。医療の最先端で、実際に死に直面した人を見ると、そう思うようになるのかもしれませんね。
生まれてくるときのことは。私は自分の意志と思ってますけど、まあ普通はそうは思われてないですよね。
私も同感です。
あつこ、しかし、120歳までいくわけ?
そのくらいまでは可能だってきいたから。でもそうなるとルイちゃんは87歳なんだよね。
やっぱり写真はこうでなきゃ!(笑)
そうそう。私の携帯で撮った写真はひどかった。それにしてもS兄、この写真で見ると怖いくらい変わってないと思いませんか?
コメントを投稿