2009年9月9日水曜日

イギリス経済を憂う







まずちょっと個人的というか、いつもコメントくれているあくあさんが読んだ引き寄せの法則についての本について。「ザ・シークレット」っていう本はイギリスでもアメリカでもベストセラーでした。オーストラリアのテレビプロジューサーのロンダ・バーンっていう人が作ったDVD の活字版です。


でもこのDVDはもともとはエスター・ヒックス、ジェリーヒックスという人たちの本、アブラハムの教えに基づいて作られたんです。それでその初版にはアブラハムをチャネルしているエスターが出ていたのですが、その後版権についての法的なごちゃごちゃがあり、彼らがdvdからカットされるということになりました。このザ・シークレットだけ読むと、そういうもんかなあと思って、眉唾だと思うけど、オリジナルの本を読むとそのバックグラウンドがわかってきて、うん。なんというか。はじめは眉唾なんだけど、だんだんわかってくるんですよ。Ask and It Is Given というのが最初の本です。日本語訳もその辺の本屋で見かけましたよ。(なんかハウツー物みたいな変なタイトルでしたが。)でも英語のほうがわかりやすいんじゃないかなあ。


それからYouTubeにエスターが話しているビデオがたくさんあります。もともとは、こんな風に人前でアブラハムの意識をチャネルすることから始まって、それが20年位して本になっているので、ビデオを見るほうがすごい、と納得します。だから今度時間のあるときに、よかったら見てみて。Abraham-Hicksのチャンネルで見れます。



今日は書こうと思ったのは、物価のことです。今ってポンドが安くて、170円とかだと思うんだけど、大体ここ10年くらいは200円程度でした。それなので今回日本に行って、ポンドでお金を得ている私としては、何でも高かった。



でも、ポンドに直すと高いけど、円のまま考えると日本って物価が安いなあと思いました。地下鉄の初乗りだって昔とあんまり変わってなくて、200円だし。ロンドンなんて、4ポンドですよ!



私は日本を出たのがバブルのころだったんですが、そのころは何でも高かった。ブランド物の洋服がはやっていたので、特に服代が高くて、普通の店でも1万円でスカートが買えないという時代でした。飲みにいくのも、学生の行くような安い居酒屋でも、1次会で一人3000円を下ることなんてなかったように思います。コーヒーは300円から高いころとでは500円。昼食のラーメンだとかチャーハンだとかは、500円-700円というところか。



それが今は衣料品が安い。まずユニクロとか、安い店が増えてます。先日チャーリーのスカートを定価で750円で買いました。それから私のカーディガン、セールで1200円弱だったと思うけど、なかなか素材もデザインもよく、こちらでもう何度もほめられました。まあ衣料に関しては、イギリスも最近はすごい安い店がたくさん出てきましたけどね。



食べ物は、ロシア語科の集りで出かけたゴマ料理の飲み屋は、あまりたくさん飲む人はいなかったけど、散々4時間もかけておいしいもの食べて、一人3500円くらいだったかな。一度入った駅前のラーメン屋も、1杯650円とかで、20年前と変わらなかった。コーヒーは、喫茶店の値段が安くなったというよりも、スターバックスとか安いお店が増えましたね。そうそう、マクドナルドも日本のほうが断然安くておいしいです。ファミレスにいったって、今ではどこもドリンクバーというのがあって、それが昔のコーヒー1杯の値段より安い。



まだあります。タクシーの初乗りも昔と同じような値段だし、大阪では5000円以上は、その分は半額ということでした。野球の試合も外野席で2000円。まあ映画と同じくらいだし、お手ごろなんじゃないでしょうか。映画は昔はイギリスのほうが断然安かったんだけど(1000円くらい)、最近は、ここ北デボンでは1500円位かな。でもロンドンならきっともっと高いですよ。


新幹線料金も東京まで往復、ほとんど昔と同じ値段ですね。でもこれは今は飛行機がすごく安くなってるから、比較するとすごく高く感じます。だって大阪東京往復3万円ですけど、ロンドン・東京間エコノミーで10万円位からあるからね。東京大阪間、飛行機ならどのくらいなんだろう。昔はスカイメイトで(今もあるのかな。要するに学割)飛ぶと、新幹線よりちょっと安かった。


イギリスは不景気というのに最近物の値段も上がって、これってスタグフレーションっていうんじゃないの?って思うほどです。1年位前からパンやミルクの値段は1.5倍近く上がりました。それから公共料金も上がって、電気代が倍、水道代が1.5倍(この地区は全国一高くて、一月1万円くらいなんですよ!!!ロンドンなんて2000円くらいだったのに)。電話とブロードバンドだけは安くなっていると思っていたら、ここは田舎なので特別料金で割高なんです。ガソリンはじりじりと上がり続け、今日は1リットル1ポンド07ペンス。210円くらいですよ!でもここはバスが来ないから仕方がないと思っていたら、バス代も1.5倍くらいに上がったそうです。



私がロンドンで住んでいたフラットって、場所は大英博物館の近くで、しかも駅から徒歩30秒で、すごく場所はいいんだけど、スタジオフラットと呼ばれる一間っきりの部屋でした。日本の10畳強の部屋の隅に台所がついていて、それとは別にかなりゆったりしたバスルームがついていました。これを5万ポンド強で買って、2000年に売ったときは6万ポンドくらいだったんだけど、今このフラット20万ポンドでマーケットに出ています。そのくらいロンドンの不動産の値段が上がったってことなんだけど、これじゃあ、普通の人はスタジオフラットすら買えないよ。だって平均年収は相変わらす年に3パーセントくらいしか上がっていないんだから。



この前たまたま見たニュースでは、イギリスは不景気を抜けたか?、なんて言ってたけど、でも不動産市場はこんなわけのわからないことになっているし、物価は急に上がったし、ポンドは弱いし、一体どうなるんでしょうかね。そして気になるガソリンの値段の行方は?入れるたびに次はどうせまた上がってるだろうと、1滴でも多く満タンにします。



でも引き寄せの法則がありますからね。私は普段は悪いニュースでいっぱいのテレビニュースは見ないことにしているし、経済がどうであれ、私個人の経済状態には関係ないと思って、楽観していますけど。物価が高くても関係ないない。お金なんて天下の回り物。お金の心配しないで気楽にやっていれば、どこかからたくさんやってきますよ、ほほほ。



写真はきゅうりとズッキーニととうもろこし。きゅうりは大きく見えますが、ぜんぜん大きくないです。でも、今年も菜園、果樹園とも豊かです。たっぷりと食べきれないくらい取れて、どんどん人にあげています。こういうのを見て、「ああ、なんて豊かな暮らしなんだろう」としみじみ思うと、引き寄せの法則でますます暮らしは豊かになるということなんです。

6 件のコメント:

こんの さんのコメント...

「ズッキーニ」って、どんな味・舌触りなのかなぁ...
はじめ見たとき(あぁ オクラだ!)と思いました。そう あの粘りのあるオクラ
でも、ズッキーニとの説明ですので

あつこさん 楽観的に考えても、悲観的に考えても同じなら、っふふ 楽観的に生きた方がずーっといいですねぇ
別の言い方をすれば「前向きに」ですね
結局は、選択的に生きてるわけですから

Atsuko さんのコメント...

ズッキーニって外見はきゅうりに似ています。味はきゅうりをちょっとホクホクとした感じかな。うちは缶詰トマトとよく一緒に煮ます。簡単に育つけど、買うと高い。

前向きに生きる。それが良いのはわかってるんですけど、でもなぜか人間はこう、愚痴を言ったり悪口言ったり、いつもぷんぷんしていたりと、悪いこと考える習性があると思いませんか?だから毎日、「ああ、こんな風に考えてはいけない。」と思うことがあります。そうやって自分の考えを意識的によいように向けることが、精進かなあと最近は考えています。

本読みと山歩き さんのコメント...

ロンドンにはじめて行ったのが、去年の5月、仕事でエクセルとかいうでかいコンベンションホールでした。
そこで食べたハンバーガーが10ポンド、当時の為替が200円以上、なに!こんなハンバガーが2000円以上する!!なめとるなこの国はと思ったものです。
今思えば、この頃が好景気の最後だったのですね。
 景気も波があります、人生にも波がある、良いときと悪いときを合計すると「±0」なのです!(と私は信じている)
っと思えば、しんどい時は、今マイナスだけどきっと良くなる、そうでない時はいつかわるくかもしれないから気持ちを引き締める。
 山登りも登りと降りを足すと合計「0」です。(笑)

Atsuko さんのコメント...

ひゃー、それは高い!でもロンドンだからそんなものなのかもしれません。それでおいしかったら良いんですけど、大抵こういった所での食事は、サービスも悪いしおいしくないんですよね。

景気はサイクルがありますから、今の不景気もマスコミがかなり煽ってるなあと感じています。人生って確かに差し引きゼロかもしれませんね。でも、悪いときはできるだけ悪いことから目をそむけて、目をほかに持っていき、よいときは思いっきりそのよさをかみ締めたいと思ってます。


 山も、苦しい登りは美しい足元の花や頂上のすばらしさを思い描き、下りは達成感で心を満たして家路につく。ナーンて、山登りって結構いろんなことのたとえに便利ですね。ははは。

あくあ さんのコメント...

日本はあの当時からずっとデフレが続いているので、物価は上がるどころかどちらかというと下がっているんですよ。イギリスはサッチャーさんで盛り返して一時期好景気になりましたけどね。最近はそこから落ちたからぐちゃぐちゃになってるのかな?けど、170円でも日本人旅行者からすると高い気がします。130円らくいでちょうどいいかなって感じ。

ズッキーニ、こんのさんの地域には入ってないんですかね?東京ではもう普通にスーパーに山積みになってます。

Atsuko さんのコメント...

確かに200円は生活実感としては高すぎるでしょうね。昔初めてイギリスに来たとき、1985年は、3ポンドで1000円でしたが、それでも日本が高かったから、服とか化粧品とかすごく安かった。

こうして思い返すと、それ以来東欧の壁が崩れたりとかドイツ統合とか、激動があり、その上ユーロになって、物価が急に上がったらしいです。そういったいろんな事情で、イギリス経済、こんなことになってるんだろうなあ。デフレもお給料下がるから困るだろうけど。