2020年5月10日日曜日

コロナウィルスロックダウン 43-48日 海小屋


もうロックダウン、1か月半を過ぎました。息子は「ロックダウンの残念なことの一つは、感化されたり感動することが少ない事。」と言ってました。ま、私なんて元々家にいるのが好きだから、そんな風に感じたことはないけど、若い人にはそうかもしれません。

が、昨日は感動することがありました。

天気が良かったので家の近くの、人が滅多に行かないビーチに行きました。が、週末で暖かく天気が良かったので、この辺にしては人がいました。それで海岸に沿って人のいないほうに移動すると、素晴らしい小屋を発見しました。

表にはハンモックと椅子、ベンチ、寝椅子、テーブルなどがあり、中にはマットレスと寝袋、ちょっとした雑貨や食器がありました。鍵はかかっていません。こぎれいで片付いています。小屋自体も、家具やいろんな調度品も手作りです。貝や流木などが使われていました。誰かの家なので、入ってはいけない感じですが、小屋の中にあったいろいろな落書きを見て、大体事情が分かりました。

ここはボブという人の家(たぶん別の家があって、ここは海小屋)で、その人は去年の2月に亡くなりました。それでこの小屋自体は、ボブの友達とか、この辺を散歩する人やサーファーなどが大事に手入れをしている様子です。


ここは人里から離れているのはもちろん、駐車できる場所から山道を3キロくらい歩かないと行けないし、海岸沿いの小道からもそれていて、しかもビーチはごろごろした漬物石みたいなところを歩かないといけないので、本当に行きにくい場所です。きっとボブがここに住んでいることは地方自治体とかは知らなかったことでしょう。こんなところですから、もちろん許可なく小屋を建てたに違いありません。



周りに誰もいませんでしたから、私たちはハンモックに寝たり、小屋の前のベンチに座っておやつを食べたりして一休みさせてもらいました。なんか、ここにいていいのかな~、という感じがぬぐえませんでしたが、多分いいのでしょう。

なんだかとても特別な場所にいる気がしました。神聖というかスピリチュアルな感じです。この場所で、ボブは海を見て海の音を聞いて、何年も過ごしたことでしょう。こんなところに人が住んでいることは、きっとこの世で30人も知ってる人はいなかったんじゃないでしょうか。

壁に「ソーシャルメディアに載せないで欲しいというのがボブの希望です。」と落書きしていありましたので、ちょっとだけ、場所がわからないような写真載せます。日本語だから許されるでしょう。

ではこちらもよろしくお願いします
















0 件のコメント: