2016年9月2日金曜日

船で火山、温泉、小島、夕日鑑賞に行きました

昨日の地図にあるように、サントリーニ諸島の真ん中には活火山があります。最後に噴火したのは50年くらい昔らしいです。そしてシラシアというかわいい名前の小さい島と、温泉のように暖かい遊泳所があります。

それで、火山→温泉→シラシア→イアでの夕日鑑賞という船でのツアーに参加しました。

まずバスで カルデラにある港に行きます。これが半端じゃないんです。カルデラというのは昨日の写真にあるように、切り立った高い高いがけの上にあります。ここから港まで、ジグザグに崖に沿って降りるんですが、これが怖いの何の。高所恐怖症のデイブは、これだけで真っ青になってました。

そこから50人乗り位の船に15分ほど乗り、火山島に行きます。あらかじめ「しっかりした靴を履いてきてください」と言われてましたが、かなりのハイキングでした。ごつごつした足場の悪い島の頂上を目指して往復1時間ほど歩きます。しっかりとしたガイドさんの説明で面白いことは面白かったですが、写真をアップするほどではありませんでした。昔修学旅行で行った、鬼押し出しのようなものでした。

ま、日本人にとっては火山ってそんなに珍しくないですからね。

その後はまた船で15分くらい行き、隣の小さい無人島の遊泳所で、火山のおかげで温泉のように暖かい水で泳ぎます。ただし、船は岸までは行かないので、船から飛び降りないといけません。もちろん足は着きません。遊泳所までは70メートルくらい。私も最初はゴーグルをつけて飛び込むつもりだったんだけど、直前に勇気を失って、子供たちだけが行きました。なかなか面白かったそうです。

そのあと、船は次の島、シラシアに行きます。シラシアには昔ながらの村があって、私は行きたかったんだけど、そこも崖の上にあり、20分くらい登らないと到着できません。村に行かない人は船着場にいくつかあるタベルナでランチ。それで、私としてはしぶしぶランチ組みに加わりましたが、これがすごくおいしかったです。

シラシアの船着場の近くで見つけた風車
ランチはシーフード。今回の旅で一番おいしかったですが、しょうゆが恋しかった!
同じ船着場。ひなびた感じが素敵でした。
ランチの後は船着場の近くの、遊泳所ともいえない場所で10分ほど泳ぎました。水がすごくきれいで、魚がたくさんいました。沖縄ほどではないけど、なかなかカラフルな魚です。

そしてその後、船で15分ほどのサントリーニ島に戻ります。この一番先っぽにイアという有名な小さい街が あり、そこでの夕日がすばらしいと、世界中から夕刻のイアに人が集まります。ツアーの最後はこのイアの港で下船。そしてそこからこの小さい街まで行くのですが、やはり崖の上にあるので、20分ほど登るか、それとも一人5ユーロでロバで行か。

デイブは歩きたくないし、子供たちはロバに乗りたいし、5ユーロって高くもないので、ロバで行くことにしました。

これが間違いというか、いや、間違いではないけど、究極のチョイスでした。20分も30度以上の日差しの中で崖を登るか、ロバで崖を登るか。ロバで足場の悪い崖を登るって、めったに体験できないくらい怖かったです。デイブは顔色が緑でした。

イアは不思議な街でした。大昔に出来た、崖に洞穴を掘るように建てられた家が、崖にくっつくように迷路のように並びます。 ここに、高級なホテルやレストランや、カルチェやシャネルなどのショップも混じっています。そうかと思うと隣は教会だったり、廃墟だったり。

「世界で一番素敵な本屋」のひとつに選ばれた店もここにあります。こちらも洞穴に建てた店でした。気さくなゲイっぽいアメリカ人男性二人が経営してます。

この店で夕日を見る一番いい場所を聞きました。日没は8時10分でしたが、6時には場所取りに行ったほうがいいとのこと。まるでディズニーランドのパレードです。

我々が陣取ったのは今では廃墟となった小さい城跡。6時の時点ですでに先客はたくさんいました。夕刻が深まるにつれ、島中の観光客がみんな集まったかと思うくらい人がたくさん来ました。

花火と違って夕焼けって徐々に始まるものですが、人々に混じってバイオリンを弾く人がいました。するとその近くで、誰かが誰かにプロポーズしたようです。何百人もの人が拍手していました。

太陽が海に沈むは実は結構スピードがあります。太陽が沈みきってしまうと、また何千人もが拍手です。

日が沈んだあとはあっという間に暗くなります。バスのピックアップポイントに集合し、そこからまた30分ほどで、私たちのとまっているビーチリゾートに戻ってきました。

合計12時間くらいのツアーでした。手に汗握るバスの崖ルート、火山の登山、ボートから岸まで往復100メートル以上足の着かない海での水泳、小島での集落までの崖登山(オプショナル)、ロバまたは徒歩での崖登り、そして夕日を2時間座って待つ。こんなに濃度の濃い、かつハードなツアーってめずらしいですよ。

しかも値段はひとり25ユーロ。信じられないお値打ちツアーです。(ちなみに市バスで港まで行くだけで片道2.5ユーロします。)

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

すごいな、ギリシャ。絶対行く。

私の友達の霊能者の先生もはまってるようです。

Atsuko さんのコメント...

私はギリシャとはなにか縁があると、自分では思ってるんですよ。元旦那もギリシャ人のハーフだったし。