2013年2月7日木曜日

ルイちゃんの選択科目

昨日ルイの学校のオプションイブニングというものに行ってきました。9月から10年生になるのですが、10年生と11年生は科目が選べるようになっていて、そのための情報がいろいろ集められるように催された物です。

イギリスの中学校(Secondary School)は5年行きます。小学校を6年で卒業して、日本の中一に当たるのがこちらの7年生です。中学の最初の3年はキーステージ(KS)3、最後の2年はキーステージ(KS)4と呼ばれています。KS3まではすべて必修なんだけど、KS4からは、英語、科学、数学、体育、市民学習(Citizenship,道徳のようなものかな)は必修で、後は自分で選びます。地理やフランス語といった、今までやったいた科目もあるし、ビジネススタディーとか映画スタディーとか、新しい科目もあります。

KS4の終わりにGCSEという試験を受けます。昔はこれはOレベルと言われてました。義務教育卒業時の資格試験のようなもので、科目ごとに受けます。だいたいみんな9科目くらいGCSEを取って卒業するみたいです。だから来年から選ぶ科目は、つまりGCSEを受ける科目で、それによって大学入試のためのAレベルというテストの科目選択にも関わってきますから、ここでどの科目を選ぶかで大学の進路が影響されることにもなります。
 
ところで明日はルイは調理実習があります。これが今年最後の調理実習。それでよくよく考えると、クッキングが必修なのは今年で終わりですから、ルイちゃんにとってはこれが人生最後の調理実習ということになるんです。今日そのことを思い当たって、びっくりしました。

考えてみれば、年齢的にも日本で言えば中学を終えることになるし、9月からは選択科目をGCSEのために勉強するので、高校に行くような物です。そうか、ルイちゃんも高校生か。

選択科目なんですが、4つ選ぶことになっていて、ルイはフランス語、歴史、音楽、美術をとることになりそうです。最初の3つはもう心は決まってるみたいですが、最後のひとつを、ドラマ、体育、地理、美術で迷ってました。美術は面白そうではあるけど、プロジェクトを仕上げるのに時間がかかるし、どうしようかなあと言ってましたが、もしも美術を選ばなければ、もう一生アートクラスをする事はないんだよというと、「そうか・・・」としみじみしていました。

アートって小学校に入る前から常にやっていたし、学校以外でも美術教室とかワークショップとかがよく開催されていて、作ったり絵を描いたりすることに当たり前のように馴染んで育ったのに、もう少なくとも学校のセッティングでアートをしないなんて考えると、すごく不思議で寂しい気がします。

でもそんなことを言い出せば、あと2年で義務教育でなくなるから、その時点で学校を辞める事も可能と思うと、信じられないです。

選択科目が出来て、好きなものが勉強できるのはいいけれど、ルイにとっては、ドラマ、地理、技術 、ITなどの科目は今年で終わりです。

こんなに若いのに、もういくつかの物は彼の人生から過ぎ去ってしまうと思うと、すごくすごく妙です。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

高校生か。感慨深いね。ということは、私の一番上の姪っ子と同じかな、来月受験なので。

選択肢が狭まると言っても、まあ、学校以外でも学べるから、道が閉ざされた訳ではないと思うけど、でも、確かに人生は選択の積み重ねの上に出来ていくから、選択の瞬間は重要だよね。でも、その選択をみてると、子供ってやっぱり親の影響を受けてるんだなという気もします。

Atsuko さんのコメント...

そうそう、大人になってからでも、軌道修正も出来るし、大学に行きなおすこともできるけど、でもそれはやっぱり簡単な道ではないからね。親が養ってくれてるうちに勉強しておくのがやっぱり一番簡単。でも、14歳くらいで自分がこれからの長い人生何をしたいかなんてわかりっこないって言うのも事実。
ルイの選択、親の影響受けてるかな。子供の知的レベルって、母親の学歴と一番比例してるそうです。父親ではなく。