2012年9月7日金曜日

しょうが

乾燥した果物。一番馴染みのあるのは干しブドウですが、他にも何種類も売られています。スーパーでも売ってるし、健康食品店でも見かけます。一般的なのは干しアプリコットと干しプルーン(スモモみたいなものでしょうか)、デイツはナツメヤシの実だったかな。高価なものでは決してないけれど、アプリコットなんかはちょっと高いかなあという値段で売られてます。

でもそこでいつ見ても安いのが、クリスタライズド・ジンジャー。しょうがの砂糖漬けと言ったらいいのかな。当たり前だけど本当にしっかりしょうがの味です。私はしょうがが好きなので、 そのままつまんで食べるのですが、私以外イギリス人で好きという人に出会ったことはありません。考えてみたらイギリスにはしょうが味のものといえばジンジャービスケットとジンジャービアがありますが、どちらもごくごくマイルドにしょうがの香りがするくらいです。

日本でも売ってるのかなあ。きっと日本人は好きだと思うんだけど。

クリスタライズド・ジンジャーも安いけれど、普通のしょうがはもっと安いです。小さいスーパーではきっと売ってないんじゃないかと思うけど、大きいスーパーなら大きい箱にどっさり入っておいてあって、自分で好きなだけ 割り分けて、目方を量ってお金を払います。私は1回に大人の指2本分くらいを買いますが、値段は10ペンスとか20ペンスとか(30円くらい)、とにかく安い。

日本って一体いくらくらいなんでしょう。

でもしょうがって当然ながらイギリスでは育ちません。たぶん中国などからの輸入です。それで、しょうがを買うたびに、世界経済の仕組みに深く感謝してます。

だってもしも明日私がどうしてもしょうがが必要になって、でもイギリスに売っていなくて、中国から取り寄せることもできないとすれば、中国まで買いに行ったらどれだけお金がかかることか。そう思ったらコショウでもターメリックでもシナモンでも ナツメグでも、簡単に安く買えるけど、経済の仕組みがなければ絶対に手に入らないもの。

スーパーが中国にしょうが生産者を探して契約して、そこがお百姓さんから買い上げて、洗って出荷されて、いろいろな検疫やら税関の手続きを経て、飛行機でイギリスまでやってきて、そこからまたこんな田舎のスーパーにまで大きいトラックで運ばれてきて。

そもそもイギリスの田舎で中国の田舎の農民が育てた農作物が新鮮に買えるというのがすごい。

そうか、だからコロンバスがインドを探しに行ったんだなあ。だからシルクロードなんだなあ。昔はそんな貴重で高貴な人にしか手に入らなかったものが、あれから数百年たった今では スーパーで20ペンスで買えるんだから。

そうそう、ここまで書いて思い出しました。むかーーしロンドンで日系の銀行で働いていたときに、そこのイギリス人が、寿司のガリがすごく好きと言ってました。でもあとにも先にもそういう人にあったことは他にはありません。

でも最近近所のスーパーで寿司ガリが売ってます。だから買う人いるんでしょうね。

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4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

ははは、しょうがから世界経済の話になったのはよかった。確かに便利な世の中で、私もうれしいです。一昔前なら、地球の裏側に住んでてこんなにお互いの状況を毎日確認し合ってるなんてありえないもんねぇ。

うちの彼はしょうがが大好きで、毎日しょうがを煮詰めて煮汁を飲んでますよ。体にいいからって。胃にきついくらい強いやつ。体にいいんだろうか?

Atsuko さんのコメント...

しょうがの煮汁?そのままで?それとも蜂蜜とかを入れて?風邪に効きそうだけど、健康法としてやってるのかなあ。ただ飲み物として好き・・・ということはないでしょうね。

あくあ さんのコメント...

健康法ですよ。はちみつも入れず、ストレートです。かなりきついですよ~。

Atsuko さんのコメント...

わー、きつそう。しょうがはお腹にいいといわれてるけど、お腹の弱い人はだめでしょうね。