2012年8月15日水曜日

メダルの人口比

オリンピックでイギリスはメダル順位はアメリカ、中国についで3位でした。個数で言うと金銀銅の順に、27個、19個、17個です。合計65個。日本は7-14-17で、38個の11位でしたね。まあそういうわけで、イギリス人もイギリスのマスメディアも結構浮かれています。

私はもともとメダル順位表なんて、国の大きさも人口も経済力も違うんだから、意味ないと思ってました。それでちょこっとネットで調べてみたら、私と同じように考える人も多いようで、人口比のメダル順位表が載っていました。

これによると人口比ではイギリスの金メダル数はアメリカや中国よりも上位にランキングします。が・・・・順位は9位に転落。金銀銅をあわせると20位にまで落ちます。

 メダル表はこんな感じになります。
Total medals top 10
Rank Country Medals Population Population
per Medal
1 Grenada 1 110,821 110,821
2 Jamaica 10 2,705,827 270,582
3 Bahamas 1 353,658 353,658
4 New Zealand 12 4,432,620 369,385
5 Slovenia 4 2,057,540 514,385
6 Denmark 9 5,580,516 620,057
7 Trinidad and Tobago 2 1,317,714 658,857
8 Estonia 2 1,318,005 659,002
9 Hungary 15 9,962,000 664,133
10 Mongolia 4 2,736,800 684,200

オーストラリア11位、イギリス20位、42位、中国72位です。日本は50位。

 金メダルはこちら

Gold medals top 10
Rank Country Gold Medals Population Population
per Gold Medal
1 Grenada 1 110,821 110,821
2 Bahamas 1 353,658 353,658
3 Jamaica 3 2,705,827 901,942
4 New Zealand 4 4,432,620 1,108,155
5 Hungary 8 9,962,000 1,245,250
6 Slovenia 1 2,057,540 2,057,540
7 Latvia 1 2,070,371 2,070,371
8 Croatia 2 4,290,612 2,145,306
9 Great Britain 25 62,262,000 2,490,480
10 Kazakhstan 6 16,718,000 2,786,333

 オーストラリア15、アメリカ25、中国43位です。日本は39位です。


グラナダはカリビアンの人口10万人強の小さな小さな国。そこのキライニ・ジェームスという19歳の青年が400メートル走で金メダルを取ったので、順位が飛び上がりました。なので、 これは特殊ケースとして除くと、やっぱり短距離走のメダルを総なめしたジャマイカが実質一番です。これは納得。実にジャマイカ人の30万人に一人がメダルを取った計算になるとか。

フムフム。これでなんとなくかなり納得しました。でも経済レベルの違いはどうなるの・・・・と思っていたらGDPを考慮したメダル表がありました。上位10国はこんな感じ。


RankCountryMedalsGDP1GDP per
Medal1
1Grenada10.820.82
2Jamaica1215.071.26
3Mongolia58.561.71
4Georgia714.372.05
5Kenya1133.623.06
6Armenia310.253.42
7Moldova27.003.50
8North Korea622.003.67
9Ethiopia731.714.53
10Montenegro14.554.55

面白いですね。日本69位、イギリス41位、アメリカ66位,中国54位です。そうか、こうするとケニア、エチオピア、北朝鮮やアルメニアなんかが入ってくるんですね。

ちなみに人口とGDPを一緒に調節した順位もありましたが、こちらはややこしすぎるので省略します。

それからこれはすごく感じたんだけど、イギリスって結局エリートのスポーツばっかりでメダルとってます。「イギリス人は座るスポーツが得意だ。」といわれるほど。乗馬、セーリング、ロウイング、サイクリング、射撃、モダンペンタスロン。どれをとっても庶民ができるスポーツじゃないですよ。水泳ですら、ルイやチャーリーのようなレベルになるといろいろお金がかかるのに、乗馬やセーリングって相当お金持ちじゃできません。モダンペンタスロンなんて、乗馬射撃フェンシング って、一体どれだけお金がかかるんや。

サイクリングだって、自転車にお金がかかるのはもちろんのこと、ヴェロドロームなんて国にいくつもあるわけじゃないし。そう考えるとダイビングプールだってそうです。(こちらはまあ道具等はお金かからないけど)

それを考えると、やっぱり競技人口の多い陸上、水泳、チームスポーツのサッカーやバレー、そして比較的お金のかからないボクシングや柔道などのメダルと、乗馬やセーリングのメダルが同じ価値としてカウントされるというのも変です。

それならいっそのこと、水泳、陸上、体操、サッカー、バスケ、バトミントン、バレー、柔道、ボクシング等はメダル数x2で計算してみてはどうでしょうか?

うーん、メダル表なんて意味ないといいながらも、考え出すといろいろありますね。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

よく調べたねぇ。こういうのは心に余裕がないと出来ないな。今はとてもそんな余裕なし。早く落ち着きたい・・。

Atsuko さんのコメント...

でも時間はそんなにかからなかったですよ、新聞読むよりはずっと早いです。グーグルで Olympic medals per capitaと入れるとすぐ出てきました。興味あるひと多いのかな。