先日友達がとまりに来ました。15年位前にロンドンでアロマセラピーの学校に行っていたときの友人です。旅行の帰りによってくれて、遅くなったので泊まっていきました。彼女と会うのは13年ぶりくらいかな。彼女は今61歳です。だから一緒の学校に行っていた頃は今の私と同じくらいの年。その頃彼女のことをおばさんだと思っていたので、今の私もそうなのかしら。ぞっ。そして彼女と会わなかったここ13年くらいは、とてもそんなに長い時間だとは思えないので、私もすぐに今の彼女くらいの年になるのか。ぞぞっ。
彼女はその学校を卒業した後、特にアロマセラピストとして働くこともなく、ほかにいろいろコースを受講していました。そうするうちにお母さんが具合が悪くなり、過去8年くらいはお母さんの家に住み込んで、世話をしていたようです。お母さんはちょうど1年位前になくなりました。
アロマセラピーのコースで知り合うくらいですから、彼女も私もスピリチュアルというかニューエイジ的なことに昔から興味がありました。でも彼女は会わない間にすごく傾倒していました。それはいいんですが、結構それが宣教師的というか押し付けがましくて、ちょっと閉口しました。私は昔から知ってるしヨガもしてるし、そういう話が好きだと思ったのかもしれませんが。私は今は普通のお母さんなんだけど。
彼女が今読んでる本を見せてくれました。それがすごくいい(スピリチュアル系の)本だそうで、10巻あるうちの1巻目を貸してくれようとしました。でも私も自分で読みたくて買って読めてない本がたくさんあるので、今はまだいいと断ると、「これよりも重要な本は無い。ほかの本なんて放っておいて、こっちを読みなさい。」といった具合です。
それから彼女は犬を3匹飼っています。お母さんがなくなって、その家を売って新しい家に移りたいのですが、なかなか犬も一緒に住めるところが限られてくるということでした。それで、「そもそも家に限らず、犬お断りなんていう公共の場所は許せない。」と真顔で言っていました。
ほかにもうちの子供たちに対しても、ちょっとしたことで批判的(たとえば、デザートを食べていると「そんなものは砂糖でいっぱいで体に悪い」といったように)で、私もデイブも、普通の会話もいつ批判されるかとおちおち発言できないという感じでした。
彼女って昔はこんな人じゃなかったように思うんだけどな。もっと話していて面白かったし、批判的であったり、決め付けが激しかったりということはなかったと思うんだけど。それとも私が変わったのかな。
彼女は離婚して一人暮らしなのですが、アロマの学校を出てからこれといって定職につく事もなく(まあそれは私も同じか)、そしてお母さんの世話のために人生の一部のかなりの時間を費やしたことを、多少苦々しく思ってるのかもしれない。そしてそう思うことに対して、罪の意識を持ってるのかもしれない。何年も長い時間気難しいお母さんと顔をつき合わせて暮らして、性格が変わってしまったのかな。それとも年のせい?
彼女は昔から紅茶を何倍も続けて飲む人だったので、何度も入れてあげました。すると「でも最近は水も飲むように心がけてるんだけど」と言い訳していました。他人だけでなく自分に対しても結構批判的な目で見てるようです。「でも紅茶は最近は体にいいと聞くけれど」といってあげましたが、納得しない顔をしてました。
お母さんがなくなったので自由が利くようになったので、また近いうちに来るわといって帰っていきましたが、まあ後5年くらいは会わなくてもいいかな。私のことをずっと長い間友達だと思ってくれているし、彼女には幸せになってもらいたいんですが、あまりしょっちゅう会わないほうがいい気がします。
Christine, I bless you with love and let you go.
ああ、それにしてもこれって、イギリスで生活していながら日本語でブログを書くからこそ書ける内容ですなあ。
5 件のコメント:
あつこさんの苦衷のそれが、うう 苦しくなるほど伝わってきます
こういう場合、やはり難しいですねぇ
しかし、こういうことも現実としてままあることですよね
いつしか、ぼたんの掛け違いのような...
人生いろいろ、だからある意味面白い
さわらぬ神にたたりなし
こんのさん、彼女は月曜日に来たんですが、今日まで書く気がしなかったので、やっぱりちょっと引っかかっていたようです。彼女のことはまだ好きだし、友達でいたいとは思うんですが・・・。今回はすごく久しぶりで会ったのでお互い接し方の具合がよく推し量れなかったのかもしれません。
それはご苦労様でした。let you goでいいと思うよ。そういうことブログに書けていいなぁ。私も英語のブログも書こうかなぁ・・・なんちゃって、私の周りの人たちは英語読めるから駄目だ・・。ロシア語か・・。書けやしない。
あくあさん、そうそう、普段自分が接する人が読めない、理解できない言葉があるってすごくいいですよ。その点日本で住んでると英語で書いてもみんな一応わかるからなあ。
クレジットカードの暗証番号とか日本語でメモしたり、家族には内緒の日本からの手紙だとか、パソコンのパスワードを日本語にしたり。
日本でブログ書いてると、やっぱりかけることとかけないことが出てくるだろうね。
あくあさんがもしもロシア語でブログを書いたら、私も読めやしない。ああ、使わない外国語って哀しいなあ。
コメントを投稿