2019年6月17日月曜日

右翼

ヨーロッパは最近右翼化してるとよく言われています。イタリアはそのいい例。フランスはマクロン大統領が選挙に勝ってなんとか免れたけど、ラペン率いる極右翼政党がいつも話題になっています。

イギリスは一応2大政党システムで、労働党は左、保守党は右ってことになってます。労働党は社会主義的伝統があるから左です。保守党はビジネスや経済を優先する政策で、だから右ってことです。

が、ブリクジットが問題になるまでの15年間くらいは、労働党も保守党も、左とか右とか言いながらも、中庸な政策を取っていました。

が、今ではブリクジット問題のせいで、イギリスは今までにはありえなかったパターンで、右翼化していっているようです。

労働党支持か保守党支持かというのは、伝統的には多くのイギリス人にとって、自分のアイデンティティーと切り離せないほどの重要なことでした。それがブリクジット以来、党を超えて、ヨーロッパ派とブリクジット派に二極化しています。

保守党も労働党も、国民投票の結果を尊重して、スムーズななだらかなブリクジットを目指していたのに、それが祟ってメイ首相は辞任に追い込まれました。次の首相が保守党内の投票でもうすぐ決まるのですが、多分元ロンドン市長のボリス・ジョンソンになると言われています。

この怪しい人物については山ほど言いたいことがあるんだけど、今日はやめときます。

彼になると、10月に取り決めなしのハードブリクジットになることは、ほぼ決定です。

ブリクジットは、右か左かと言えば、ナショナル主義だから右になるんですが、ハードブリクジットはかなりの右派。既成の政党がブリクジットを成し遂げられないでいるから、極右のブリクジット党というのが出来て、これが保守党を脅かすほどの勢いです。

だからイギリスも、イギリスらしいやり方で、右翼化が進んでいます。

今から考えれば、ちょっと前までの保守党の、ビジネス、経済優先だから右翼っていうのは、右翼とも呼べないようなかわいいものでした。ナショナリズムっていうのは移民の多いイギリスでは、今後醜いことになりそうです。私も移民だし、子供たちも移民の二世だし。

しかし話はちょっと変わって、右翼の定義ですが、日本では極右って天皇攘夷 とか関わってきますが、イギリスで右翼が王室攘夷って話は聞かないですね。

右とか左とかの定義って、あいまいですね。歴史的には、イギリスの国会で、議事堂の右か左かどちら側に座るかから来た言葉だそうですが。

ではこちらもよろしくお願いします。

0 件のコメント: