ヨーロッパは最近右翼化してるとよく言われています。イタリアはそのいい例。フランスはマクロン大統領が選挙に勝ってなんとか免れたけど、ラペン率いる極右翼政党がいつも話題になっています。
イギリスは一応2大政党システムで、労働党は左、保守党は右ってことになってます。労働党は社会主義的伝統があるから左です。保守党はビジネスや経済を優先する政策で、だから右ってことです。
が、ブリクジットが問題になるまでの15年間くらいは、労働党も保守党も、左とか右とか言いながらも、中庸な政策を取っていました。
が、今ではブリクジット問題のせいで、イギリスは今までにはありえなかったパターンで、右翼化していっているようです。
労働党支持か保守党支持かというのは、伝統的には多くのイギリス人にとって、自分のアイデンティティーと切り離せないほどの重要なことでした。それがブリクジット以来、党を超えて、ヨーロッパ派とブリクジット派に二極化しています。
保守党も労働党も、国民投票の結果を尊重して、スムーズななだらかなブリクジットを目指していたのに、それが祟ってメイ首相は辞任に追い込まれました。次の首相が保守党内の投票でもうすぐ決まるのですが、多分元ロンドン市長のボリス・ジョンソンになると言われています。
この怪しい人物については山ほど言いたいことがあるんだけど、今日はやめときます。
彼になると、10月に取り決めなしのハードブリクジットになることは、ほぼ決定です。
ブリクジットは、右か左かと言えば、ナショナル主義だから右になるんですが、ハードブリクジットはかなりの右派。既成の政党がブリクジットを成し遂げられないでいるから、極右のブリクジット党というのが出来て、これが保守党を脅かすほどの勢いです。
だからイギリスも、イギリスらしいやり方で、右翼化が進んでいます。
今から考えれば、ちょっと前までの保守党の、ビジネス、経済優先だから右翼っていうのは、右翼とも呼べないようなかわいいものでした。ナショナリズムっていうのは移民の多いイギリスでは、今後醜いことになりそうです。私も移民だし、子供たちも移民の二世だし。
しかし話はちょっと変わって、右翼の定義ですが、日本では極右って天皇攘夷 とか関わってきますが、イギリスで右翼が王室攘夷って話は聞かないですね。
右とか左とかの定義って、あいまいですね。歴史的には、イギリスの国会で、議事堂の右か左かどちら側に座るかから来た言葉だそうですが。
ではこちらもよろしくお願いします。
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