2017年8月26日土曜日

日本での夏休み 岐阜県八百津

ことしの日本での夏休で一番印象に残ったのは、実は九州でも白川郷でもなく、岐阜県にある八百津という町にある叔父の家に泊まったことです。

叔父の家と書きましたが、ここは私の中では祖父母の家です。私は小さい頃、家庭が母の離婚等で不安定だったため、大阪市内で何度も引越しをしました。なので懐かしい子供の頃の思い出といえば、毎学期のお休みの度に行ったこの家にあります。

訪ねて行っただけではなく、長期の学校の休みは何週間も祖父母に預けられていましたから 、この家で育ったといってもいいほどです。今でもこの家の夢を時々見ます。

けれど30年くらい前に祖父母が次々に亡くなり、叔父家族の代になると、私自身がイギリスに移住しましたから、一度も訪ねたことがありませんでした。

過去10年近く毎年のように日本で夏休を過ごすようになってからは、子供たちを連れて一度訪ねたいとは思っていたのですが、叔父夫婦の負担になるからと、母から行くなと言われていました。

その母が去年亡くなり、お葬式でその叔父の長男(私のいとこ)と再会しまた交流が深まりました。そこで今年の夏祭りに招待してくれたので、妹と子供たちと一緒にお邪魔することになったのです。最初は叔父夫婦の負担を考えて旅館に泊まるつもりだったんですが、いとこが是非と言ってくれたのと、実際お祭りで旅館が取りにくいだろうということで、そうなりました。

母のお葬式に来れなかった叔父夫婦は、本当に超歓迎してくれました。

夢にまでみた八百津の家は、本当にそのままでした。30年ぶりというのに、床の間の飾りや、家のにおいまでそのままです。

今は叔父夫婦は家の一部に新しいモダンな居住空間を作って、そちらで過ごしてます。私たちは、昔寝た10畳の居間で布団を敷いて寝ました。なにもかも昔のままで、すごく不思議な感覚でした。

家は外観はこんな感じです。私が赤ちゃんのときにこの前で母に抱かれて撮った写真があります。

家の裏。ここに昔は別の家が建っていたので、家の裏を見るのは実は初めて。
家から2分も歩くと木曽川です。昔よりも水かさが増したと叔父が言ってましたが、記憶の通りです。

お祭りは本当に家のすぐそばでした。夜店の通りまで徒歩10秒。花火は表に出した椅子が特等席でした。チャーリーは私の昔の浴衣を着ました。

叔父の家だけでなく、街自体が古くて、博物館に入れたいほどです。日本ってこんなに素敵な町や村があちこちにあるのでしょうか。

お祭りのイベントのひとつで、太田裕美の無料野外コンサートがあり行きました。(八百津町はとある事情で、現在町を大プッシュしているのです。)くわしくはこちらを。

太田裕美って、実は私が小学校6年生くらいのとき、初めて買ったLPです。赤いハイヒールという曲が好きでした。今は多分60歳を越えてるんだけど、雰囲気も声もぜんぜん変わってなかったです。ぜんぜん期待しないで行きましたが、結構いろんな意味で感動しました。

こんなかんじで今年の夏をすごしました。今度はいつ日本に行けるかな。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

それはいい旅でしたねぇ。そういうノスタルジーを感じる年頃になったよね。私は昔の家も昔のおばあちゃんちも、昔の学校の校舎も、もはや何も残ってないから、あの頃のまま残ってるっていうのはなかなか珍しいんじゃないかな。エリアによっては残ってるみたいね。

Atsuko さんのコメント...

海外に住んでいるから、よけいに懐かしく感じるのかな。昔は当たり前に思っていた祖父母の家、考えてみたら床の間やら欄間のある家なんて最近は珍しいよね。出来ればずっとこのままで置いておいて欲しいけど、叔父夫婦も80を超えてるし、代が変わるとどうなるのかな。家自体が売りに出されて、更地になるのかも。
日本は木造の家も多いし、欧州みたいに何百年も建ってるのが普通ってことはないもんね。昔住んでいた町の辺りに数年前行ってみたら、その家自体は駐車場になっていて、建物さえなかった。