こちらの子供向け(小学生高学年から中学生くらい)の番組でHoriible Historyという番組が最近始まりました。怖い歴史という意味ですね。これはもともとはこのタイトルのシリーズの本が何冊も出ていました。タイトルはRotten Romans(腐ったローマ人)だとかVile Victorian(ひどいビクトリア人) だとかです。別にイギリスの歴史に限らず、古代エジプトとかギリシャもあれば、第2次世界大戦の本も出てます。
このテレビのシリーズは、特に何時代というこだわり無く、歴史のあちこちから面白いこと、意外なことなどを短いコメディースケッチにして演じたり、歌にしたりしています。
これが面白いの何の。クリスマス休みの今は毎朝放送してるんですが、わざわざそのために目覚ましをあわせて起きて見てます。
今はクリスマスなのでクリスマスの話題が多い。たとえばサクソン時代のクリスマス風景で、若者数人が焚き火の周りに集まってクリスマスプレゼントを交換しています。
一つ目のプレゼントは豚の糞。
「まあ、嬉しい!ちょうど壁を直さないといけないと思ってたの。」
別の人へのプレゼントは鶏の糞。
「ありがとう。これは皮なめしにちょうどいい臭さだ。本当に助かるよ。」
なんて場面です。
ビクトリア時代に商業的なクリスマスカードが初めてできたとのことですが、その頃はなんとも奇妙な絵柄が描かれていたそうです。子供が大きな蜂に襲われているところ。ピエロがおまわりさんを赤い棒で殴っていることろ。そして極め付きは、子供たちが自分の親の葬式に出席してるイラストなど。
自分でカードを作る人もいました。カードに本物のベーコン、抜歯後の歯 、野ネズミの死骸などを貼って送ったそうです。
でもやっぱりイギリスの王室の歴史が一番面白いし、よく出来ています。清教徒の革命の後イングランドの統治者となったオリバークロムウエルは、スポーツでも劇場でもご馳走でもとにかく何でもかんでも罪悪だといって禁止しました。
私は歴史はほとんど知らないので間違っていたらすみませんが、このクロムウェルの統治の間はイギリスは王様がいませんでした。そのあとチャールズ2世が王位につき、王政が復活します。
そのスケッチ、長い巻き毛の黒髪のかっこいいチャールズ2世は、ラップしながらこの辺の歴史を歌います。清教徒時代とはうって変わって、豪華な服を着て美しい女性を回りにたくさんはべらし、テーブルの上にはご馳走が並び、ラップしながら踊ります。
My name is, my name is, my name is Charles the II.
People love me and I love them.
Sin is good, sin is good・・・・(罪悪はいいことだ、罪悪って最高・・・・)
こんな感じです。
日本では文句出るかな、イギリスでは評判いいですね。もちろん親によっては見せない家もあるだろうけど。ルイも学校の歴史の時間に時々ビデオ見るそうです。
4 件のコメント:
面白そうだねぇ。日本でやったら問題になるんだろうなぁ。特にヨーロッパの歴史を勉強し直したいと思うんだけど、あんまり面白そうな教材がないのよね。
あくあさん、日本って結構えげつないコメディーとかある割には、うるさいところはうるさいからね。
私もエリザベスの本読んでから英国の王室の歴史にちょっと興味出てきました。でも面白くないと勉強する気しないよね。
「下手の横好き」という俚言があります
はい やっぱり、なんだかだ言っても「面白い」ことがいちばん長続きしますね
モチベーションの第一が「面白さ」だなぁ
似たようなのをNHKでやってますが... 子ども向けではないです
子どもが対象の番組作りは、なかなか難しいような気がします
イギリスにはいい番組があっていいですねぇ
こんのさん、イギリスは子供番組がすごくしっかりしてるんですよ。これというのも国営のBBCがすごくレベルが高いからだと思います。NHKはちょっと固すぎますね。たぶん予算が無茶無茶小さいんでしょう。
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