2020年2月3日月曜日

映画 Burn After Reading

ちょっと古い(2008年)上記のタイトルの映画を見ました。ファーゴという映画で有名なコーエン兄弟が監督の映画です。面白かったです。

出演者は、ジョン・マルコビッチ、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、フランシス・マクド―モンド。結構曲者の多いキャストでしょ。

内容はマルコビッチ演じるCIAのエージェントがクビになり、メモワールを執筆し始めます。これを機に、奥さんが離婚を申し立て、奥さんの愛人とかいろいろ出てきます。

そしてそれとは別に、ある中年のさえない女性が人生を変えようと決心し、大々的な整形手術を計画し、オンラインデートに励みます。

この二つの話がなかなかつながらなくて、一体この映画の筋はどこに向かっているのかと思う頃に、CIAとかロシア大使館とかが絡んできて、話がちょこっと進み、最後は人が死んでCIAがそれをもみ消して・・・・。で結局、たいして盛り上がりのないままに終わり、CIAのトップが「これはいったいなんだったんだろうな?」と言うところで最後です。

って書くと全然面白くなさそうなんだけど、これが笑えないブラックコメディーというか、「そうそう、人生ってホントそんな感じ。」と思わせます。登場人物は、特にすごい悪者はいないんだけど、誰一人として善人もいない。そして誰もがそれなりに馬鹿なのです。それがすごくリアル。私たちだってそうじゃないですか。決して悪人ではない。でも100パーセント善人とはとても言えない。そして今まで一度や二度は、人生馬鹿なことをしでかした。

しかもこの映画、このトランプ時代に見ると、余計面白いと思います。映画はトランプが大統領になるなんて誰も思ってない時代に作られたんだけど、この全員が全員の馬鹿さ加減が、まるで今のアメリカ・・そしてイギリス・・・・そして多分日本。

日本語タイトルは、こちらもテキトーな、バーン・アフター・リーディング。日本でのレビューはいまいちだけど、なかなかこういう映画が日本で受けないのも妙に納得できる不思議な映画です。私はお勧めしますけどね。特に今の馬鹿気た時代には。

ではこちらもよろしくお願いします。

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