2011年12月27日火曜日

King’s Speech

昨日DVDでKing’s Speechという映画を見ました。アカデミー賞をいくつも取っていたので御存知の方もたくさんいらっしゃることでしょう。日本でも今年封切られたのかなあ。私は夏日本に行ったときの飛行機で見たのですが、飛行機だと今ひとつ集中できなかったり、途中でアナウンスが入ったりするので、もう一度見たいなあと思っていたのです。

見たことのない人のために筋を説明すると・・・・・と思ったのですが、史実に基づいた話なので、その頃の英国王室の事情をまず説明してみます。

時は1930年代。イギリスの国王はジョージ5世。皇太子はエドワード8世。王位継承権の2番目はエドワード8世の弟のジョージ6世です。ジョージ5世の死後、エドワード8世が王位を継ぎますが、彼はアメリカ人で2度の離婚歴のあるシンプソン夫人と結婚するために、王位を退き、弟のジョージ6世が王になります。ジョージ6世には息子がいず、長女のエリザベスが今の英国女王です。

この映画の主人公のジョージ6世。彼はひどいどもりがあり、 そのスピーチセラピストとジョージ6世との話です。

ジョージ6世は次男なので、自分は王様になることなどないと思って育ちました。それでも皇太子として時々スピーチなどをしなければならず、それが非常な重荷になっていました。それがエドワード8世が王位を退いたため、嫌々ながら自分に王位が廻ってきました。しかも時はヒットラーが台頭してきた頃で、イギリスもついに第二次世界大戦に突入し国民にラジオでスピーチをしなければいけません。そのあたりのことが題材になっています。


まあ本当にイギリスらしい映画です。イギリス以外では作れないでしょうね。コリン・ファースもヘレナ・ボヒナ・カーターもジェフェリー・ラッシュも素晴らしいです。子供達も一緒に見たのですが、子供も釘付けになって見ていました。

日本って最近は映画は吹き替えになってるけど、これは吹き替えだとどんな感じになるのかなあ。絶対に字幕で見ることをお勧めしますが、アメリカ映画になれている人は、すごく聞き取りにくいと思うので、ぜんぜん聞き取れなくてもあんまりがっかりしないでください。イギリスのアッパークラスの喋り方って本当にわかりにくいんですよ。

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4 件のコメント:

本読みと山歩き さんのコメント...

これ見ました。英語ができる私(笑)でも、あまりに聞き取れず、もちろん吹き替え版。
あのおっさんはスピーチセラピストっていうんですね。
ジョージ6世とのやりとりと彼の上達振りと最後のスピーチが印象的でしたね。
 My Fair Lady(ロンドンが舞台のハリウッド映画)も言語矯正サクセスストーリーでしたが、なにか言葉や話し方に対する意識が日本とは違うのかな~、日本映画ではなかなか取り上げられないテーマです。
きっとこれはなにかある!!

Atsuko さんのコメント...

山歩きさん、日本でも話題になったのかなあ。吹き替えで見ましたか。どんな感じだったのでしょうか?
現代物で王室の人間が題材になった映画って少ないからその面でも興味深かったです。
イギリスは階級によって話し方が違うんですよ。だから口を開けばすぐにどういう階級かわかるので、その辺は日本とはずいぶん違います。他の国はどうなのかなあ。

あくあ さんのコメント...

興味をそそられますね。こういうのもすぐにネットからストリーミングで観られるようになるといいのに。今度、探して観てみます。

しかし、そのイギリスらしさ、というのがまだ私にはピンと来てません。今の会社に入って、今までと比べてイギリス人比率が激増したので少し慣れてきましたけど、まだまだです。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、まあ見てのお楽しみです。イギリスらしいって言ってもいろいろあると思うけど、これはまたある意味でのイギリスらしさです。