2011年12月5日月曜日

クリスニング

この週末はデイブの友人の赤ちゃんのクリスニングに行ってきました。日本語で言うと幼児洗礼です。

どうやって洗礼をするかはキリスト教内でも宗派によって異なります。私は昔日本でバプテストの教会に通っていてそこで洗礼を受けたのですが、バプテストと言うのはキリスト教のなかでもハードコアな宗派なようで、ここでは頭から全身水に浸かります。

私の行っていた教会では祭壇の下に普通の倍くらいの深さの 風呂桶のようなものがあり、そこに頭までどぼんと浸されました。

イギリス国教会はかなり軟派な宗派なので、洗礼のときは額に水をぴたぴたとつけて終わり。なのでデイブに私は頭まで水に浸かったと言うと、信じてもらえませんでした。


日曜に行ったクリスニングは10時に教会で行われました。日曜の普通の礼拝が行われ、その最後にちょこっとクリスニングが行われます。その日の出席者は2割くらいが普通の信者で、その他が我々のようにこのクリスニングのためにイギリスのあちこちからやってきた家族や友人たちでした。

最近は結婚式だとかクリスマスだとか、普段教会に行かない人が冠婚葬祭で出席するような場合、説教も礼拝自体も短めにする傾向があるのですが、昨日の説教はだらだらと20分以上も続きました。内容も「だから何が言いたいんか、はっきりせい。」といいたくなるようなつまらないものでした。(大阪ならオチはないんかとさらにつっこまれる。)わたしは今は教会嫌いなのでそもそもろくに聞いてもいませんでしたが、他の人たちからも評判悪かったようです。

赤ちゃん(生後6ヶ月)もこの間礼拝に出席(?)しているのですが、さすがにこの説教の途中でぐずり始めました。まあ無理もないですね。

1時間ほどこんな感じで賛美歌だとか聖書を読んだりだとかがあったあと、洗礼になりました。赤ちゃんを抱いた両親と、ゴッドファーザーとゴッドマザーが洗礼台のある場所に行きます。洗礼台というのはまあ言えば石でできた洗面台のようなものです。ここに水が入れられ、牧師さんがむにゃむにゃと何かお祈りやら唱えごとをしながら額に水を3回かけました。赤ちゃんは絶対泣くだろうなあと思っていたけど、不思議そうな顔をしてましたが、泣くにはいたりませんでした。

ネットからの写真、こんな感じのものです。


その後また10分くらい賛美歌やらお祈りやらが続き 、やっと長い長い礼拝が終わりました。

個人的なことなんだけど(といってもこのブログは個人的なことが9割ですが)、私も上に書いたとおり、実は昔は熱心なキリスト教徒だったのです。大人になって教会に毎週通うことがなくなっても、キリスト教徒であることは変わりなかったんだけど、同時になんとなくその型にはまった教えや、壇上で誰かにあれしろこれしろ言われるのが、居心地悪くなってきました。それが3年位前にエイブラハムの教えに出会って、すっかり教会とは足を洗いました。

今は上に書いたとおり教会嫌いです。それでもイギリスにいるとこうしてクリスニングだとか子供達のクリスマス礼拝だとか結婚式だとか、たまに出席することがあるんだけど、やっぱり居心地悪いですね。昨日は特に嫌でした。

よっぽど居心地悪いのが顔に出ていたのか、隣に座っていたルイにまで、「お母さん、まあこれがイギリスの文化習慣だから。」と言われました。

その後教会の真向かいにあるパブで食事がありました。全員で60人くらい来ていたんじゃないかなあ。しばらくシャンペンなどを飲んで、その後ディナーをいただきました。

シャンペンを片手にゲストが談笑していると、教会の牧師さんもやってきたので、そちらにもシャンペンが廻っていました。この牧師さん自体はなかなかリベラルっぽくいい人でした(長い説教をしたのは別の人)。 遠慮なく渡されたシャンペンをごくごく飲んでましたよ。ほんと、イギリス国教会って軟派です。

赤ちゃんはデイジー・フローレンス・クックという可愛い名前です。まさに白人の赤ちゃんという感じで、まだ髪の毛も生えていませんでした。(白人の赤ちゃんってブロンドだとそういうことが多い。 )私もしばらく赤ちゃんを抱っこさせてもらいましたが、赤ちゃんを抱っこするってなんか特別な素敵なことですよね。

赤ちゃんをお母さんに返した後、シルクのブラウスによだれのしみがついていたのですが、なんだかそれまでも愛しいような感じがしました。

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